2023年 3月14日 天気>晴れ 風>北15m激揺れ~北10mドッタンバッタン 気温>9→14℃激寒 水温>16℃ 潮>澄み(剣崎)~薄濁り(久里浜) 漁場>剣崎沖~久里浜沖 タナ>50~60m 潮流>南西~南
本日、東京の桜開花宣言と同時に剣崎のマダイもプレ乗っ込みスタート宣言です!
勝手に宣言するなって怒られそうだけど(笑)、状況的にはスタートしたと言えそう・・・。
ちなみに、
ヨシンデ周辺海域や久里浜の特定海域に産卵活動を行うためにマダイが集い、産卵を行うのが“乗っ込み”もしくは“本乗っ込み”というのはご存じの通り。
で、
産卵がスタートする前に乗っ込み会場周辺にジリジリとマダイが集まってくる時期を“プレ乗っ込み”と称しています。
特徴としては、
- マダイが乗っ込み場所付近の深場(水深60m~)に集まってくる。
- タナが底上10m以上に浮き上がる。
- お腹に真子・白子を蓄えた良型が増える。
- オスマダイは黒っぽい婚姻色に色づいてくる。
冷静に考えたら、これから「やってやってやりまくるぜ~」っと愛と欲望と種族保存の本能に吸い寄せられたマダイを釣っちゃおうというんだから、まあひどいもんです。
「これからデートだねルンルン」とお手々繋いで舞浜駅で下車したら、「おうおう、グラマーなねーちゃんじゃねーか」と、いきなり口に指を突っ込んでワンボックスに引きずり込んで誘拐・強奪しちゃう的な。
本乗っ込みの場合は、ラブホで盛り上がっている最中にドアをぶち破って・・・やめとこう(笑)。
まあ、それなので適度に釣らせてもらえたら満足。
今日は久々にプロと同船。
TVでおなじみの松本プロ、プライベートで一義丸のマダイ船に乗るのが大好物ですが、
▲本日はOWNER(オーナーばり)の釣り番組の撮影だそうです。「夢釣行」とか「Do! Fishing 明日は釣り日和」とかかな。
▲プレッシャーが大変そうだなあとおにぎり片手に見物(笑)。邪魔しないようにしようっと。
▲本日の一義丸はマダイ2隻、マルイカ1隻。マダイ船はユッキー&タッチーの大型2隻で、片舷5人前後と盛況。「そろそろだろう」と、マダイより先に釣り人が乗っ込む例年通りのパターンです(笑)。
ヒューガのマルイカ船もまだまだがんばってます。マダイ3隻体制になる前に、ファンの方々はイカ三昧しちゃってくださいませ。
出船。今日はどうなることか。
昨日は定休日で、その前の土日は澄み潮アゲインで食い渋ったとか・・・。
昨日の南西爆風で澄み潮がさらに流入してるのは間違いなさそうだけど渋さも深化してるのか?
こればっかりは行ってみなけりゃわからない&行けばわかるさ。
天気晴朗なれどの典型でまいった(悲)。
本日、太陽燦々、空はからっと晴れてます。でもですねえ・・・。
▲北風が超爆風なんですよ~(涙)。前の席は走行中は体が浮いて座ってられないぐらい。
▲場所につくと大時化。常に2m前後上下して激揺れな上に、北風爆風で寒いのなんのって・・・へこたれそう。
船首が波に突っ込んで大量の海水が船内を洗い流し体が1m流された~。数年ぶりの体験にびっくり。
▲置き竿では竿が跳ねまくってどうしようもないので、
▲あっちこっちに投げ出されそうな体を支えつつ、必死に揺れすぎないように竿をコントロール。
ユッキー船長から「○mでやってください」と指示ダナがマイクされるんだけど、「え? ○m?」と一瞬、耳を疑った。
超高ダナです、今年初です!!
探見丸の底拡大をonにしてると反応が映らないぐらい魚群がうわずってるので、底拡大をoffにしてみると、
「おお、浮いとるやんけ!!」。
こいつはプレ乗っ込みのX-DAY間違いないぜと、指示通り遙か上のタナでじっくり待ちます。
潮は南西=左トモ方向にとろ~っと流れているので、右前は最潮上不利席っぽいけど、二枚潮で逆転勝利の可能性も大なので席と潮の関係は気にせず、竿のコントロールに集中。
すると、「一人釣れましたよ。もう一人当たってますからがんばって」のマイク。左舷トモとトモ2番目の方がヒットさせ、1㎏アップのちょっと色づいたタイを釣ったとの情報。
コイツはチャンスだと、手返し。
仕掛け投入後しばらくすると再び浮き浮きの激反応!
「当たりましたよ」で、またしても左トモ周辺。
▲1㎏アップの良型マダイが連発、正直うらやましいぜ。
右舷と前寄り席はエサも取られにくい、あんなに激反応なのに・・・。
「全然当たらんしマダイ釣りどころじゃない、ベーリング海じゃないか」と隣のジイに文句を言うと、「あのカニはうまいんだよな」の返事。ちょっと何言ってるかわかんないですけど(笑)。
その後も左舷トモ寄りの快進撃を聞きつつ、ベーリング海に蹂躙されまくり。
「反応が映っているということは前の方にもいるはず」と、自分を鼓舞して誘ったり止めたりしてると、
▲ガツッとヒット。上下2mの波状攻撃でやり取りが激ムズ化しちゃってガクブルしつつ、
▲700gゲット。これでいつリタイアしてもいいやと思ったら気が楽に。
朝の40分エサも取られにくい状況で、仕掛けを疑い出し、誘いに疑問符が出て、手返しタイミングに疑心暗鬼。
何度か仕掛けを変えつつ、強度のある3.5号ハリス+マダイ針8~9号という強めの仕掛けをキープ。
▲「多分仕掛けどうこうじゃないんだろうなあ、運が重要に違いない」。運と言うより狙い澄ました集中力・・・フクロウ君の集中力が欲しい。寒さと揺れがオレの邪魔をするんだよなあ。
運気アップにネガティブシンキングはマイナスだと安西先生が言ってたので、寒すぎだ・揺れすぎだ・あたらな過ぎだという愚痴モードを封印し、「ベーリング海、素敵やん」と楽しもうと思ったけど無理だった、しんどいぜ。
とかなんとか夢想してると、
▲ギュイーン。「こいつは良い引きだ、バラしたら大凹みするやつだ」と真剣モードで大波とマダイの不規則な引きに全身を使って対応。
▲良く太った良型マダイゲット、サイズアップにニンマリ。まさに乗っ込みの魚体です。
すぐさま再投入して同じやり方で連発を目指していると、ギューン。糸が1m出てさらにサイズアップ。静まるまで耐え、少しずつ巻き上げスタート。結構な重量感なので2~3㎏はありそうだと、ワクドキしてるとプンッ。
上げてみるとハリスが切れてる・・・静まってから切れるってなんでやねん!嗚呼、泣いて帰りたくなった。
大鯛クラスならわかるけど、ゆるゆるドラグが1m滑る程度の引きでVハード3.5号が切れるってありえね~。
プレ乗っ込みのマダイは乗っ込み期よりずっと引きが強いです。
万全の仕掛けで挑んでくださいませ、さようなら~。
いじけてると隣でヒットの声。
▲「結構いい奴だよ」と、前回の良型バラシを反省したのかゆるゆる巻き上げでがんばって上げて来ます。
▲見事に1.5㎏の乗っ込み予備軍を捕獲成功、隅一・・・。
トモ側にあおられっぱなしだったプロもついにヒット。
▲撮影の邪魔にならないように遠くでタモを持って待機。
▲「やっときましたよ~」っと、ハリスを手繰る顔がニヤニヤ(笑)。
▲まずまずサイズをゲット、にやけが止まらん(笑)。その後連発して計3枚ゲット。「いやあマダイ釣り楽しいなあ。プライベートで1週間連続でやりたいぐらいですよ」との事、好きですね(笑)。
一方、良型バラシと激揺れ激寒で絶賛激凹み中のオレですが、喰いそう反応が出ると無意識に竿を手に持って喰わせ体勢に全集中。するとギューンとヒット。
▲これまた良型1㎏アップゲット。
▲撮影してもらっちゃった。エキストラ出演あるかも、見てくれよな(笑)。
その後、風が少し弱まったタイミングで北へ大移動。
久里浜海域でも良型乗っ込みマダイ予備軍をポツポツ釣らせ、船中3~4枚ゲットが多数。
▲相変わらず足を使うことを厭わない機動力操船が侍ジャパンの野球みたいだぜ、素敵。
▲左トモのy君は、2連続撃沈から華麗なるV字回復に成功。
▲型揃いのマダイ連発で見事竿頭ステッカーゲット! 10打数7ゲットだったそうです、やったね!!「今日は席が良かっただけですよ、今度隣の席に座るので教えてください」と言われたけど・・・。先生を差し置いて、隣でいっぱい釣って先生を凹ませる系だな(笑)。
▲まん丸太ったメスの2㎏級良型。引きが適度に強くて最高に楽しいサイズですね。
▲プロも良型メインに4打数3ゲット。顔は笑ってるけど心は大魔神に変身前。「今日の満足度は3%・・・。もっと上手くやれたよなあ」と、忸怩たる思いだったみたい。
自分はバラして凹んだけどポツポツ当てられたから、まあいっか5-4。
ということで皆様待望のプレ乗っ込みがスタートしましたよ。
まだ潮が澄みすぎて食いが悪かったり、潮下特等席側に釣果が偏るような食いでしたが、潮が気に入れば胴の間からヒットしてくるような状況になるはず。
次回は、
- 引きが強いのであまり弱い仕掛けは使わない。
- タナは高く、上に上に誘うのが正解のときが多いかな。
- 濁り潮・クラドパターンは低く。
こんな感じでやってみよう、参考になれば幸いです。
バイバイ