2022年 11月初旬 天気>晴れ 風>北3mべた凪 気温>14→21℃ 水温>17℃前後 漁場>中の瀬 タナ>20m前後 潮流>下げ→なし→上げ
本日は一之瀬丸・ナオト船長がスポットでマゴチ船を出すというのでスクランブル出動したんですが、我々は2~3本のていたらく。両トモの常連さんたちは10~20本ぐらいと圧倒的に釣り、船中釣果も50本近い好漁だったんだけど、自分は呆れるほどダメだったなあ(涙)。
しかしながら、常連さんたちがアレコレ策を練っているのを近くで拝見して色々勉強になったので、来シーズンにはがんばってみようとsゴーさんと固く誓い合ったのでした。
<memo>
・ハリス長と重さ調節でエビが泳ぐ位置をコントロール。
・エサのコントロール。
ということで今回は、良型のシロギスが爆釣だった件について。
「明日シロギス釣りに行きたい。それにはワケがある」とサカ氏からの要請で、急遽、本牧・長崎屋さんに行くことに。
タックル準備。
前回、新しく入手したシマノのスピニングリール“アルテグラC3000”の巻き心地があまりにも良すぎたので、もう一台、2000番を購入。
▲13kという価格帯でこの使い心地はヤバい。一昔前の上位機種“ツインパワー”よりずっと上質。巻きの軽さとなめらかさ、キャスト性能、剛性等々、このクラスでこの品質のリールを出すなんて凄いぜ、シマノさん。キス釣りには必要充分すぎる性能です。
▲オムニの0.6号150mがぴったり巻けました。
▲フロロ2.5~3号のリーダーを1.5m接続して準備完了。
▲帰宅後、あまりにも巻き心地がよくてグルグル回してシマノギアの妙味を堪能していたら、ノブの小ささが気になってきた。太い指に不釣り合いなノブの小ささに指が攣りそう・・・。
▲そこで汎用ノブを購入(プラスドライバーだけで簡単に取り付け可能)。1.5kと安い。
▲これぐらいノブが大きいと掴みやすい。実釣でも巻くのが楽でナイスな使い心地でした、おすすめです。
出船。決戦は日曜日。
日曜日はさぞかし混んでいるだろうと船に行くと意外とそうでもなく、片舷4~5人。今日は大船長の船だったけど、この人数なら余裕~。
▲あちらのタコ船はまずまずの人数。平均サイズがアップしてきてトップ10匹ぐらい釣れてるので、そのうち行こう。
▲サカちゃんと右前から並びます。この人が突如としてキス釣りに行きたくなったワケというのは、
▲キスロッドの最高峰、“極鋭キス”を買ったから使ってみたくなったんだってさ。ついでにアルテグラも買ってた。ピカピカおろしたてタックル、落とすなよ〜(笑)。
最新の極鋭キスはこのMH168とH175の2種類。長崎屋のキス担当、功船長に聞いたら「キスの竿は堅い方が良いです。極鋭ならHがオススメで、MHを買うならメタリアのHの方がいいですよ」だってさ、もうMH買っちゃった人がいるんですけどププッ(笑)。
でもですね、今日一日、横で曲がりを見てたけどMHも抜群っぽかった・・・。
小指サイズのパックンチョのアタリに鋭く合わせたり、キスのモタレに反応したり。今までのS氏ならサメが来てもわからなかったのに凄い進歩だ(笑)。
▲「今日はこの竿で自己記録更新を狙うのだ。過去2回のキス釣りは条件悪すぎで20匹以下だったから雪辱じゃ」と力強くサムズアップ。サムズダウンにならないと良いけどね(笑)。
ということで8時過ぎに出船。
しばらく走って中の瀬の漁場に到着すると、結構ぽちゃぽちゃしてて船は大揺れぎったんばっこん。
▲潮はトモ方向に流れ、意図的か否か不明だけど糸が斜めになるのでタナをキープしにくい。
▲いつも通りに超硬キス竿は、テンビン二本針仕掛けを手持ちにして広く探り、もう一本の竿は胴付き1本針の置き竿でやってみます。海が意外と悪く、置き竿だと跳ねるので両手持ちスタイル。
するとすぐにブルンとヒット。
結構な重量感で18㎝前後の良型キスをゲット。針を外してると反対の竿にもヒットで、
▲テンビンと胴付き、両者共にアタリ良好。時々22㎝超の大ギスが釣れてきて引きが良すぎる。
流していって、ある場所に差し掛かるとばたばたっとアタリが多発。このポイントでいかに数を稼ぐかで釣果に大きな差が出ます。
せっかく良い場所に差し掛かったのに、もたついてる間に場所を通過しちゃうようだと数は伸びない。いっぱい釣るには群れが固まった場所で必死の手返しで数を稼ぐのがポイントだと最近知りました(笑)。
潮の流れがたるんでくると、良い場所に長くとどまれるようになって数がどんどん伸びていきます。あっという間に20匹ゲット、さらに加速して30匹、50匹と自己記録更新ペースで釣れ盛ります。
ほぼ18㎝前後から上の良型ばかりがこんなペースで釣れるのは初なので笑いが止まらん。
隣のサカちゃんも黙々と釣ってます。いつもはすぐにモグモグタイムになっちゃうのに(笑)。二人してあまりの釣れっぷりに夢中に・・・。
この日、左トモには長崎屋さんが誇る超絶キス釣り名人のK林さんがいたので、自分が50釣った時点で100ぐらい釣ってるのかと思ったら、まだ20匹ぐらいだというんだからびっくり。下船後、「今日は前半全然喰わずにヤバいと思ったんだよね。でも後半調子が出てきた(笑)」そうです。
それほど前半戦のオレはできる子だったんです。
開始後1~2時間は絶好調に釣れたけど次第に潮が止まってくるとアタリが少しずつ遠くなり、船長は移動を繰り返して潮通しが良く群れの固まる場所を探し回ります。
何カ所目かで上げ潮が流れ出し、一気にアタリが加速。2本竿が交互に曲がり、時には一荷釣りもあったりで、あっという間に60→70匹。
しかし、上げ潮が激しくなってくるとアタリがまたしても遠くなり、置き竿にはまったくアタリが出なくなってきた・・・。この辺で名人Kさんはヒット連発モードになったらしい。
それでもポツポツ追加して80匹達成。
終盤、さらにアタリが遠くなると四苦八苦・・・。何とかアタリを出そうと投げて探ってを繰り返すけど、ワンパターンの釣り方だと当たっても単発でダメ。この辺が引き出しの少ない悲しさなんですよねえ。
こんな状況でも凄腕常連さんたちはポツポツとしぶとくアタリを連発させます。
エキスパートとそうじゃない人の差は、渋ったときのしぶとさで、この“しぶとさ”は引き出しの多さに比例する・・・的な感じでしょうかね。
渋ってくると化けの皮がはがれて、実に当たらない(悲)。
85匹くらいから急停止で、アタリの間隔が長い。残り時間が少なくなってやっと90匹をクリア。未知の100匹を目指して必死でやったけど、残り10分で10匹は無理ゲー。
それでもがんばって94匹でタイムアップ・・・。名人のKさんは途中で加速して103匹と圧倒的な釣果で今日も安定のダントツトップなのでした。普段は2~3倍ぐらい釣られちゃうので、これでも大善戦です。
自分的には、ショート船で良型ばかり90匹アップというのは初(放流サイズのピンギス~小型キスは数匹程度でした)。
▲数はもちろん重量的にも過去最高。こんなに釣れるなんて思いもしませんでした。
▲キスだけでもかなりの重量感でずっしり。
一方のサカちゃん、極鋭キスの1本竿に胴付き1本針で集中してやる作戦で地道に数を重ね、朝の数時間でここ数回の釣果20匹をクリア。途中、もたついたりトラブったりを挟みつつ、
▲最後までがんばって自己記録更新の38匹ゲット。ずっしり重い釣果を持ってニンマリ。「何より、竿が抜群に良かったというのが収穫。次は倍ぐらい釣れそう」だってさ(笑)。
▲天秤仕掛けを使い、硬い竿をキュンキュンと誘う釣り方がマッチしてきたかな。竿が硬いとガサッという前アタリ的なキスの気配を察知しやすい。これがわかるようになると数が伸びるのかな。
帰宅後、クーラーからキスを出してみたら呆れかえる量で途方に暮れた・・・。二人でガシガシとウロコ落とし・頭を落として内臓を抜く作業と、背開き作業を分業で進めていきます。
1時間で50匹ぐらいやったのかな、次第に蟹工船に乗った気分になってギブ。
とりあえず30匹ぐらいを綺麗にして料理。
大きいキスが多かったので、三枚に下ろして皮を湯引きし、糸作りの刺身にしてみた。
▲あっさりしすぎて味がしない(笑)。それと皮が意外と強いので、もう少し強く湯引きするか皮を引いた方がお刺し身には良さそう。昆布締めにしたら旨そうでした。
▲なめろう大好きママのリクエストでキスのなめろう。これも味が薄い・・・。でも、ママは酒のあてに最高と、ぺろっと完食(笑)。
そしてメインはコレ。
▲最近は天ぷらよりフライの方が好み。フワフワの身と生パン粉のサクサク感が旨すぎる。
さらに、
▲ゆで卵とタマネギに、レモンとマヨネーズを和えた自家製タルタルを乗せるともうヤバい!!
※自分で作ると圧倒的に旨い一位は餃子なんだけど、タルタルも3位以内に入るかな(自分調べ笑)。ピクルス代わりにしば漬け等のカリカリするものを刻んで入れるとなお旨いです。
バットいっぱいに揚げたフライ、余ったら翌日食べればいいやと思ったら、余るどころか完食。ゆで卵3個使ったタルタルもあっという間に消えた…旨すぎて困る(笑)。
まだ物足りなそうだったので、
▲天ぷらにもしてみた。フライの後だと味が淡泊に感じるので、両方食べるなら天ぷらから賞味した方が良いかな。タンパクとはいっても、もちろん味は最高。
▲いっぱい食べてもまだまだキスの在庫はうなるほど有り。背開きにした状態で冷凍しとけば好きなときに極上の天ぷら・フライが楽しめます。
〈備考〉
・天秤用、20/ 50の振り分け、針9号、玉有り。
・仕掛けは大量に用意。15セットくらいあると安心。
・潮止まりで当たりが悪くなったら遠投、当たり活発ならちょい投げなど、メリハリ重要。
・固まった場所を重点攻撃。
・胴付きの方が当たりがダイレクトで楽しいので、今後はこちらにも注力。二本針の上に掛かるようにしたい。
ということで、実に良く釣れたキス釣りのお話でした。
次はよもやのあの釣りかな・・・。
バイバイ