2015年1月の総評。

去年の晩秋から始まった小型マダイの数釣りモードは今年に入っても絶好調で、剣崎の各船ともトップ釣果が10枚を超える日が結構ありました。
 
自分のホームとなる一義丸では基本良型狙いなので、トップ枚数は他船ほど伸びませんが、23キロ級がチラホラ釣れ、4.3キロと6.1キロの大鯛も釣れました。とはいっても、0.50.8キロぐらいまでのチビちゃんがほとんどというのは、他船と一緒だったかな。
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119日に、御大が6.1キロの大鯛をゲット!!2015年一義丸の魚拓サイズ1号で、剣崎の乗合船では今年の最大サイズかも(今年と言ってもわずか1ヶ月だけどね)。
 
一方で…。
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自分の最大サイズは1キロちょっと…。1月中に40枚ぐらい釣ったんだけど、タモ入れしたのはわずかに12枚だけというていたらく。

冬にこんなにたくさん釣れたのは初めてぐらいなんだけど、これほどチビちゃんだらけだったのも初体験かも…。
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▲最大魚は、外道で釣れた50センチ1.4キロのアマダイだったりして…お寒い限りです。
 
40枚も釣れた(何回行っとるんじゃ!!って話ですけどね笑)というと絶好調みたいだけど、前回のマダイ釣りは御大と揃って撃沈(船中ほぼ撃沈)、タチウオ釣りに行ったら船中3本でさらに轟沈と、かなりの下降線で、釣行期にもなりません(涙)。
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▲「チキショ~」と、負け犬の遠吠えを残して港を後にしたのでした。
 
2月は水温も下がり、1年で最も食い渋る季節に突入します。
はてさて、どうなることか。
 
そういえば、ユッキー船長がヤリイカ船をスタートするみたいなので、泳がせのイカブリ・イカダイ狙いに出動しようかな…。

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2010年にイカの泳がせで9キロ近いマハタが釣れたことも(沖の瀬)。滅多に釣れない魚にビックリでした。いまだに一義丸のマハタ大物記録かも(笑)。
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▲ブリは10キロぐらいのまでは釣ったことがあるので、さらなる大物を狙いたいところですね。
 
ということで、以下は手前祭りについてのお話です。

手前祭り

冬になるとマダイの漁場が70100mの深場になります。深ければ深いほど、「手前祭り」というやっかいなトラブルが発生する確率がアップします。

※手前祭りとは、仕掛け投入中に道糸とハリスが接触し、ハリスが道糸にぐるぐる巻きになったり、ハリスがテンビンやビシに絡む現象のことです。一人で勝手にトラブってしまう凹み度100%のやっかいなトラブルなんです。

手前祭りの原因とは。


    潮流

潮上→→→潮下  
ハリス→→道糸  (ハリスが道糸より潮上側にある状態)
▲このような位置関係で仕掛けを投入すると、仕掛け落下中にハリスが道糸の潮下側に移動するときに接触してしまうことで、絡みが発生します。この際、付け餌が回転していると修復不能のぐるぐる巻き状態になってしまいます。

※潮の状況が上記の様な状態の時は、付けエサを投入し、ハリスが道糸の潮下側に移動するのを確認してから降下を開始させると、手前祭りをいくらか回避できるようです。

 
ぐるぐる巻きの手前祭りが発生したら、ほどこうとしても時間の無駄です(たとえほどけてもハリスがよれよれで使い物になりません)。ハサミでチョキチョキハリスを切り刻み、仕掛けを付け替えるのが一番の時短です。
※間違って道糸を切らないようにご注意を(笑)。
※テーパーのヨリモドシを重い物にすればするほど手前祭りしやすくなるようです。
2本針仕掛けは、手前祭りの発生率が格段にアップします。

手前祭りの回避策は…。

まずは、付け餌が回転しないように装着します。オキアミをまっすぐ装着することで、比較的簡単に回転は回避できます。

 
手前祭りを回避する最大のポイントは、「ハリスと道糸の距離をいかに保つか」にかかっています。距離を保つために「テンビン」が使われているのはご存じのとおりですが、その形状や長さが手前祭り回避と密接にリンクしているのです。

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テンビンはL字型の形状によってハリスと道糸の距離を離すことで、絡むのを防ぎます。
 
アジやキス釣りなど、ハリスが1~2mと短い場合は、テンビンのアームは短くてかまいませんが、真鯛釣りではハリスが10m前後と異常に長い(全釣り物で一番ハリスが長いかも)ので、アームもそれなりの長さが必要になります。
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仕掛け投入時、テンビンはハリスに引っ張られ、L字型からU字型に変形していきます。
 

ハリスが長く、2本針など抵抗物が多くなるとテンビンが引かれる抵抗も強くなります。テンビンの線形が細く柔らかい物ではU字型が激しくなり、道糸・ハリス間の距離が保てなくなってしまいます。

 
テンビンを厳選することで道糸・ハリス間の距離を保つことができ、手前祭りを回避することができます。

マダイ釣り用に様々なテンビンが発売されていますが、最も使い勝手がよいのが「夢の天秤」だと思うので、以下は「夢の天秤」を用いた際のあれこれです。

■形状記憶合金使用「夢の天秤」 。

剣崎真鯛釣り師御用達のテンビンと言えば「夢の天秤」です。
・線形が細いので潮流の抵抗を受けにくい=糸ふけが出にくく、正確なタナ取りが可能。
・全体に細く、黒や赤など目立たない色のため、真鯛の警戒心を刺激しない。
・変形しにくく、耐久性も高い。
・丸めて仕舞えるので携帯性に優れる。
等々の利点があります。某社の細型テンビンは、無駄に白く目立ち、変形しやすく折れやすい、弱くて曲がりすぎる等々の理由で使い物にならなかった記憶が・・・。

■「夢の天秤」の理想的サイズとは。

真鯛釣り用として販売されているのは、太さ1.21.5mm、長さ70100cmです。自分的には10mのテーパーハリス使用時は、最低でも1.5mmの太さがないと道糸・ハリスの接近を避けられない(手前祭り発生の抑制効果が減る)と思います。

これまで「1.5mm100cm」と、「1.8mm70cm」を使ってきましたが、どちらも5%ぐらい手前祭りが発生していました。

 
そこで発見したのがこれ

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1.8mm1m」という、極太・極長の超大物用です。
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ビシの下にあるのが貸し竿用の天秤。その長さの違いがわかってもらえるでしょうか、何しろ超大物用ですから(笑)。

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最大の特徴がこの部分で、ビシ取り付け部が2カ所あります。一つのビシを2カ所で装着することにより、アーム部が下方に引っ張られます(説明しにくい)。これにより、仕掛け落下時にU字型に変形しにくくなるため、ハリスと道糸の間隔が保たれ、手前祭りを防げるわけです。

このテンビンを使うようになって…。

 
やっぱり時々手前祭りは発生しますが、発生率は若干抑制できるようになった気がします。


それより何よりその堅牢さが最大の魅力で、何年も使ってますが折れたり変形したりという劣化は皆無です。
 
2200~2400円と高価ですが、高切れさえしなければ何年でも使えて手前祭りも軽減できるので、逆に安い買い物かも…。
 
ただ、在庫している釣具店はほとんどないみたいなので、見つけたら即買い?? まあ、注文すればいいんですけどね。
 
なお、ワラサを筆頭とした高切れの可能性が高い釣り物には、もったいないので使わない方がいいですね。ワラサ釣りには500円のテンビンで充分です(笑)。
 
機会があったら試してみてね。

バイバイ