2012年の今頃シリーズ第二段

2012/04/20　北風微風　曇り　13度　潮流＞北→南西　久里浜は南→北

4月に入ってほぼ毎日、どこかの船が4キロアップの大鯛をゲットしている「プレ・スポーン（産卵前）」状態が続いている剣崎の真鯛釣りですが、本格的なスポーン（＝乗っ込み）は、第一段もまだスタートしていないようです。

なので、今日こそ爆裂初日になれという期待を込めて、今日も3人で出撃です。
右前キノ　　○　　○　
左前自分　○　　オジジ

「同じ釣り物・釣り場でよく飽きないねえ」と思われるかもしれませんが、どんな大物がヒットするかわからないロマンがあるから飽きないんです。もしかしたら15キロの鯛が釣れるかもしれないし、30尾ぐらいゲットできるかもしれないしね。

▲時々、これぐらい釣れます。

まあ、数枚～撃沈が普通なんだけど時々いい思いができるから、余計止められない…。固定客を離さないトップクラスのホステス嬢やキャバ嬢以上に、真鯛ちゃんは釣り人のハートを掴んで離さない、したたかな奴なんです。
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ということで、6人の釣り人を乗せた幸ちゃん丸は一路ヨシンデへ。

■ヨシンデ

松輪港から約15分東に走った場所にある「吉野瀬（ヨシンデと呼びます）」は、真鯛やワラサが群れ集う関東屈指の好漁場です。

海底にある小さな岬のような形状で、東側の岬先端部分に水深25m前後の頂上があり、ここは東京湾随一のイサキ漁場となっています。

この頂上を中心に、北・東・南側には50ｍラインまで広大かつ急峻な斜面が続いています。さらにこの丘の斜面を下りきった所に耳ンデ・鼻ンデ、もう少し離れた所にムケムケやネナカネモトなどと呼ばれる根が点在している、乗っ込み真鯛釣りのメッカです。

▲ヨシンデ周辺全てがポイント。

漁場が広大なので、真鯛の群れが小さいときには釣り場所を見極める船長のカンが問われる事となります。この「水平方向での技量＝釣り場選択」に加え、「垂直方向の技量＝タナの設定」でも船中釣果が大きく変わってしまうので、船長の状況判断力や経験が非常に重要になってきます。

船長さんたちにとっては大変だけどやりがいのある季節じゃないのかな？　釣り人にとっては、言われたとおりやっていれば誰でも大鯛ゲットのチャンスがある、魅力的な季節であり場所であると言えそうです。

■到着までしばらくあるので、

各結節部分やクッションを引っ張り、針の結びの最終チェックをし、ペンチやハサミがすぐ取り出せるように用意しておきます。大物がいつアタックしてもおかしくないこの時期は、特に実釣前の準備が大切です。万全を期しておかないと、不意の大物襲来で不覚を取ることに･･･。
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ヨシンデの南東側、水深40ｍほどの場所で仕掛けを投入すると、上げ潮が効いています。前に陣取った自分とキノッピはしめしめ…。数投後に軽い誘いを入れた竿先が激しく引き込まれます。

▲こんな激反応に食ってきました。

10ｍ近く糸が出るので5キロアップの大鯛と確信し、慎重にやり取りします。かなり元気な引きを見せながら上がって来たのはオスの3.6キロでした。予想よりかなり小さくなっちゃった。黒ずんでいるけどお腹がスマートなので、シャープで強い引きだったのかな？

しばらくすると、キノッピとオジジも真鯛をゲットしました。あっという間に仲間全員ボーズ脱出というのは、さい先良しです。

30分ほど流して、反応が減ったと思った途端にユッキー船長は久里浜へgo！！　爆走一番丸の面目躍如ですね。久里浜では強い下げ潮で、周りの船はトモの人がポツポツ釣ってます。バンバン釣っている船もありますが、本船はポツ…。

3時間ほど粘って自分が1枚、キノッピ2枚、オジジ3枚ぐらい釣って、さくっと撤退です。釣る船は船中20～30枚ぐらい釣ってたかも…。トモが7枚以上釣ってる船もあったりで、イマイチ釈然としません。見せつけられてばかりだし、モンスターの雰囲気もあんまりないので「もう、剣崎に帰ろうよ」って感じです。

■11時過ぎに剣崎にＵターンしました。

ヨシンデの東側、ネナカネモトに直行してしばらくコマセを振ってると、良い反応が浮いて来て…。ズドンッと竿先が入った～！！

竿のタメでかわせるぐらいのツッコミ方ですが、重量感いっぱい。慎重に上げて来ると、真っ赤な3.4キロ。赤い綺麗な鯛だと、うれしさ倍増で大満足です。

キノッピやオジジもポツポツ当てていますがサイズは今一。一方で、自分に来るのはほとんど1～1.5キロの真っ赤な真鯛ちゃんばかりでウハウハ…。 サイズの差がなぜ生じるのかはさっぱりわかりません。仕掛けもタナもほぼ一緒ですからね。

8枚中6枚がキロアップで、2枚が3.5キロ前後とできすぎ釣果に100％大満足の釣行でした。

▲2尾で7キロ。オスは5キロ級に感じる引きの良さ、メスは2キロ級ぐらいしか引きませんでした。個体差による引きの違いが凄すぎです。

右前のキノさんも最後に追い上げ、8枚。満足度80％だそうです。

不利な席になっても、いつ誰にモンスターが来るかわからない時期だから、最後の1秒まで粘ってがんばってると、思わぬ幸運が訪れるかもしれませんよ。  

▲オジジ様は5枚釣ったけど（魚隠してるのでここにオジジの真鯛はいません）、サイズが揃いも揃ってチビだらけなので満足度は50％だそうです。

でもクーラーは、真鯛・花鯛・アジ・メジナ・イサキ・サザエ・ナマコと、絢爛豪華。豪華な晩酌を楽しめるからよかったですね。

ということで、みんな笑顔で帰路につきましたとさ。