選手たちは「バッティングで」「守備で」「走塁で」よい結果を出したいと思っている。
親たちは自分の子に「バッティングで」「守備で」「走塁で」よい結果を出してほしいと思っている。

しかし、思うだけでは結果はついてこない。どんなプロセスで実現させるかを考え、やっては修正、やっては修正を繰り返さなければならない。いわゆる「PDCA」である。

もちろん、ただやるだけでは実感がわかない。大切なのは、伸びを「数字」で実感すること。

例えばバッティング練習で10球打つ機会があったとする。そのうちヒットになったのは一球だけ。このような状況が続くバッターが、実際の試合でヒットを打つ可能性は極めて低い。いつもヒットをイメージして打席に入るけれども、全くうまくいかない。その選手に足りないのは、まさに「possibility(実現性)」なのである。ヒットが打てない理由は一体何なのか。精神的なものなのか、技術不足なのか、体力不足なのか、柔軟性がないことなのか、視覚的な弱さなのか、いろいろ考えられる。常に自分の弱さと向き合いながら、まずは練習における確率を上げてほしい。練習で成功の確率が上がってくれば、本番で成功する可能性は高くなる。選手たちの試合の姿はもちろんですが、練習の姿、そして確率に注目してください。