「料理の味が美味いか不味いか以前の問題だ」

「客や仲間を粗末にする店の料理は食べるに値しない」‪

わたくし、大抵の美味い物は食べているんだよ。‬

‪だから高い店が美味しいのは当たり前。‬

‪期待している分、悪いところがあると減点ばかり見える。‬

‪探し出したいのは掘り出し物の店なのだ。‬

‪そして、料理屋の評価は料理の味だけではない。‬

‪ワインやドリンクのセンス、サービスの質、居心地の良さ。‬

‪だが、一番大事なのは人をもてなす心構えだ。‬

どんな店でも、どんな商売でも、一番大事なのは相手の事を想い、自分に出来る最善は何かと考える、

「おもてなしの心」ではないでしょうか。

有名になった途端にお客様に優劣を付けて粗末にする。

一緒に働いている仲間をただの駒と勘違いして粗末にする。

そんな人間に良い仕事が出来ますでしょうか?

美食家 海原雄山先生は常に言っておりました。

「料理とは人の心を感動させる芸術なのだ」

「人の心を感動させる事が出来るのは人の心だけだ」

料理は心。

技術や知識はあとでいくらでも磨くことが出来ます。

だが、人の為になりたいと思う心を持たない人間にそんな向上心が湧くでしょうか。

心のない人間が持っている技術や知識などは正義のない力と同じです。

今日の事は私達にも良い勉強になりました。