先日、私と同世代の方と 昔のレシピの話になり・・・。

 

「なんだか、むかしのケーキのほうが 素朴で おいしい気がしませんか。」という話になりました。

2人とも、そう思っていたので、話が盛り上がりました。

 

たとえば、フルーツケーキ。洋酒をきかせた干しブドウなどが入っているケーキ。

クリスマスのフルーツケーキのあのどっしりした、味わいが、大好きだったのだけど、最近のフルーツケーキは なんかライトなできあがりなんですよね~。

売っているものを買っても、なんだかかるい・・・。

 

そこで、昔のレシピが気になりだし、さがしてみました。

 

そこで見つけたこちらの本。グラフ社のものです。

グラフ社は、料理や手芸の本が充実していましたよね。

平成元年発行の本です。

 

 

実は、案外とコンパクトなサイズの本です。

 

私がまだ若いころは、こういうミニ本がわりと販売されていたんですよね~。

今でこそ、レシピを自宅でコピーしたり、スマホで写真にとって、買い物のときは、それらの材料表をみながら買い物ができますけど・・・。

 

当時は、料理の本から、買い物するものをメモしてから、買い物するのが主流でしたから、小さな本なら、メモしなくても、鞄にそのまましのばせれば、必要なものを買うとき、便利だった・・・という事情があるのかもしれませんね。

だからでしょうか、カードタイプの料理本も、ありましたよね~。

 

あ、脱線しました💦

フルーツケーキですよね💦

 

開いてみますと、ありました!

フルーツケーキが!

ちゃんとドレンチェリーという赤いチェリーも使われています!

そして、なんと!ベーキングパウダーが使われていません!

もしかしたら、ベーキングパウダーの有無も味の差の原因のひとつかも?

 

そうなのよね・・・。

たぶん、現代は、素朴なできあがりだと、プロっぽくないから、美しくできることを優先したレシピが、どうしても多い気がします。

だから、ベーキングパウダーで形を保つタイプが多いと思います。

 

でも、使わないですむのなら、ベーキングパウダーを使わないほうが、ケーキは絶対おいしいと思います。

だって、ベーキングパウダーを舐めてみればわかります。

決しておいしいものではないのですから・・・。

 

もちろん、こういったものを使わないと、作れないケーキがあるのも、理解しています。

ただ、分量が ほどよいことは重要ですよね。

 

あとは。昔は機械で泡立てないで、人間が手で泡立てることも多かったので・・・。

そのぶん 素人だと、きめの粗いものができがちで 重厚感があったのかもですね・・・。

 

それと、ヘルシー志向でバターが減らされすぎたり、オイルに変わったりすると、また、味も変化していきますよね。 

私は昔の味に慣れているので、変化を受け付けにくいのかもしれません。

 

今のレシピは完成度が高いし、それが最上級と信じて、あまり昔のレシピをつかわなくなっていたけれど・・・。

昔のレシピをひっぱりだして、昔の作り方で 何かつくってみると、案外と想像をこえておいしいものに 出会えるかもしれませんね!!