(・・・つづく)

 

さて、キッコーマン野田工場の「もの知りしょうゆ館」「御用蔵」の見学のあと、旧茂木佐平治屋敷へ向かいました。

茂木佐平治という方はキッコーマンの創業者の一人で、代々引き継がれているお名前です。

 

 

まず、到着して驚いたのは、この立派な壁。

ベンガラ色の壁が、いかに当時、特別なものであったかは、茶人・千利休の茶室「待庵」や、桂離宮の柱や造作材に施されていたことからもわかるでしょう。

 

 

そして、くぐると 立派な赤松がお出迎えする門構え。

車寄せもあり、往時は東久邇宮盛厚王殿下、三笠宮崇仁親王殿下など皇族がご宿泊されたこともある、歴史ある建物です。

 

玄関は3か所あり、こちらは、来客用。

 

庭園もすばらしく、また、昔のガラスも風情があります。

 

こんなすばらしい茂木佐平治屋敷は、1956年(昭和31年)にキッコーマンより野田市に寄贈され、以来市民向けの施設として貸室や見学で利用されています。

 

野田市民会館になっており、お庭で子供たちが楽しそうに散策している姿をみかけ、キッコーマンの街への貢献を肌で感じました。

 

なんと、将棋の名人戦・竜王戦の対局の場に使われることもあり、入口には羽生名人のサイン色紙もありました。

 

私たちは、縁あって、ここの松の間ですばらしい昼食をいただきました。

お食事あとのお写真ですみません💦

タイムスリップしたかのように、当時のセレブになったような気持ちでお食事をいただきました。

 

キッコーマンの歴史をうかがっていたとき、感動したお話がございました。

 

昔の日本では、「嫁して三年子なしは去れ」という言葉もあったほど、後継ぎが生まれないと、離縁されたり、ほかの女性が入ってくることもあったにもかかわらず・・・。

なんと、これだけの資産家の一族が、決してそのようなことはせず、子供ができなければ、親戚などから養子をいれればよいという考え方で、家族、女性を大事にしてきたのだそうです。

 

それは、一族の考え方もすばらしかったでしょうし、代々の奥様が、だんなさまから生涯愛されるすばらしい方でいらしたのだと思いますし、そして、だんなさまも、そんな奥様を生涯大切にしてくださるすばらしい紳士であったのだと思います。

そういうあたたかい家柄も素敵だなあと思います。

 

また、現在、この建物は、最上級の来客用に用いられた書院棟と離れは現存しないのですが、昔、女性のための応接間があったのだそうです。

タイムスリップすれば、当時の女性が、この素敵な建物の、女性のための素敵な応接間で、幸せな女子会をやっていた姿が目に浮かぶようです。

なんて、女性思いの一族だったのでしょう。

 

世界中で愛されるキッコーマンが これらの善行、陰徳により、野田の街の人に、愛され、支えられて 繁栄しているのではないかしらと、思ったほど、感動するお話でした。

 

さて、またそこから移動して、次は茂木本家美術館のほうへ向かいました。

 

そこから徒歩で、浪漫ロードという、近代産業遺産群の建物群などが残る道を散策しました。

立派な蔵など、見ごたえのある建物がたくさんありました。

 

 

 

すると、右手にキッコーマンの研究所が見えてきました。

 

そして、左手には、キッコーマンの野田本社がありました。

本当は、こちらは入口のほうではなく、入口の場所もとても素敵なんですが、入口には、縁あってキッコーマンの方々がご挨拶にお迎えにいらしてくださったので、写真を撮らず、素敵な入口の写真がなくてすみません💦

 

こちらの本社は、本当は、中に入ればこそ、その美しさがわかります。

広い中庭に、オブジェや植物で 船や大豆、塩、小麦などを 表現した空間があり、なんと、カルガモの親子がくつろいていました。

 

かわいい!!

 

そこから茂木本家美術館へ。すぐそばなので、歩けます。

 

 

 

美術館ゆえ、写真を撮らなかったので、写真をご紹介できないのですが、なんと、安藤広重の浮世絵など、浮世絵を拝見することができました。

 

そして、美術館にある庭園カフェでお茶休憩。

とても美味しい練りきりの和菓子と、飲み物をいただきました。

 

美術館は、休館の期間があったり、予約が必要だったりするので、事前にHPで詳細をご確認くださいませラブラブ

 

私は、キッコーマンの特選丸大豆しょうゆ、うすくち醤油を愛用しているので、この日帰り旅行をとても楽しみにしていました。

 

叔母も特選丸大豆しょうゆを愛用ラブラブ

 

 

 

このお料理の調味料で写っています目がハート

 

 

そして、時代の風潮がどうであれ、女性を大切にしてきた一族のことを知り、本当に幸せな気持ちになって、この旅を満喫することができたのでしたラブラブ

 

先生と、この素敵な旅をつないでくださったご縁に 感謝申し上げますラブラブ