譚彦彬(たんひこあき)先生の レシピが 好きすぎて・・・。
たくさんのレシピ本を もっております・・・。
タイトルだけでも・・・。
「広東名菜 赤坂璃宮 譚 彦彬の味」
「赤坂璃宮 譚彦彬 ベーシックな中国料理」
「譚彦彬のフライパンひとつで冷めてもおいしい本格中華」
「譚料理長のチャイナ・パーティ」
「フライパンでいいんだよーん 譚さんの中国料理」
「中国の極うまごはん―身近な食材やいつもの調理器具でできる」
何冊あるの
そのうえ、自伝まで熟読ずみ。
「それぞれの本の良さを述べよ。」と言われたら、小論文を書けるくらい、どの本も読みこなしておりますが・・・。
今回、ご紹介したい本(DVD付!)はこちら。
古い本なので、アマゾンなどでは中古本があるようですね。
中古本の場合、DVDがついているものがおすすめです
タイトル 譚彦彬の本格中華
筆者 譚彦彬
発行 山と渓谷社
定価 1600円 (本体1524円)
この本の何がいいって まず、なんといっても、DVD!!
今は天国におられる、譚彦彬先生の、貴重な 調理の映像が見られるのです!!
たとえば、チャーハンは、思ったより、ネギを大きく切っていらっしゃるんだわ~。
天津飯は、かに玉の中をミディアムレアに仕上げる様子が描かれていて、本当においしそう~!
麻婆豆腐は完成したら熱い土鍋に入れて提供するので、アツアツグツグツです!
表紙の写真にもなっている、チンゲン菜と2種海鮮炒めでは、海老や、ほたての茹で方の時間差攻撃の様子がわかります。これは、本には書いていないコツですね
それにしても、DVDにでてくる ほたてが、巨大で立派!
私の人生であそこまでのホタテに出会ったことがあったかしらん!?
きっといつも最高の素材をもとめていたのでしょうね~!!
DVDは おそらく、スタジオなどではなく、お店で収録したのか、まわりで調理している音がリアルに響いてくるし、お湯でゆでたものをざるに上げるときは、流しではなく、そのまま中華鍋から調理台でざるあげしていて、お湯が自然に調理台から流れている仕組みになっているのも見ることができます
この臨場感の中、譚(たん)先生が、たんたんと、(洒落ではありませぬ)説明をしているところが「かっこい~い!」「きゃー!」と騒ぎながら、DVDを見ているところを娘が苦笑い。
このDVDが限られた時間の中で、いかに効率よく、収録するべきか、きっと、編集に編集をかさねたのか、「あれ?もっと譚先生は説明をされたのでは!?」と思うかんじでも容赦なくカットされているところが、譚先生ファンとしては、また胸キューン。
しかし、べつにファンでなくとも、まことに勉強になるDVDで、たとえば中華飯のにんじんの飾り切りの様子、麻婆豆腐の豆腐のプロの切り方などが、さも当たり前のように映っているのだけど、これ、めっちゃ、勉強になりますよ!?
それに、炒める時間、揚げる時間などが、書いてはいないものの、なんとなく、つかめる。
包丁さばき、火加減、鍋の振り方、すべてが文字だけではうまくつたえられない部分が、写されている!
とても貴重な映像たちなのです。
それに、わさわさした調理場においても、かなりいい器に盛りつけをしている。
うつわ好きにも、たまらない映像です。
人間国宝 井上萬二先生の白磁に、さらりともりつけていたり、香港のペニンシュラと同じ窯元のうつわに盛りつけていたり、赤坂離宮が、普段から いかに、いいうつわを使っているかが伝わってくるのでした。
そして、この本は、DVDより、はるかに品数が多く紹介されていて、なんと、小籠包も、アーモンドクッキーも レシピが載っています。
本には、80品以上の魅力的なメニューが掲載されています。
DVDではそのうちの17品ほどが紹介されています。
この本は、チャーハンなど、家庭の主婦が作りたいものもでているので、家庭の主婦はもとより、本職の方がご覧になっても、ほかの厨房がどのように調理しているのか、興味深いものとなっていると思います。
本のサイズは大きめで、A4より大きくて、雑誌のようなサイズ。
字体がそのぶん大きくなるので、老眼の私には、ありがたいです。
それと、この本に掲載されている広告がなかなかマニアックで・・・。
プロの目が選んだ、本物の道具という広告が、すごく気になる!
香港製チョンファン蒸し器という、腸粉(米粉の白いクレープのような点心)をつくる調理器具のご案内などがあって、すごくほしくなります。
ちなみに、この広告にでているものとは、違うものかもなのだけど、赤坂離宮譚彦彬のフライパン・・・!
私…持ってます。 (鉄製で、強火にかけられるし、くっつかないし、とっても優秀です!。)