今回、ご紹介する本は、季刊の雑誌、うかたま2013年の30号です。

発行 農文協

定価 780円

 

 

先日、私の大好きなブログでこのような記事がありました。

 

 

 

 

こちらの記事から、私はこの本の存在を知りました。

早速取り寄せて、熟読しました。この本はレシピだけでなく、読み物も豊富な雑誌です。

 

こちらのブログによると、ブログの筆者のぱんじさんは、おばあさまのレシピ本を書くことをライフワークにしようという考えを持たれているそうです。

 

実は、私も、母や、姑や、私が知っている宝物のレシピを、残していきたい、伝えていきたいという夢があるのです。

それで、私は、そのレシピのことを心の中で、「100年レシピ」と名付けていました。

自分で造語したつもりになっていたのです。

それらのレシピが100年たったときもどこかで残っていてほしい、残っているだろうという希望と夢をもって。

 

ところが、この本にすでに100年レシピというタイトルがあって驚きました。

しかも、検索すると、「うかたま」以外の本でも、100年レシピというタイトルを使った料理の本がいろいろと販売されているようでした。

私としたことが、こんなに本屋さんが好きなのに、こんなに料理の本が好きなのに、この言葉を知らなかったことを恥ずかしく思うとともに、もしかしたら多くの方が、同じ思いをもっているのではないかと気が付いたのでした。

 

この本では、いろいろな方に、その人にとっての100年レシピをきいて、特集しています。

 

有名な料理家には、100年先まで残したい、引き継いでいきたい味や料理を取材し、ちゃんと分量や作り方を書いたレシピも書いていただいています。

たとえば、高山なおみさんの煮豚、青山有紀さんの京野菜のナムルなどのレシピが紹介されています。

 

ほかにも、モデル、作家、アナウンサーなどの著名人に、レシピこそ聞きませんが、何という料理がその方にとっての100年レシピか取材しています。

やはり、味噌汁や母や祖母の味が多くこたえられていました。

 

編集部が選んだ100年レシピには、お赤飯、おはぎ、たけのこの木の芽あえ、いかなごのくぎ煮などのレシピが紹介され、なぜ、そのレシピを選んだのかの思いがつづられています。

 

私は、母の料理も、姑の料理も、お友達に教えてもらった料理も、伝えていきたいすばらしい料理だと思っています。

それは、長い歴史にわたり、家族への提供を通じて、完成形をみた、ひとつの財産だと思っています。

それを、引き継いでいくのは、次の世代の役目ではないか。

私がもし、そのレシピを、書き残すことができたら、本物には及ばないけれど、その味を作ってみたいときの道しるべになるのではないか。

そういう思いで、レシピを書いています。

 

それと、過去に出版された多くの料理の本たち。

熱い思いでつくられた本たちが、時の流れで次の世代の方が見れないままでいること。

そのことがもったいなくてなりません。

だから、そういったレシピも、知らない人のために伝えたいという思いがあります。

100年の命を持てるように。

 

きっと、それぞれの人にとっての、100年レシピがあることでしょう。

私も自分にとっての100年レシピを考えています。

100年レシピは1つでなくてよいのです。

たくさんの思い出とともに、たくさんの100年レシピをみなさまがお持ちのことでしょう。

もしよかったら、こんな一主婦のお願いとしては、出過ぎたお願いだと思うのですが、思いついたとき。いつでも、教えてください。

私は作ってみたいです。

そして、多くの方に伝えていきたいです。