深夜にやけに猫がざわついていることがある。
…昨夜もそうだった。
静まりかえった深夜の寝室に、殺気立った猫たちの気配。
怖くて電気を点けられなかったが、猫たちの視線の先には…たぶん…
“虫”
ドダダダダダ…
3ニャンズが猛ダッシュで走り回る。
「ぬぅぅぅ…」
飼い主の顔を踏んで。
…動きが止まった。
殺ったか…?
…と思いきや
3ニャンズが飼い主の布団の縁を一斉に掘り探り始める。
ヒャ~…
飼い主の布団の下に…な、何が潜んだのですか…?
ドダダダダダ…
「うぐっ」
飼い主の腹を踏み越え別の場所へ…
そして
今度は本当に終わったようで、猫たちもそれぞれいつもの場所に移動し眠りについたようだ。
翌朝。
緊張しながら床を確認するが…何も転がっておらず。
…しっかり始末までしてくれたのか…?
今季、あの虫に遭遇していないのは、優秀な警備員たちのお陰なのかもしれません