今回は選択問題を取り上げたいと思います。

 

まず選択問題で問われるのは、語彙力と論理的思考力、分析力です。

記述は、語彙力、知識(社会的な常識や概念、学問的知識)、論理的思考力、そして、解答の根拠を踏まえ、思考を広げて(深めて)、それを表現する力、(思考を言語化する能力)を求められます。

 

どちらが、高度で難度が高いかといえば、当然、記述です。


選択問題は難しいと言っても、正解が必ずありますからね。

 

では、どういうタイプのものがあるのか。見ていきましょう。

 

1・傍線部から離れているか、否か

 

まず、傍線部と解答の根拠の位置関係ですね。

傍線部に近ければ、文脈などの「つながり」を読み取れているかどうかを確かめる問題。遠ければ、「構成」を理解しているかどうかを確かめています


物語なら、場面、説明なら、段落構成を理解しているかどうかですね。

 

例えば、傍線部から遠い場合、


傍線部の意味を問う問題であれば、傍線部=中途半端な内容(だから説明させる)なので、それをやや詳しく説明している箇所を傍線部を含む段落や、その段落とつながりがある段落(意味段落)から探し、解答の根拠を押さえ、その箇所の言い換えの内容を選択肢から選ぶというふうにして解くと効果的です。

 

2・各選択肢文の特徴

 

大体、選択肢文の特徴は以下の3パターンです。

 

A・選択肢文の始めがすべて同じ選択肢


B・選択肢文がすべて違う


C・選択肢文同士で似たものが、2組以上ある(選択肢をグループ化できるもの)

 

最終的にはABC、すべて消去法で解くのですが、最近はBのタイプがほとんどで、いわゆる消去法テクニックは通用しなくなっています。

 

Bの場合は、解答の根拠を2か所ぐらい見つける→言い換えた選択肢文を選ぶ。この段階で、2択ぐらいになり、悩みます。そこで、選択肢文分解し、それぞれ正誤をつけ、傍線部や解答の根拠と照合して選ぶと正解しやすくなりますね。

 

なぜ、Bが多くなったのか。


恐らく、テクニックだけで解かせないためです。


ひどいテクニックだと、本文を見ずに選択肢文だけで判断させる。それって読解ではないですし、分析力など関係ないですよね。単純に解法知識だけで解いている。

 

だから、そのような解き方を嫌がる学校の先生が、選択肢文を長くし、かつ消去法だけで解けないようにしたのです。

 

3・細部か全体か

 

最後に、何を問うかです。

細部、9割。全体は1割がほとんどですね。全体を問うものは、最後に配置される。

それは、細部の問題がヒントになるからです。

 

今回は選択問題について、語りました。

 

では、よい一日を。実りある受験生活を。

 

タカウジ