記述ができる子とそうでない子の違いとは?
今回は記述ができる子とそうでない子は何が違うのかを書こうと思っています。
やはり、国語の記述はどのレベルの生徒でも悩みの種になりますよね。
では、記述ができる生徒はどんな取り組み方をしているのか、また逆にできない生徒はどんな取り組みをしているのかを経験を踏まえて説明していこうと思います。
3つの違いがあります。
1・思考パターンの違い
2・修正力の違い
3・復習の仕方の違い
以上3つのポイントから簡単に説明していきます。
1・思考パターンの違い
できる生徒・・
問題に取り組む際、設問と傍線部をしっかり読んで、何を書かなければならないのかを明確にしていく。心情なのか、理由説明なのか、傍線部の具体化なのかなどをしっかり押さえたうえで、解答に必要な記述の要素を本文からピックアップする。
そのうえで、※対比型、因果型、対比+因果型など、大まかに記述の型(これはタカウジの指導で教えている型なので、すべての生徒に当てはまるとは限りません)に当てはめながら、要素を順番(因果関係や時系列に従って)通りに並べて、解答を作成する。
この時、100字を超える記述などでいきなり書くのが不安であれば、構成メモみたいなのを簡単に書いてから書く。
できない生徒・・
設問を簡単に読み流し、いきなり問題の答えを探す、もしくは解答の根拠を傍線部付近から探す。
見つけた解答の根拠(大体1つしかない)をもとに、解答作成。字数が足らないところ、要素が足らないところは自分で考えた要素を付けたし、解答を「創作」をする。
2・修正力の違い
できる生徒・・
講師に授業でどこが足りないのか指摘されたとき、しっかり自分の解答の不足した部分を本文の他のところから読み取って解答を修正する。
例えば、解答の記述の要素を
Aのため、Bだったのに、CからDを感じたので、Eという気持ち
というふうに書いたとして、B、C、Dの部分が否定された場合、BCDを違う要素にして、再度書き直しをして修正を図る。
つまり、自分の解答を客観視できる。
できない生徒・・
講師に授業でどこが足りないのか指摘されたとき、自分の解答の不足した部分を見つめながら、本文を見ずに自分で足りない要素を考えて書き足すか、また似たような解答を書く。
つまり、自分の解答を客観視できず、感覚や自分の頭にある考えだけで解答を作成するため、足りないところを本文から補ったり、自分の解答を修正できない。
3・復習の仕方の違い
できる生徒・・・
再度、解答を見ずに本文と解説(メモ)を見て、解答までのプロセスを理解したうえで、丁寧に書き直しをする。その結果、模範解答通りの解答にはならないが、しっかり自分の言葉で記述できている。
できない生徒・・・
模範解答を見て、書き直しをする。もしくは解説を読んで復習を終わらせる。つまり、自分の頭を使って書き直しをしない。
このような違いがあると思います。
少なくとも授業での問題に対する取り組み方から復習まで、かなりの違いがあります。
国語ができない生徒は記述もできません。
実際の入試では、記述問題で合否の差になることが多いです。
なぜなら、記述問題の配点が選択問題や知識問題より高いからです。
また最近の中が入試では記述化に走る学校が増えています。
一旦、記述化に舵を切った学校は、元の形式にもどすケースはほとんどありません。
どこの学校も、できるだけ優秀な生徒がほしい→記述問題にしたほうが思考レベルや表現力もわかる→記述化という流れです。あくまでタカウジの独断と偏見ですが。
記述ばかりにしたくない、もしくは記述は採点が回らないなどの問題があるという学校は選択問題を難化させます。早慶系はそっちですね。
選択問題が難化している学校は間違いなく、解答の根拠を探さずに消去法で解くという方法は通じません。
聖光学院のHPに入試問題のポイント解説が掲載されていますが、そこでも言及されています。
ここ3年くらい、聖光学院の国語は文章、設問レベルとも難化していますしね。
あとは渋渋、渋幕、豊島岡、吉祥女子なども選択肢文が長文化し、選択も難化していますね。
今回は以上です。
ではよい一日を、実りある受験生活を。
タカウジ