お久しぶりです。またブログ投稿が久しぶりになってしまいました。


さて今回は


慶應普通部四科目の受験者平均点と合格者平均を公表したということを踏まえ、今後の入試での注意点を個人的な意見として書こうと思います。


詳しくは慶應普通部のホームページで確認していただきたいですが、今までは慶応附属は受験者平均点や合格者平均点などのデータは公表したことがないです。


ですが、今回普通部が初めて公表に踏み切ったということでその背景はいろいろ考えられると思うですが、ここでそれを述べるではなくて、純粋に点数を見てみたいと思います。


下記が発表されたものです。

受験者平均点  合格者平均点  差

国語・・57    65     8

算数・・45    55     10

社会・・56    66     10

理科・・47    56     9

 

まず、4科目の受験者平均と合格者平均の差がほぼ同じです。


さらに、算数や理科の得点が国語、社会と比べ、10点低い


これはどういう生徒が受かったかということを推測するにあたり、非常に有益な資料になります。


結論を言うと、ある程度4科目とも得点できる生徒が有利だったということですね。


逆に国語、社会である程度得点が取れないと合格はきついということも言えると思います。


2024年の入試を1月から振り返っているのですが、算数の点数の低さ、また他教科、特に国語と算数の合格者平均と受験者平均の差がほとんど同じという学校が目立ちましたね。


さらに、国語の平均点が算数と比べ高いので、結果として国語ができない生徒は相当苦しい戦いになったのではないかと思います。


算数の平均値が低いが故に算数が飛び抜けてできる例えば20点以上の貯金ができるような生徒いるかもしれませんが、基本的に難関校や上位校の算数レベルになると、そこまで点数を稼げる人というのはほとんどいません。数人レベルです


せいぜい510点前後くらいの貯金じゃないかなと思うのですね。


この10点前後で、例えば国語とか理科社会をカバーするっていうのはほぼ不可能です


それは何故かと言うと、今まで見てきたように、国語、理科、社会の平均点は、算数より高いですよね。


受験者平均でも合格者平均でもそこそこ高いわけですから


例えば、それを国語に回して受験者平均程度では落ちますよね。受験者平均と合格者平均の差が10点以上あるということは、最低でも受験者平均+5点の点数にならないと合格できないですから。


それも、これは理科社会で合格ラインに達していることを前提とした話です。


ぎりぎりか、下回る点数であれば、算数で貯金しても不合格になります。


さらに残酷な事実を伝えると、国語、理科、社会は想像以上に難化しています。


国語に限って言えば、

中堅校レベル=高校入試レベル

上位校以上=大学入試レベルか、それに近いレベル

です。


東大で出題された文章をそのまま流用している学校すらありますからね。


今までは算数がある程度できるようにし、算数で勝って、他科目では差をつけられないようにする、というような算数重視の受験戦略有効だと考えられてきていました。


算数特化型の塾がたくさんあったりとかするのも、その証左ですよね。


ただ、私は別に算数がすごくできるから中学入試に有利だと思ってはいないです。


まあ渋幕とか、聖光とかはまだ、算数有利かなとは思うのですが、それ以外の学校、特に女子校は、とにかく国語や理社で、ある程度得点を稼ぎ、算数で負けないという戦略をしないと、厳しい戦いになるではないかなと個人的には思います


ただ、算数重視の塾のシステムは多分変わらないと思うので(まあ、大きく変わるとそれだけコストもかかりますし、やはりそんな簡単に変えられるものではないので、自衛策としてはやはり算数にばっかり時間をかけるということは止めたほうがいいと思います


2024以降の中学入試で志望校合格するためには、やはり各自で国語、社会、理科レベルアップ早い学年つまり5年からですね遅くてもその辺から自衛策としてやっていかないと危険だと思いますね。


例えば国語の入試問題を見ていても6の一年でどうにかなるとうレベルでは、もはやないのです。


文章レベルにしても、設問レベルにおいても、例えば記述なども、かなり高度なものを求められるのは事実です。


それなのに、受験者平均合格者平均が上がってきていのです。


点数が上がっているという事は、ある程度文章の難度が高くても、設問が記述で高度であっても、対応できる生徒同士の戦い、つまりハイレベルな戦いになってきているのです。特に難関校は


だから、ある程度国語意識してやっていかないと結局国語で負ける


国語できなかったからなかなか受験ができなかった。また志望校を諦めるしかなかった、志望校の合格できなかったという状況は、 2年前よりもはるかにその確率が高くなっているというのが実感としてありますので、このブログを見て、危険意識を持って受験勉強を乗り切っていただければと思います。

 

今回は以上です。


ではまた良い1日を実りある受験生活を


タカウジ