【AFP=時事】AFPが各国当局の発表に基づき日本時間29日午前4時にまとめた統計によると、世界の新型コロナウイルスによる死者数は同日、3万人を超えた。
全世界の死者は3万3人で、うち3分の2が欧州で確認された。
中国で昨年12月末に新型ウイルスが最初に発生して以降、これまでに183の国・地域で計64万770人余りの感染が公式に確認され、少なくとも13万600人が回復した。
この統計は、各地のAFP支局が各国当局から収集したデータと世界保健機関からの情報に基づいたもので、実際の感染者はこれよりも多いとみられる。多くの国では現在、入院が必要な人に対してのみ検査を実施している。
28日午前4時以降、世界全体で3417人の死亡と6万8734人の感染が新たに確認された。
過去24時間で最も多くの死者が出た国はイタリアで、889人の死亡が発表された。次に多かったのがスペインの832人、その次は米国の453人。
2月に国内初の死者が出たイタリアでの死者数は1万23人、感染者数は9万2472人、回復者は1万2384人。スペインの死者数は5690人、感染者数は7万2248人。イタリアとスペインの死者数はいずれも中国を超えている。
香港とマカオを除く中国本土では、これまでに3295人の死亡と8万1394人の感染、7万4971人の回復が発表された。前日からの増加数は感染者が54人、死者が3人。
その他で被害が大きな国はイラン(死亡2517人、感染3万5408人)とフランス(死亡2314人、感染3万7575人)。
米国は世界最多となる11万5547人の感染を確認、死者は1891人となっている。米国の感染者数は23日の4万1511人から急増しており、増加ペースは世界で最も速い。
日本時間の28日午前4時以降に初の死者が出た国はスリランカ、カタール、ヨルダン、ブルネイ、トーゴ。
地域別感染者数は、欧州が35万1877人(死者2万1334人)、アジアが10万3943人(死者3742人)、中東が4万3414人(死者2592人)、米国・カナダが12万981人(死者1950人)、中南米・カリブ海諸国が1万2315人(死者242人)、アフリカが4103人(死者128人)、オセアニアが4145人(死者15人)となっている。 【翻訳編集】AFPBB News