軍事ジャーナル【10月31日号】引くに引かれぬアメリカ軍 | Hideoutのブログ

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 日本を取り戻したい……そんな事をエントリーしたい。

 覚醒したら、こんな見方になるのかなと言うものに。


   もっと正確に言うならクルド族はトルコ・シリア・イラク・イランの4カ国の国境地帯に何千年まえから居住していたらしい。

    英国の二枚舌三枚舌でインドから強制移住させられたミヤンマーのロヒンギャと中東のクルド族が憐れだなとは思う。

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 7日にトランプ大統領は「シリア北部から米軍の一部を撤収させる」と発表した。米国はシリアの反体制派であるクルド民兵を支援して来たから、この発表は米国がクルド人を見放したと受け取られた。
 クルド人はシリア北部からトルコ南部、イラク北部にまたがって居住しており、かねてから一つのて独立国を志向している。従ってトルコなどから見ればシリア北部のクルド人居住区などは反乱分子の拠点にしか見えない。

 そこで米国がクルド人を見放した訳だから、トルコは遠慮なくシリア北部のクルド人居住区に侵攻した。9日の事である。米国は中東に一時巨大な勢力を誇ったテロ組織ISの掃討のためにクルド民兵を活用して来た。
 従ってISが壊滅した現在、クルド民兵は用済み後の破棄の対象でしかない。まことにビジネスマンのトランプらしいクールな決断だが、実は中東からの米軍の撤退はオバマ政権時代からの選挙公約である。

 特にシェールオイルの発掘により、世界最大の産油国になった米国には、もはや産油国が集中する中東の安定のために米軍を駐留させる必要は感じられないのである。ところが米国内の反トランプの民主党が「クルド人の人権を守れ」と騒ぎ出した。
 そこに共和党が「米国とともに戦ってきたクルド民兵を見捨てるのか」と同調して、米軍撤退に反対する一大世論が形成された。まさにイラク戦争に行き詰って中東からの撤退が一大世論になったのとは真逆の傾向が現出したのである。

 13日に「シリアから米兵1000人の撤退」つまり全面撤退を指示していたトランプも、この流れに抗しかねて、全面撤退を撤回せざるを得なくなった。また別途サウジアラビアに2000人の増派を指示した。結局、中東全体で見ると米軍は撤退どころか増派したのだ。
 「中東で引くに引けないアメリカ軍」と詠めば、これは川柳。下の句を「などとトランプ、プーチンに言い」とつければ、これは狂歌。お粗末。
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    トランプのドライさは見事と言うべきかも。

    サウジも何れ棄てられる運命かも。国有の石油会社のアラムコのニューヨーク上場も捗々しくないしな。これに絡んでSBとのファンドの出資金が・・なんて話も出てるし、1兆円の儲けが出たと騒いだ孫正義が納税がゼロだとか。どんだけ巫山戯た会社なんだろうか?