宮崎正弘の国際ニュース・早読み <<パキスタン政界に衝撃。中国はパキスタンの空爆報復を支持しない | Hideoutのブログ

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 四月に古稀を迎える爺ののブログです。

 日本を取り戻したい……そんな事をエントリーしたい。

 覚醒したら、こんな見方になるのかなと言うものに。

    パキスタンが支那畜に袖にされてしまってたとは⁉️チョッピリ可哀想過ぎと言うか憐れ。


    前国連大使がトランプ二期後を狙ってるってか。何とも言えんな。


宮崎正広メルマ

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」

平成31年(2019年)2月28日(木曜日)弐

  通巻第6008号

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(休刊予告)小誌は3月2日から7日まで、海外取材のため休刊です

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 パキスタン政界に衝撃。中国はパキスタンの空爆報復を支持しない

  庇護者だった筈が、なぜインドの言い分も聞き分けるのか?

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 インド、パキスタン国境が騒がしい。

 もともとカシミールの領有をめぐって激しい国境紛争、軍事衝突を繰り返してきたが、1999年以来、目立った動きはなかった。


 インドに自爆テロをしかけ40人を殺害した過激派はパキススタンから出撃したため、インド空軍は武装集団の拠点を空爆した。「テロリストの拠点だったからだ」と主張するインドに対して、パキスタンは「民間人が多く死傷した」と激怒した。死者は六名といわれる。


 インド空軍機が再びパキスタン領空を侵犯した。すぐにパキスタンが撃墜し、インド空軍のパイロットひとりを捕虜とした。

 インドはミグ21,対抗したパキスタンはF16で迎撃した。


 米国は「エスカレートするな」と両国に警告した。インド軍は、ただちに次の軍事作戦を協議するため、モディ首相の自宅に軍幹部が深夜に集合し緊急対策を協議した。


 イムラン・カーン(パキスタン首相)は、「このままでは核戦争に突入する。早急にデリーと話し合う」としたが、インドは無反応。パキスタンは中国の介入を期待したが、北京は冷淡にも、「今次の軍事衝突に中国は介入しない」としてパキスタンを弁護せず、イスラマバードに衝撃が走った。


 パキスタンの有力紙『ザ・ドーン』は、4月に北京で開催予定の「BRI国際フォーラムに、初回ボイコットしたインドを何としても参加させたいからだ」と報じた。


 BIR国際フォーラムとは「一帯一路」(Belt Road Initiative)の関係国130ヶ国を招いて、国際協力を要請するという習近平の目玉である。米国も同会議にはオブザーバーを派遣するとしている。インドは、はじめからこのフォーラムを無視してきた経緯がある。


 それにしてもインド vs パキスタンの軍事衝突。ベネズエラが燃え、米朝首脳会議が開催されているときに、不適切なタイミングで起きたものである。

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ニッキー・ヘイリー(前米国国連大使)が政治活動を再開

  「中国はアメリカにとって外国の最悪最大の脅威」だ

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 「米国の経済、文化、国家安全保障」を強力に推進させるための助言グループを主導し、提言活動を開始したのは、あのニッキー・ヘイリー(前国連大使)だ。

 最初のパンチ。

 「共産主義独裁の中国は、おそらく世界一の、人間性を踏みにじる悪魔的存在である」

 そして、「米国民にとっての安全、利害、価値観に多子弟最大のそとからの脅威である」として、共和党保守派の「ロシア、イランと同列に論じる」趣きに釘を刺した。


 ヘイリー女史は2016年の大統領選挙でサウス・カロライナ州知事としての著名度もあって、最初はマルコ・ルビオ上院議員を、ついでテッド・クルーズ上院議員を推薦し、トランプを終始批判し続けた。ところがトランプの当選直後、最初の指名がニッキー・ヘイリー国連大使だった。電撃的ショックをワシントンにもたらした。

 これはレーガンが政敵だったブッシュ陣営からベーカーを首席補佐官に任命したような人事上の椿事でもあった。


 その後の二年間、ヘイリーは、「アメリカ・フォースト」を掲げるトランプのナショナリズムに基づく外交を着実に推進し、中国とロシアを批判し、国連人権委員会からは脱退し、米国の国連分担金を3億ドル弱も削減し、それでいて「この二年間、国連は変貌した。米国の主張への理解が増えた」と自画自賛した。

 ヘイリーはインド系アメリカ人女性として、初の国連大使であり、そのタカ派発言に世界は注目した。


国連大使辞任の理由を「休暇を取りたい」などとしたのは下手な芝居であって、誰も信じておらず、ホワイトハウスの権力闘争が絡んだ。とくにクシュナー・イバンカ夫妻との確執が伝えられた。


さて、彼女が助言集団を形成し、政治発言を再開した背景は何か?

ヘイリーは明らかに2024年の大統領選挙を視座に入れている。その政治キャリアから言っても、発言記録からみても、資格は十分。今後の仕事は、様々な政治的機会を利用してつねに提言をし続けながら著名度を保ちつつ、共和党内での地歩を磐石にすることにある。

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  樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 

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樋泉克夫のコラム

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―「劣等な民族が自滅して行くのは是非もないこつたよ」東京高商(5)

  東京高等商業學校東亞倶樂部『中華三千哩』(大阪屋號書店 大正9年)


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 折から起こる反日運動の背景を、若者は考えた。

 たとえば上海租界の「義勇隊などの御厄介になるのは日本人が一番多い癖に志願者は一人もないそう」であり、フランス租界にあるフランス経営の公園に「休日など行つて見たら、日本人が大部分を占領してゐ」たり、軽快な服装をした西洋人親子が楽しんでいる中に、その輪に加わることなく「汚れた着物を着流して時代後れの深ゴムの靴、眞?い三年越しの麥藁帽を阿彌陀に被つて腰には烟草入れを下げてゐ」たり――上海在留日本人の姿は「外人のそれと比較して何たる對照だらう」。


 極め付きは蘇州で街頭での体験になる。彼ら日本人学生が「三十人も騒がしく鈴を鳴してこの狹い道を通つて行くと、兩方の家の内から皆んなが飛出して來て、色?く陽に焦げけた東夷の學生が馬上顧眄の豪傑振り乍ら、しかも、落馬せんとし乍ら往くのを眺めた。この大勢は少なからず蘇州の排日氣勢を昂めたことゝと思うはれる」。


 日本人自らの無自覚な振る舞いもまた「排日氣勢を昂めた」と考える「若者の感覚」と、「序」に記された「拝日問題で注意すべき一事は」、「歐米の商品を扱つて居るものが故意にやる外は支那で相當名のある實業家や多數商人は一般に日貨排斥の意志を眞から持つては居ないので唯學生の危害を惧れるのと民衆への氣兼から形式的にやつて居る仕事である云ふ點である」と指摘する「大人の思考」の間の落差は、いったい何に起因するのか。


 それが世代の、人生経験の、あるいは世間知の違いに直接的に結びついているとも思えない。

この時から現在にまで続く中国における排日、あるいは反日の動きを振り返るなら、「(上海共同租界の)義勇隊などの御厄介になるのは日本人が一番多い癖に志願者は一人もない」ことへの疑問、大正時代の若者が上海の公園で感じたであろう気恥ずかしさ、「東夷の學生」が蘇州の街路で皮膚感覚で直感したであろう一種の蔑みの視線は、やはり軽視すべきではなかったのではないか。


 この時の義憤が「政治家や實業家は恕す可しと雖も、考のあると云はれる學者までが浮れて日支親善なぞと眞面目くさつてるのは言語同斷だ」との思いに繋がっているように思えて仕方がないのだが。


  もう少し、日本人の振る舞いに対する若者の考えを追ってみたい。そこで、漢口の租界を訪ねた際の感想を見ておくことにする。


「何處でもそうだが、殊に支那などに於ては、未だ一般に外國の事情に通ぜぬので、多くは服装の良否や、建物の大小美醜などで、其國の優秀貧富などを、きめる傾向があるから、列強と相對峙して、威勢を張り、發展を策するには、どうしても此點に於て、大なる注意を要し、居留地には他國に劣らぬ設備をなすと共に」、在留者であれ旅行者であれ服装から立ち居振る舞いにいたるまで、やはり「他國人に劣らぬだけの心掛けが大切」だ。それというのも、「既に體格に於て、歐米人は無論、支那人よりも見劣りのする我々が、服装でも醜かつたらば、彼等の蔑視を受けるのは當然である」からだ。


 言わば見た目がイチバン。

嘗められたら最後で、トコトン嘗められてしまう。

ところが「昨夏來遊した向陵の健兒」――東大の前身である第一高等学校の学生――は、やってはイケナイことをヤッチまった。日本では超エリートであればこそ許される弊衣破帽というバンカラスタイルも、外地では一切通用しない。

だが、彼らは「矢張内地そのまゝの蠻から姿でやつて來たので、事情を知らぬ外人や支那人から、日本で最も有名な學校の生徒があの姿では、と少なからぬ侮蔑や指彈を受けて、在留邦人も大いに迷惑した」。

「之れは尤もの事で日本人たるものゝの深く省みねばならぬ事柄である」ことは確かだ。

《QED》

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(休刊予告)小誌は3月2日から7日まで、海外取材のため休刊です 

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 読者の声 READERS‘ OPINIONS どくしゃのこえ 読者之声

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(読者の声1) 弐回目の「米朝首脳会談」がベトナムの首都、ハノイで開催され、トランプがJW・マリオット・ホテルに、金正恩がメリア・ホテルにそれぞれ宿泊し、最初の夕食会の場所はメトロ・ホテルだったとか、この配置に特別な意味があるのではと思うのですが、如何でしょう

   (JJセブン)


(宮崎正弘のコメント)JW・マリオットはハノイの新開地にできた米国系の豪華ホテル。安心して泊まれるからでしょうが、都心までやや距離があります。会場のメトロは老舗名門、フランス時代からのクラシカルな建物で、ミッテランンもシラクも、そしてブッシュも宿泊したところ。

 一方、金正恩の宿舎となったメリア・ホテルも、旧都心に位置し、名門高級ホテルなれど、老朽化がいわれておりました。ホテルの予約事情やら警備事情やらが主な要因であって、ほかに特別な意味があるとは思えませんが。。。

 それより注目は長い長い列車の旅をして、北の新義州から鴨緑江を渡り、丹東、瀋陽、天津、武漢、長沙からベトナムへ入った道のりを辿ると、金正恩は、こんかい北京に立ち寄っていないという事実が浮かびます。


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(読者の声2)先般、ヴィルピッタ・ロマノ先生の講演を伺いましたが、氏はその中で「ハンチントンの『文明の衝突』は、初版で、「日本が東側に属するだろう」と致命的な過ちをしでかし、再版以降は、この箇所を訂正したそうです。

 先生はこの本を、どのように評価されますか? 

   (HU生、戸田市)


(宮崎正弘のコメント)初版の誤謬については知りませんでした。だいいち未読です。いま集英社文庫にはいっているようですが、手に取る気力が起きない。

 理由はアーノルド・トインビーの大作『歴史の研究』がすでにあるからで、この亜流という捉え方で良いのではないかと思います。

ハンチントンの『文明の衝突』の基本的な間違いは、「中国の儒教文明とイスラム圏が協力する。西洋文明は衰退する」という説で、とくに前者の歴史観には疑問を抱かざるを得ないというところでしょう。

ついでに言えばフランシス・フクシマの『歴史の終わり』もつまらない本でしたね。いまでは顧みる人も稀です。

日本ではまったく無視されてきたパット・ブキャナンやエド・ルトワックらの著作翻訳本が、日本で静かに読まれ始めている事実のほうが重要に思えてなりません。

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    ハンチントンは頓珍漢鴨。文庫手にして途中で馬鹿らしくなって積ん読になっちまった。阿保草‼️