宮崎正弘の国際ニュース・早読み < 「チャゴス環礁はモーリシャスに返還すべきである」(国際司法裁 | Hideoutのブログ

Hideoutのブログ

ブログの説明を入力します。

 四月に古稀を迎える爺ののブログです。

 日本を取り戻したい……そんな事をエントリーしたい。

 覚醒したら、こんな見方になるのかなと言うものに。

    モーリシャスっても生江は知ってるけど。位置関係が全く解らん❗


    英国もあちこちの未開の手を出し過ぎた結果だからなぁ⁉️


宮崎正広メルマ

http://melma.com/backnumber_45206_6792941/

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★


英国の国際的孤立を象徴する「事件」がもう一つ

  「チャゴス環礁はモーリシャスに返還すべきである」(国際司法裁判所)

****************************************


 「珊瑚礁の空母」と呼ばれるチャゴス大環礁は美しい55の小島が350キロの円形の海域に存在し、島々の合計面積はパリよりも少ない。

ところが、すべて無人島だ。真南がディエゴ・ガルシア、真北にモルディブ。地政学的要衝として重要視されるのはインド洋のど真ん中の、このチャゴス環礁は、大航海時代のポルトガルが発見し(1512)、やがてオランダ領に。そしてナポレオンの敗北に乗じて英国が乗り出し、モーリシャスから切り離して英国が自国領土に編入した。


 原住民およそ二千名は、セイシャルズ諸島やモーリシャスに追い立てられた。チャゴス環礁を無人島にした理由は、原水爆実験場としようとしたのか、或いは後年の秘密協定によって英国はディエゴ・ガルシアを米国に貸与するが、その米軍基地の緩衝地帯として利用するためだったのか。


 そして英国は衰退した。2019年にGDPはたぶんインドに抜かれる。

 BREXITの交渉が難航しているのはEUの「英国イジメ」である。英国はEUの通貨同盟に加わらず経済主権を尊重して、ヒトモノカネの移動の自由を選択した。

予期に反して呆れるほどの大量の移民が流入し、英国人の職を奪い、行方不明になりかけていたジョンブル精神のナショナリズムに火が付いた。


しかしこの経済ナショナリズムは、嘗てのフォークランド戦争のような、国土の主権ではなく、経済主権であり、英国の世論は分裂、政党も分裂、次の選挙でも労働党は政権獲得に距離がある。

ドイツの「ドイツのための選択肢」、イタリアの「五つ星運動」のように新しい政治政党が、旋風を巻き起こすと言われている。


 ホンダは英国工場を畳み、多くの金融機関もロンドンのザ・シティを見限ってフランクフルト、アムステルダム、リヒテンシュタインなどへ欧州本社を移転させる。


 この弱り目に祟り目の状況に、もう一つガツンと一撃。国際司法裁判所は、モーリシャス政府を通じての元チャゴス環礁の住民の訴えを受け入れ、「一刻も早く、チャゴス環礁をモーリシャスに返還すべきだ」との判決を出した。


 もっともスカボロー岩礁を盗んでフィリピンが国際司法裁判所に提訴して勝訴したが、法的強制力を伴わず、中国は「あの判決は紙くず」と言ってのけた。同様に、英国も開き直ることも可能だろう。ロシアはクリミア半島問題、北方領土問題をかかえており、中国と同様に、この問題には関わりたくないだろう。

 

 だがグローバリズムの巣窟たるEU本部は、このチャゴス環礁を問題化する可能性がある。

英国からさらに大きな譲歩を引き出す政治的武器として独仏が活用するだろう。


 NATOから英国は脱退することはないが、いまひとつ地中海の入り口に棘のように衝きだしたジブラルタルとて、いつまで英国の軍事基地として存続出来るだろうか。NATOが肩代わりするの、どうか。


このチャゴス環礁の帰属問題は、明日のジブラルタル問題に直截に繋がっている。

    ◎□△◎□み△◎□△☆や☆☆☆☆☆ざ◎□△◎□き□△◎□△  

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

読者の声 ☆どくしゃのこえ ★READERS‘ OPINIONS

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

  ♪

(読者の声1)「日韓関係の処方箋 ― 分かり合えない隣国と如何に付き合うべきか?」

 昨今の慰安婦像問題、徴用工問題、そして韓国海軍レーダー照射事件。韓国側の態度は明らかに一線を超えており、多くの日本人は戸惑うばかりです。

今後とも日韓関係は予断を許さない状況ですが、日本が韓国の暴走に対抗していくためには、我々日本人が知ったつもりの隣国について、まず憶測を排し正しく知り、冷静かつ適切に対応することが重要だと思われます。同時に、日本側が「大人の対応」と称して腰砕けする要因は何なのか。どうしたら克服できるのか探ります。

今回は竹島の問題に関し、実証主義に基づく証拠を積み上げ、韓国の一方的主張に有効な反撃を加えた島根県・竹島問題研究会の元座長、下條正男先生をお招きし、韓国が持つ世界観まで遡ってその行動原理を解き明かすとともに、日本が取るべき対応、今後の日韓関係の展望などについて、竹島問題研究会での知見も交えながらお話しいただきたいと思います。

 <プロフィール>下條正男先生は昭和25年長野県生まれ。國學院大学大学院文学研究科博士後期課程修了。同56年に韓国へ渡り、祥明女子師範大学講師、三星綜合研修院主任講師、韓南大学講師、市立仁川大学客員教授を経て、平成10年12月に帰国。平成11年4月より拓殖大学国際開発研究所教授。現在、拓殖大学国際学部教授。

 「日韓・歴史克服への道」展転社、「竹島は日韓どちらのものか」文藝春秋など



【日 時】3月9日(土)開 場:13時50分

         講 演:14時00分〜20時30分

         懇親会:21時00分〜23時00分           

【会 場】港勤労福祉会館1階 第一洋室

 http://www.city.minato.tokyo.jp/shisetsu/shokokaikan/kinrofukushi/01.html

【参加費】 1,500円(学生事前申込:1,000円。高校生以下:無料)

     当日申込:2,000円

【申込先】 3月7日21時までに下記Googleフォームにてお申し込みください(当日受付も可) https://goo.gl/forms/0gmsjXZcTV2316fN2

【主催】士気の集い http://blog.goo.ne.jp/morale_meeting


        ◎□△◎□△◎□△

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

宮崎正弘の新刊案内 http://miyazaki.xii.jp/saisinkan/index.html

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



宮崎正弘『日本が危ない!  一帯一路の罠』(ハート出版。定価1620円)

@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@

https://www.amazon.co.jp/dp/480240073X/

 いま世界的規模ですすむ反中のリアル!

「一帯一路」は「末路」なのに、日本は「協力する」と前向きなのは危険すぎないか?

――マレーシア、スリランカ、モルディブ、そしてマダガスカルで親中派元首が落選

 ――豪・NZなどが「南太平洋インフラ投資銀行」設立へ。英仏海軍は共同で南シナ海「自由航行」作戦に合流。ペンス演説は「対中準宣戦布告」に等しい!


  ♪♪

宮崎正弘 v 田村秀男『中国発の金融恐慌に備えよ!』(徳間書店。1296円)) 

@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@

 ――日銀、財務省を批判し消費税増税に異議を唱える論客・田村秀男氏との徹底討論。

――見えてきた危機の深層を明かす。 中国バブルはどのような結末を迎えるか?

 ――米中貿易戦争がなくても人民元帝国は崩壊するしかなくなった

 ――日本政府に備えなし。しかし読者諸兄は目の前の「チャイナ・リスク」に備えよ!

 https://www.amazon.co.jp/dp/419864750X/


 ★間もなく重版出来!

  ♪♪

宮崎正弘 v 渡邊哲也『2019年 大分断する世界』(ビジネス社、1512円)

@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@

 「次に何がおきるか」。新進気鋭のエコノミスト渡邊哲也氏と白熱の討論!

 ファーウェイ・ショックはむしろ日本のチャンスだ!

 次世代通信技術のコア「5G」で世界は米中に分解、二極化する

 https://www.amazon.co.jp/dp/4828420746/

   □◇○□○ □◇◇○□○  

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★


     特にコメントする気は起きない。