宮崎正弘の国際ニュース・早読み <米国とタリバンの和平交渉はCPECの死活に関わり (2019年 | Hideoutのブログ

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 四月に古稀を迎える爺ののブログです。

 日本を取り戻したい……そんな事をエントリーしたい。

 覚醒したら、こんな見方になるのかなと言うものに。

    アフガニスタンでは三つ巴四つ巴どころか五つ巴の争奪戦かぁ⁉️


    バロチスタンはこのメルマガで初めて知ったが、武闘派まで控えてるとは。パキスタンには簡単に降らないぞの強い意志を感じる。


    翻って、日本が支那に侵略されたらどうなるだろうか。ゲリラ戦を仕掛けるには開け過ぎてるな。って事はみずぎわで何としても撃退しなけりゃ成らない❗


宮崎正広メルマ

http://melma.com/backnumber_45206_6790284/

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」

平成31年(2019年)2月19日(火曜日)

         通巻第5996号   

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 面妖で奇怪な五角関係(ペンタ・リレーションズ)

  米国とタリバンの和平交渉はCPECの死活に関わり、そこにサウジが介入

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 ややこしい関係を解きほぐしてみると。

 まず米国とタリバンの和平交渉が続いている。両者はかなり前向きである。米国は地獄のアフガニスタンからさっさと撤退したい。タリバンは政権の掌握が射程に入り、しかも中国と抜き差しならない関係にある。

 危険極まりないアフガニスタンで銅鉱山を開発しているのは中国である。


 タリバンが支配するアフガニスタンのカンダハル地方は長年にわたっての無法地帯、一時は米国が総攻撃を仕掛ける作戦を練っていたが、途中で放棄した。

いまも無法地帯にかわりなくアフガニスタン政府の統治が及んでいない。この地方が、BLAの出撃基地となっている。BLAとは「バロチスタン解放軍」。つまりパキスタンからバロチスタンを独立させるべく、武装闘争を継続する過激武装組織で、六つあるといわれるバロチスタン武装グループのなかでも最大派閥だ。


州都のクエッタで中国人二人を誘拐・殺害し、グアダル港の中国企業の工事現場を襲撃し、中国人労働者を乗せた車を爆破、ついに2018年11月23日には、カラチの中国領事館に自爆テロを仕掛け、警官三名、自爆側四名、合計七名が死亡した。


もともとバロチスタンの独立運動諸派が武闘に至ったのは当時のムシャラフ大統領とBLA指導者の話し合いが、金鉱脈利権、銅鉱山開発などの問題で折り合いが付かず、直後に(2006年8月)指導者ナワブ・アクバル・ブジテがバロチスタンの山岳地帯で暗殺された。

パキスタン軍特殊部隊の仕業とされるが、パキスタンは関与を否定し、「あれはインドの陰謀」と決めつけた。


 バロチスタン州は、もともと独立国であり、いまもロンドンに亡命中の国王がいる。パキスタンに帰属するとは考えておらず、パキスタン政府が中国と結んだ、合計620億ドルものCPEC(中国パキスタン経済回廊プロジェクト=一帯一路の目玉)は、バロチスタン州の資源を収奪する悪魔の仕業と認識している。


 工事現場は危険に満ちており、しかも原油、ガスのパイプラインに鉄道、ハイウェイ、そして光ファイバーの敷設工事がグアダールから延々と新彊ウィグル自治区のカシュガルへの繋げるのだ。

パキスタン軍が一万五千、くわえて中国が雇用するプライベートアーミー、さらに特殊部隊が警備に当たっている。クエッタでは中国人の個人的外出は許可されず、警備兵つきの集団移動が日常の風景。


 ▼パキスタン軍も陰謀にかけては中国も舌を巻くほど


 他方、パキスタンも無策ではない。18年12月、BLA指導者のアスラム・バローチを潜伏先のカンダハル市で暗殺した。これは11月23日のカラチ中国領事館自爆テロの報復作戦とされる。


この状況を改善するにはアフガニスタンのカンダハル地方の出撃基地化を壊滅させる作戦の如何にかかっている、そのために米軍は、タリバンとの交渉の後にいる中国に介入を期待しているという図式になる。

なにしろパキスタン軍情報部も陰謀にかけては中国も舌を巻くほど巧妙・狡猾である。


 しかし、パキスタン経済は極貧のまま、中国からの借金を返せない。

 イムラン・カーン(パキスタン首相)は訪中し、救済を要請した。李克強首相は「両国関係は全天候型であり、あらゆる協力を惜しまない」と発言したものの、約束した緊急支援の20億ドルはまだ送金されていない。


 2月17日、サウジアラビアのサルマン皇太子がイスラマバードを電撃訪問した。

すでにカーン首相は二回サウジを訪問し、50億ドルの緊急支援を得たが、こんかいの正式訪問でサルマン皇太子は、七つの契約書に署名し、合計200億ドルのプロジェクト支援を表明した。皇太子は18日インドを訪問してモディ首相と会談。20日に北京を訪問する予定という。


 かくしてインド、パキスタンの宿命の対立に、パキスタン支援の中国とサウジの主導権争い、そこにアフガニスタンと和平交渉を進展させようと意気込む米国という、面妖極まりない南アジアの相関図が見えてきた。

 □◎□○み△◎□◇や○◎○□ざ□◎□○き○◎○□ 

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読者の声 ☆どくしゃのこえ ★READERS‘ OPINIONS

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(読者の声1)習近平と対決できるのは日本しかないのではないか?

 私は、習近平がヂンギスカンの生まれ変りだといふ話を聴いたことがある。確かに彼の強引なやり方を見てゐると、「さもありなん」といふ気がする。その強引なやり方で、世界はすくみあがってゐるかのやうだ。頼みの綱の「世界の警察官」も過去のものとなったし、「正義の味方」の国連も、中国に篭絡されて役に立たない。

 特に中国は、戦後弱体化した日本に目を付け、スパイを大量に日本の政財界に送り込んで思ふやうに操ってゐる。そして具体的には、中国が太平洋への進出の邪魔になる尖閣諸島を何としても奪取しようとしてゐるではないか。

 これは数百何前に起きた元寇の再来である。これに対して我が国は如何にして対処すべきであるか。

 それは一に懸って、憲法を改正し、外敵の侵入に備へることである。反論のある方は、堂々と反論されたい。

  (IK生)


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(読者の声2)今晩(2月19日)の「フロント・ジャパン」はホスト福島香織、ゲツト宮崎正弘の両氏でお送りします。福島さんは中国の現実についての突っ込んだ解析、宮崎さんはフィジー取材から帰国されたばかりで「南太平洋のマグロを狙う中国」が話題の基軸となる予定です。なお先週放送された「習近平はいま何を狙うか」は宮崎、福島両氏にくわえて、石平、田村秀男、渡邊哲也、坂東忠信氏らが参加して白熱の三時間討論となりました。以下のユーチューブでご覧になれます。

https://www.youtube.com/watch?v=4-6yqgFLYKo

  (日本文化チャンネル桜)


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(読者の声3)貴通5995号、「NZ政府のファーウェイ排斥」の記事に関しまして、先生に質問があります。 

もし、これが国際産業スパイ合戦であるなら、普通は「お互い様」であるはずと思うのですが、米国製(或は日本製)の機器・部品は、中国には入り込んでいないのですか? 

それと各国は、足並みを揃えて、「ファーウェイ製品の禁止」に出ましたが、「実害報告」はまだ聞きません。国家秘密を盗まれたので、公表できないということなのでしょうか?

一方的に各国は中国に「やられっ放し」なのでしょうか? 情けないなぁ、と思う次第です。  

(KI生、尼崎市)


(宮崎正弘のコメント)米国は公式的にファーウェイを「スパイ機関」と認定し、証拠が揃ったかどうかは明らかにせず、しかし孟晩舟を起訴し、カナダに身柄引き渡しを、これまた公式に要求しました。

ようするに「証拠を揃えてからでは遅すぎる」というわけでしょう。

 日本は官庁も企業も個人も学界もデータがほぼ盗まれていますが、防御策を講ずるだけで、証拠を集めて中国に対抗するために在日スパイを摘発したりの行動が見られません。スパイ防止法がないとは口実であり、ほかの法律ででも、やろうと思えば出来ることです。伊藤忠社員が一年も拘束されているわけですから、微罪でも何でも構わず、在日中国人を十名ほど拘束するべきで、それくらいの証拠を警察は日頃の調査でリストくらいは持っているでしょう。




(読者の声4)御新著『青空の下で読むニーチェ』(勉誠出版)を拝読し、その該博さに驚くばかりでしたが、とくに懐かしい人々の知られざる逸話が混ざり、就中、西部邁さんについて適確な評価をなされており、これまで物足りないと思ってきた幾多の西部評のなかで、ようやく、冥界の西部さんも満足されるであろう宮崎評に出会え、嬉しく思いました。

  (SO生、千葉県)


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(読者の声5)米朝会談予定のハノイからです。現在(18日午後1時)のハノイは28度。テトで帰郷したときは日本で雪が積もっていましたから20度以上の寒暖差となります。朝夕はまだ寒いですが、こちらはすでに「春」という感覚です。

ハノイも通常は3月半ばまでは寒く、シナ国境付近の山では数年に一度位、雪が降る(積雪はなし)のですが、現在のベトナムは地球温暖化そのものです。

一方、日本は氷河期の入口といったかっこうで、気象変動のボラティリティはちょっと前よりは高くなっているような気がします(もともとがそんなものかもしれませんが)。

テト前、ハノイ周辺では酷い渋滞が発生していましたが、テト後の現在は非常にスムーズに物流は動いています。

今回の米朝会談の北部ベトナムの物流への影響もほとんどないと予測されます。ベトナムの航空市場も急成長しており、ベトナムからアメリカへの直行便も就航するようです。大量輸送交通機関はハノイでは(バンコクのBTSのような)高架電車の完成にはいましばらく時間がかかりそうですが、駅などは次第に完成しつつあります。ハノイ周辺部の交通網も元々は日本のODAによるハイウェイ建設が契機になったのですが、道路の拡幅工事など工事中のところも多いですがだんだんと形になってきました。

ところで、宮崎先生のチャンネル桜の「FRONTJapan」、「闘論!倒論!討論!」またほかのテレビとかは、インターネットで即日で視聴できるのですが、宮崎先生の「青空の下で読むニーチェ」はキンドル(アマゾン)の電子書籍がでていません。

電子書籍はユーチューブ動画などと同じくとても便利で、わたしは「AI監視社会」「中国発の金融恐慌に備えよ」などウェブで購入して、キンドルの電子書籍を就寝前に読んだりしています。

ぜひ、「青空の下で読むニーチェ」も電子書籍をだしてほしいと希望します。特にニーチェは多くの人が登場し、今回の帰郷で購入を失念したのが残念です。色々出版社の都合もあることでしょうが、海外の読者は電子書籍版を欲していると思います。

  (R生、ハノイ)


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(読者の声6)明日(20日)は「竹島の日」東京大集会です。韓国に対し断固たる措置を政治家に要求しよう。韓国は我が国の神聖な領土・竹島を不法占拠しており、さらに日本海の呼称を東海に変えようとしています。

 島根県松江市では今年も「竹島の日 記念式典」が開催されます。関東在住の有志も東京に相集いましょう。登壇する多数の政治家に断固たる措置を熱く要求しよう!



とき   2月20日(水)午後5時〜6時30分(4時30分開場)

ところ  参議院議員会館1階講堂(千代田区永田町1-1)

地下鉄・永田町駅1番出口すぐ

基調講演  下條正男先生(拓殖大学教授、竹島問題の世界的権威)

会費   無料

主催  「県土・竹島を守る会」(会長:諏訪邉泰敬。事務局長:梶谷萬里子。

     東京支部長:村田春樹(090-7055-2500)

 事前連絡不要。参議院議員会館へ直接お越しください。入館証をお渡しします。


 追加特記情報;日比谷公園にある市政会館(日比谷公会堂)の地下1階に「領土・主権展示館」があり、竹島、尖閣、北方領土の資料が展示され、書籍コーナーと映像コーナーが設けられております。貴重な資料(日、英、中、韓語)が豊富にあります。竹島のカレンダーもあります。あまり知られていないのか訪問者は少ないようです。(開館時間:平日の10:00〜18:00です)

  (MK生、柏市)




(読者の声7)平成の大演説会Vol.29を開催いたします。

平成の大演説会Vol.29強い国日本へ中共は一帯一路構想を打ち出し、韓国はありもしない「慰安婦」問題、「徴用工」問題を持ち出し、北朝鮮とは拉致問題を抱えている。外敵迫る今、日本は強い国にならなければならない。そして、北朝鮮と闘う手段の一つとして、朝鮮総連への破産申し立てを提案する!

                  記

弁士   稲田朋美氏(元防衛大臣、衆議院議員)加藤健氏(アジア調査機構代表)

とき   平成31年2月25日(月)6時45分開会

ところ  文京シビック・小ホール(文京区春日1−16−21)

協力費  2000円(主催 展転社)

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    ベトナムでは南武のホーチミンと北部の首都ハノイで日本企業が地下鉄工事中。ハノイでは日中での工事が競いあってるとか?かたや支那畜の工事現場は事故ばかりとか。何だかなぁ⁉️