半島人の頭の中には「独立」「自尊自立」という概念が無いのだ。千年に渡って支那の各王朝の属国の位置を享受してきたからだ。自分の頭で考える事をして来なかった結果が現在まで続いているだけの様だ。
軍事ジャーナル
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軍事ジャーナル【4月30日号】朝鮮半島の運命
27日に韓国の文在寅大統領と北朝鮮の金正恩委員長が南北境界線上の板門店で会談した。いわゆる南北首脳会談だが、演出倒れの空疎な会談だとしか形容のしようがない。折角、南北の首脳が膝を突き合わせて話し合ったのだから、何か決めるのかと期待したのだが、結局何一つ決まらなかった。
朝鮮半島の非核化などと言うのは、そもそも会談開催の前提条件であって、会談の結論が前提条件の確認だというのでは、何のための会談か分からない。挙句の果てに米国さらには中国を交えた4者会談の開催で合意したというのでは、自分達では事を決めきれないと宣言したようなものであろう。
朝鮮半島の歴史を顧みれば明らかだが、「そこで戦争が起きても、そこに住む人たちが基本的には当事者にならず、諸外国が仕切ってしまう」という歴史性はたびたび指摘されてきたが、今回もまた同じ轍を踏もうとしている。
1950年、北朝鮮軍が韓国に侵入して朝鮮戦争が始まったが、米国と中国が介入して米中戦争になって3年後に休戦協定が結ばれた。従ってこの休戦協定を戦争の終結を宣言する平和条約に転換するに当たって米中を介入させるのは、国際法上の手続きとしては正しいのであろう。
だが、同時にこれは朝鮮半島に独立国家がないという状況を追認してしまっている。「朝鮮半島の運命は我々だけで決める。諸外国の介入は許さない」という力強い宣言がどうやっても出てこないのが朝鮮半島の歴史なのである。
米中を交えた話し合いで、あるいは朝鮮半島の非核化は実現するかもしれない。なぜなら米中ともに、朝鮮半島に核武装した独立国家の出現を望んでいないからだ。しかし、その米中は蜜月時代がとうに過ぎ、軍事的にも経済的にも対立を深めている。
ならば非核化した朝鮮半島が米中の争奪戦の巷と化すのは、やはり非核化されたウクライナやシリアが米露の争奪戦の巷と化した事実から容易に類推できよう。核無き平和という空想的平和論が脆くも崩れ去るのが21世紀の運命なのであろう。
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米中露の三国が休戦協定に調印した筈。北はまだしも、南は何の発言権も無いのだ。偉そうに集結宣言をするべき資格は南には無い。