宮崎正弘の国際ニュース・早読み <<ネパールの通信回線,ヒマラヤを越えて中国の通信大手が>> ( | Hideoutのブログ

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 四月に古稀を迎える爺ののブログです。

 日本を取り戻したい……そんな事をエントリーしたい。

 覚醒したら、こんな見方になるのかなと言うものに。


    世界の通信網の肝は日本発。日米を結ぶ光回線の束は幾つあるのか知らないけど、ユーラシア大陸へと、東南アジア諸国への回線は日本経由。それを切断すれば、支那畜は忽ち情報が途絶えるだろうな。

    ユーラシア大陸の西から大陸横断している回線がどれ程有るだろうか?    欧州地域でも回線スピードが段違いで遅い様だ。支那畜脳は何処までも自分本位な事が良く解る記事だ。


宮崎正弘メルマ
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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成30年(2018)1月14日(日曜日)
        通巻第5579号   
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 ネパールの通信回線はインド経由と決まっていたが
  ヒマラヤを越えて中国の通信大手が堂々と入り込んだ
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「バルテ・エアテル」「タタ通信」はインド通信企業大手。いずれもネパール南方に張り巡らせた光ファイバー網をインドの中継地に繋ぎ、カトマンズ政府と国民は世界とのコミュニカーションが成り立たせてきた。

 カトマンズは高原都市、ヒマラヤ登山の基地は、そこから西へ飛行機で一時間。ポカラである。その昔、ヒマラヤ登頂のニュースは、現場からこのポカラまで数日かかり、それから電話回線でカトマンズへ。
 いまはヒマラヤの頂上からでもテレビ中継が可能である。

 中国はヒマラヤ越えを、軍事力輸送の前に、高速道路を建設中で、次はヒマラヤにトンネルを掘って鉄道を繋げるなどと豪語してきた。
鉄道や道路工事より、やや簡単な光ファイバー敷設工事は、2014年末に一度完成していたが、2015年四月、強度の地震がネパールを襲い、通信網も破壊した。

ようやく完成に漕ぎ着けた光ファイバー網は、「中国通信」の専用回線となり、香港を経由するので、中国大陸のような検閲を受けず、中国共産党批判のネットにも繋がるという。この通信という国家主権に属する事業をインドと敵対する中国の企業にもあたえるというネパール政府の作為的な遣り方はインドを苛立たせるに十分な「事件」である。
 
 長きにわたってネパールはインドの保護国同然であり、最大の経済支援国家でもあったが、最近行われた総選挙でネパールの政権はふたたびマオイストと左翼の連立政権となり、親インド路線を露骨に修正し、親中路線を見せるようになっていた。
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http://www.sankei.com/life/news/180113/lif1801130019-n1.html
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 書評 しょひょう BOOKREVIEW 書評 BOOKREVIEW 
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 独裁制度の矛盾を気にもしない国民性、ロシア人気質とは何か

  プーチンの飽くことを知らない闘争心、政治哲学なるものは如何にして形成されたか

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木村汎『プーチンとロシア人』(産経新聞出版)

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 一気に読める本である。そのうえ面白い。その活力ある筆致と簡潔な比喩、人間の描写が生き生きとしている。
 プーチンが柔道をこよなく愛しているから日本のことが好きだと日本のロシア分析が飛躍するのは暴論のたぐい、プーチンが柔道に励んだ動機は、彼の幼少のころ、「いじめられっ子」だったからだと木村氏は言う。
 プーチンの闘争の哲学は、このところに原点がある。
兄二人が夭折したため、母親が41歳で生んだプーチンは溺愛され、それゆえにサンクトペテルブルグの『通り』でよくイジメられた。『通り』というのは不良少年のたまり場である。
 いじめっ子より強くなれば良い、こう結論したプーチンは猛烈に体を鍛える。環境が強い意志をはぐくんだことになるが、短距離出世を狙ってKGBにはいるという直線的な人間でもある。
 つまり、この人生への強い姿勢こそロシア人の基本の掟である。

 「力が正義」なのである。
「強くなる意志を一貫して抱き」続け、「相手を徹底的にたたく」。そうした人間がロシアでは英雄である。
 ロシア人との交渉事で、妥協は禁物である。そもそも「ロシア語」には「妥協」というボキャブラリーはない。交渉事で、論理が一貫しなくても、ロシア人は気にしない。倫理をまったく重視しないし、交渉においては友情も交友関係も過去の貢献もまったく度外視される。
 つまり「交渉は闘争」であり「交渉は戦争」であり、そして「交渉は武器」なのである。
 なんだか中国人と似ている。ロシアのチェスも中国の将棋にも、そういえば捕虜駒がない。妥協の発想がないという一点に関しては、中ロは二卵性双生児かもしれない。
 「『インテリゲンツィア』という言葉は、日本語における『青白きインテリ』という用法から想像される内容のものではない。必ずしも人間の出自、教育、職業に直目する概念ではなかった。ロシアにおいて「インテリゲンツィア」とは、その人間が自身の高い理想や使命感を抱くとともに、その使命の実現のためには全生命を賭けて戦う準備や姿勢を持ち、かつ闘いを実践中の知識人を意味する言葉だった」(62p)。

 どうしてロシア人がこういう性格を形成してきたのかといえば、第一に気候、天然資源、寒さ、そしてあまりにも広大な土地が原因であると木村教授は言う。
 ロシア人が二律背反を気にしないのも、論理的思考をしないからである。領土は戦争で奪うものであり、政府が何をしていようが、個人レベルでのロシア人はほとんど気にも留めない。
 あれほど凶暴な謀略をめぐらし政敵を粛正しても、ロシア人がスターリンを好きなのは、かれが「大祖国戦争」に勝ったからである。ゴルバチョフに人気がないのは彼が西側に屈服したと感じているからである。

 「ロシア人は、外部の世界に劣等感を抱いている。外国の列強諸国は、隙さえあればじぶんたちに襲いかかろうとする。頭からこう信じている。彼らは外部の世界を疑い、恐れおののいているのだ。(中略)彼らは善意によって差し伸べられた友好の手をいうものを信じようとしない。そこには、何か巧妙な落とし穴のようなものが隠されているのではないかと、疑る。この世に純粋な好意など存在するはずがなく、あるのは闘いのみだ」(178p)

 このようなロシア人気質を了解するならプーチンの謎を解くカギが読める。
プーチンは強いもの、力を信奉する政治家を好むから、優柔不断で人権と民主とか、浮ついたことを主張したオバマを軽蔑し、短絡的なトランプが好きなのである。三木武夫を嫌い、田中角栄がすきな日本人と、この点は似ているのかもしれない。
 とどのつまり民主政治をロシアに期待するのは無理な注文であり、ロシア人は準独裁、強い指導者が好きなのだ。
 だからシリアへの空爆で、もやもやしたロシアの脆弱政治を吹き飛ばしたプーチンに89%ものロシア国民は賛同し、クリミア併合でも83%が賛成し、西側の制裁なんぞどこ吹く風である。

 すなわち「プーチン外交には、必ずしも確固とした原則や戦略など存在しない。時々の国際状況、とりわけ、『力の相関関係』の変化、そして主要プレーヤーや相手方の出方などを注意深く観察する。その隙間を縫って自国ロシアの影響力の拡大、ひいてはプーチン自身のサバイバルを図ろうとする。すぐれて状況主義的、機械主義的、便宜主義的な行動様式を採る」(143p)
 プーチンは過去18年間、事実上ロシアの命運を左右し、そして次の六年間も最高権力を掌握するだろう。合
計24年におよぶロシアの最高権力者は、ピョートル大帝を尊敬しているという。したがってトリックを用いて、自国を実力以上に見せる戦いを続ける。
 プーチンは「勝利をもたらし、ロシア人の不安を吹き飛ばすために,『小さな戦争』を好む」だろう。
繰り返すが、一気に読了した。快作である。
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 書評 しょひょう BOOKREVIEW 書評 BOOKREVIEW 
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 神道がいまブームだというが、それは本当なのか? 

  「神道は宗教ではない」「量子コンピュータにも通じる」

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山村明義『日本人はなぜ外国人に「神道」を説明できないのか』(ベスト新書)

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 神社はJINJAであって、SHRINEではない。いきなり納得である。英語のシュラインは墓地を併設するから「廟」と訳されるべきであり、日本の神社(JINJA)には遺骨のない神が祭られている。たとえ神官でも、仏式の葬儀、お寺の墓地に埋葬される。皇族がたは御陵に。
 神道は「アニミズム」と定義したのは英国の文化人類学者エドワード・タイラーだったが、それは「世界各地のアニミズムとは、すべての物や自然現象に、霊魂や精神が宿るという思考で、『宗教の初期段階』と定義し、日本の神道も『遅れた原始宗教』というレッテルをさんざんに張られてきました」
 ところが、現代ではタイラーの説は学界で否定され、「すべての物に魂が宿るような振るまいをするという『量子力学』が広がりつつある」という(57p)
 西欧の古都へ出かけると必ず大聖堂とか由緒ある教会があり、宗教画が仰々しく飾られ、そして地下がお墓である。
だから、神道は「宗教ではない」と名言を口にされたのは、在日サンマリノ大使のカデロ氏であり、ご自身イタリアに『サンマリノ神社』(祭神は天照大御神)を造営され、しかもイタリア人が日本の神職資格をとって宮司を務める。
 つまり日本の神道は宗教を超えているのである。
 イタリアでは三島由紀夫の政治論文がすべて翻訳されており、小説ももちろんすべて、書棚にはムラカミハルキより、作品がならぶ。イタリアの日本理解は深い。だから前首相のレンツォも伊勢サミットのために来日したおり、伊勢神宮に参拝し、次のように感想を述べた。
 「このような歴史を持ち、示唆に富む場所で、人間の尊厳を保ちながら、経済成長および社会正義のための諸条件をより力強く構築できることを祈念する」

 また近代史の誤解の典型の一つに「戦前の国家神道」説があるが、著者は「国家神道」なるものが存在しなかったことを縷々説明している。
 いまパワースポットとか、御朱印帳を持ち歩いて、神社をあるいている若い女性が目立つ。この人たちにも分かりやすく、入門編として読める。 
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 読者の声 どくしゃのこえ READERS‘OPINIONS 読者之声
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(読者の声1)岩波の広辞苑の問題について、ご参考まで。
 辞書とは本来用語の案内書です。だから国際問題では関係国の異なる意見を紹介することは悪くないでしょう。しかし特定の外国の主張に隷従し他の関係国の意見を隠蔽するとなると、これはアジビラです。辞書ではありません。
岩波は反日出版活動で悪名が高く、ソ連崩壊当時内部に共産党の支部があるなどと騒ぎになりましたが、今も変わらないようで今回改めて中共の手先であることがわかりました。   
当然、反日解説は今回の項目だけではないでしょう。
日本国民は洗脳されないように広辞苑を有害図書として廃棄し正しい辞書と交換すべきである。
   (東海子)



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(読者の声2)靖国会による靖国神社初詣昇殿参拝が下記の通り1月21日(日)に執り行われます。本年は初詣昇殿参拝に合わせて、靖国会総代の田母神俊雄先生の講演会が田母神俊雄講演会実行委員会により開催されます。
記 
【初詣昇殿参拝】1月21日(日)12時30分より
※12時15分までに着座願います ※正午より参集殿にて受付いたします
【田母神俊雄講演会】1月21日(日)13時より 靖国会館「偕行の間」
【新年懇親会】1月21日(日)15時より 靖国会館「偕行の間」
【参加費】昇殿参拝・講演会 お一人 2000円
新年懇親会 お一人 3000円
【講演会主催】田母神俊雄講演会実行委員会
【講演会協賛団体】英霊にこたえる会、(公財)太平洋戦争戦没者慰霊協会、JYMA日本青年遺骨収集団、やまと新聞社、田母神事務所、田母神道場、田母神俊雄後援会東京支部、日本の名誉を守る会、靖国会
【問い合わせ先】沼山光洋(09031052030)
メール yasukunikai@gmail.com
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    書評欄は二つとも面白そうだ。

    露西亜については何時も例に出すフランスの作家ジュール・ベルヌの「皇帝の密使」露国のトラウマなのが良く解る。露西亜西部を蒙古が席巻。その屈辱が10世紀を経た今も残滓として残っているのだろうと僕は思う。


    外国語を「宗教」と翻訳したのが痛恨。仏教もその範疇に入り、神道までも。「アニミズム」も又、神道に関連付けられてしまった。ウッカリでは済まないが、僕も神道をアミニズムと勘違いしてしまった。サンマリノはイタリア半島中部の小国。バチカンと同じ様に四囲は総てイタリア。伊太利に神道が何かを知らしめるのは如何なものか?    キリスト教を棄てない限り、理解が深まる事は無いだろうな。キリスト教とは伝統を棄て去るものだから。