知道中国 宮崎正弘の国際ニュース・早読み <黄金週間 読書特集> | Hideoutのブログ

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樋泉克夫のコラム
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{知道中国 1564回}    
 ――「正邪の標準なくして、利害の打算あり」――(?富3)
  ?富猪一郎『七十八日遊記』(民友社 明治39年)

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 次の目的地である大連に向う前に奉天を発つ前に、満州中央部を南北に流れる遼河に沿って北上し、「南滿鐵道の最終點たる昌圖」に立ち寄る。「汽車山間を出で、溪間を過き」ると、「廣き天廣き地」の「所謂る滿洲の野」が行く手に広がっていた。黄塵万丈の世界。

 昌図では「極めて粗末なる支那的空屋に、日本的營業の宿屋」である福屋に投宿。郊外では馬賊が「日夜出没しつつあ」ることを同地の役人から聞き及び、道すがらの情況を思い起こしながら、「左もある可し」と納得する。戦争が終ったとはいえ社会の混乱は収まらず、馬賊の跳梁跋扈が続いていたということだろう。名前は馬賊と恐ろしげだが、元を辿れば喰いっぱぐれの貧窮農民。このうえなく「廉価」である人間が、生きる残るために武器を持って徒党を組み、同じく「廉価」な人間を襲う。これが馬賊の実態だろう。

  ここで徳富は、日露戦争における「戰勝の効果は、只た南滿鐵道あるのみなれは」、戦争で破壊された「約三十二哩の線路を修繕して、露國の運轉しつゝあるものと連絡せしむるを以て、先務とす可」しと主張する。

 昌図から反転して一気に南下し大連へ。大連入り直前の情景を、「窓外清風あり。更らに天上を望めは、清澄洗ふか如し。而して此の清空に、大月西瓜を?截したるが如く、地平線上に掛る。電燈なきも可也。然も電光の其の光明を添ゆるある更らに可也」と綴る。

  大連では「人並の食物に有附き」、満腹の後に快眠。かくて疲れも取れ、「所謂る大連全市を、一氣呵成的に馬車にて乘り廻」す。そこで得た結論は、「成程露西亞の規模の大なるは感心なる可けれとも、其の粗漏且つ杜撰なるは、或は之に伴ふ餘儀なき數なる可しと雖も。露國の規模の壮大なるに心醉する者は、須らく此の弱點にも、着眼するの必要ある可き歟」であった。たしかにロシアでは何から何までが大掛かりではあるが、であればこそ杜撰さが目立つ。壮大さに感心ばかりしていないで、「粗漏且つ杜撰なる」点に着眼し、そこを衝け、ということ。なにやら現在にも通じる対露交渉上の?哲理”のようにも思える。

 さて肝心の大連だが、日露戦争は過去のこと。だから「大連は、今や過渡の期にあり」、「際物的時期は、既に過き去れり」。そこで、「此上は實業家か、實業を做す可き、新時代なる可し」。「大連をして、滿洲及ひ北清貿易の中心點」とするための要諦は、「設備と機關とを、完足せしめ、且つ其の連絡と統一を得せし」めることだ。だが、「日本人は、一人前の仕事は、上手なれとも。寄合仕事は必すしも長所にあらす。其の機關の複雜すれはする程、抵觸、扞挌、齟齬、軋轢の憂は生せさるを得す」と。大連開発における日本人の問題点を「抵觸、扞挌、齟齬、軋轢」にあると見たわけだ。であればこそ、成功した台湾開発の先例を「大いなる實物?訓たりと信」したのであろう。

  次いで訪れた旅順は「今尚露臭芬々」としていた。三国干渉によって遼東半島を手放さざるを得なかった当時を振り返り、「(当時は)如何に憤涙を掬するも、致方なし。只旅順港外より砂礫を、一枚のハンカチーフに包み得らるゝ丈包み、此れをせめてもの土産として、今尚ほ珍重して曰く、是れ我か剩し得たる遼東の版圖也と」。だが今や日露戦争に勝利し、遼東半島還付の屈辱は晴らした。かくて「今や露國か一切の經營を引出物とし、再ひ我に歸す」。だが、その開発は「寄合仕事は必すしも長所にあら」ざる日本人であるがゆえの「抵觸、扞挌、齟齬、軋轢」に阻まれて、必ずしも順調に進んでいるわけではない。かくして「今後如何」と心を砕く。

  「松樹山、二龍山、東鷄冠山、其他の堡壘を見物」し、日露戦争攻防戦の凄まじさを実感したのであろう。「予は旅順に來りて、實に人命の毫毛よりも輕き所以を知れり。予は旅順に來りて、初めて近世戰爭の慘烈痛酷(テリブル)なる所以を解したり」と呟く。
《QED》
 
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 ▼読者の声 ▼どくしゃのこえ ■READERS‘ OPINIONS ●読者之声
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(読者の声1)記事前号の「読者の声」、加藤清隆様のご意見に同感です。4月30日夕方の某NHKのニュース解説番組に出ていたNHK解説委員によりますと、ホワイトハウス記者会に欠席した件について、
「記者と仲良くして都合のよい記事を書いてもらうのが当然だと思うのに、トランプにはそういう常識がない」そうです。
 つまり「ニュース記事にはマスコミによる恣意的な部分が大きいので、それを利用するのが常識である」と白状したわけですね。それも上から目線で。
 しかもあまりに当然なので、失言であることすら気が付いていない様子でした。やれやれ。大臣でしたら、辞任ものだと思います。
  (NS生、千葉)


(宮崎正弘のコメント)トランプがいま展開しているのは左翼、リベラルの偏向メディアとの戦争です。
メディアが揚げ足取りにトランプの支持率が42%しかない、戦後最低とかの批判は意味がない。あれだけメディアがトランプを攻撃しても、まだ42%、つまり半分の支持があり、どのみち情報操作の世論調査の数字でしょうから、本当は60%ほどの支持があるのでしょう。
左翼メディア解体を狙って、トランプが仕掛けている戦争を戦々恐々として萎縮しているのが新聞、テレビの経営陣ではないのですか。
 日本でも新聞は販売店が「押し紙反対」で気勢をあげていますし、広告は集まらなくなって、出版界を眺めても、左翼系は経営が圧迫されている。つまらない時代遅れの本は売れないのです。
 書店で売れている本を見て下さい。大手メディアが絶対に採用しない保守の論客の本ばかりじゃありませんか。時代は勢いを付けて変わっており、あれだけ朝日新聞が攻撃しても安倍内閣の支持率は60%以上です。



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(読者の声2)『新しい歴史教科書』(新版・中学社会)(自由社)英訳シリーズ その1-序章「歴史のとらえ方」
 「新しい歴史教科書をつくる会」が製作し「自由社」から出版した中学校向け歴史教科書は、一昨年の採択においては、いろいろ事情があり、極めて限られた学校での採択でした。しかし、これは一般国民に支持されなかったということを意味しているわけではありません。これまでの慣行、日教組の教育委員会への影響力、ことなかれになりがちな教育委員会が採択しなかったわけですが、市販本は非常に反響が良く、すでに1万部以上を販売しているということです。言ってみれば、「国民」による採択はきわめて順調といってよいかと思います。

 この教科書が、決して一部の人たちが言うような偏向したものではなく、世界に向けて堂々と紹介できるものであることを示す意味でも、英訳版を出そうということになりました。つくる会・自由社のご了解をいただきまして、「史実を世界に発信する会」 より、英文発信していくことになりました。
 ご覧いただきますように、各ページ対訳方式を取っております。図表・それに準ずるものは英訳をしておりません。コラムは訳しております。
 対訳方式ですので、英語に関心のある日本人向けにもお使いいただけるかと思います。原則として一章ごとに掲載していく予定ですが、量的に多くなる場合には、二回に分けて掲載することもあるかと思います。
対訳版:http://www.sdh-fact.com/CL02_2/Introduction%20E%20version1.pdf
(「史実を世界に発信する会」茂木弘道)



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(読者の声3)関西とくに阪南方面の愛読者のみなさんへ「西村真悟政局講演会」のお知らせです。
日時 5月7日(日曜日) 14時から16時
場所 (公財)堺市産業振興センター・イベントホール
          〒591-8025 大阪府堺市北区長曽根町183番地5
             電話 072-255-3311
題  「自衛隊による拉致被害者奪還」
登壇者
・荒木和博(予備役ブルーリボンの会(代表)。拓殖大学海外事情研究会(教授)
 ・吉本正弘(元陸上自衛隊「特殊部隊」中隊長)
 ・西村真悟(前衆議院議員
入場無料(申込不要)となっております。
主催:真悟の会・堺 tel 072-277-4140
後援:予備役ブルーリボンの会、 救う会・堺



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(読者の声4)村田春樹 講演会のお知らせ「昭和天皇を拝して考える譲位のありかた」
 講師 村田春樹
誰も知らず誰も語らなかった切り口から現下の譲位を鋭く論じます。
譲位賛成(承詔必謹)の方も反対の方も絶対必聴!驚愕の真実が明らかに!
とき  5月6日(土)午後2時開会(1時30分開場)
ところ 三鷹市公会堂さんさん館 多目的会議室A
(三鷹駅南口・調布駅北口・仙川駅北口・吉祥寺駅南口・武蔵境駅南口からバスで三鷹市役所前」下車すぐ)
資料代  500円
主催 近現代史を学ぶ会 佐藤和夫 090-6709-9380
事前連絡不要 直接会場にお越しください。
MLホームページ: http://www.freeml.com/minakiclub-zennkoku
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    「読者の声」欄は面白いぞ!

    日本のマスゴミも「真実を報道しない自由」を絶賛行使中!だもんな。犬HKがどの口で・・ってか。