読者の声 頂門の一針 4330号 2017・4・20[木) | Hideoutのブログ

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 四月に古稀を迎える爺ののブログです。

 日本を取り戻したい……そんな事をエントリーしたい。

 覚醒したら、こんな見方になるのかなと言うものに。


    非常に面白い記事だ!

    見えているようで、何も見えていないし、知ろうともしていない米国の現実。

    矢張り、米国は日本にはペリーの昔から癌だったのだ。アホと言うべきか馬鹿と呼ぶべきか?    米国自身が認識して、何か対策を取らなければ、工業というか産業と呼ぶべきかは解らないけど、日本は米国さえも経済的産業的に凌駕する運命が見えて来たと思うのだが・・・。



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読者の声
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 1)アメリカとの貿易を考えると:前田正晶

18日に専門商社の知人SY氏と懇談した。彼はカリフォルニア州とオーストラリアに駐在の経験がある長年輸出入を担当してきた専門家である。目下ペンス副大統領が来日中で麻生副総理と日米間の経済についての会談が行われているようだ。

彼も私と同意見で「アメリカは基本的に考えて輸出国ではないにも拘わらず、何が故に我が国との貿易不均衡をここまで問題にするのか」と主張した。

これは私が繰り返し述べてきた「アメリカ政府はむざむざと自国の産業の空洞化を許した為に非耐久消費財等では中国からの輸入にあれほど依存する態勢となり、自動車等の高度工業製品等では我が国やドイツを主体とする輸入に市場をあそこまで制覇させてしまったことを忘れて、他国のせいにするのは全く筋が通っていない」と同じ意見である。我々は我が国がトランプ様に譲歩する必要も根拠もないという点でも意見が一致した。

私はこういう対アメリカ政府との交渉ごとや駆け引きを離れて、具体的に、経験上からアメリカから我が国に向けて輸出することの困難な点を挙げていこうと思う。

基本的なことは「アメリカ経済はロッキー山脈を境にして別の経済圏を為している。西海岸は全体の30%であり、その東側即ち東海岸が70%であることを忘れてはならない」という事実だ。

そのロッキー山脈がある為に、そこを超えて東西海岸間で製品でも何でも移動させことには高額な輸送費がかかるので、賢明な策ではないのだ。

また、西海岸の最北端のワシントン州からカリフォルニア州の南端までにはこれという産業がなく、非耐久消費財でも何でも輸入かコストをかける東側からの輸送に依存せざるを得ない状態にある。

では西海岸からの輸出品に何があるかと言えば、往年は林産物、紙パルプ製品、農産物(アイダホ州からのフライドポテト類も含め)が主たる製品で、1次産品に依存していた。

では、内陸というか東海岸からの輸出入はどうかと言えば、政治家もマスコミもあまり具体的に指摘してこなかった問題があった。それは内陸からロッキー山脈を避けて何も我が国向けだではなく輸出をする為には、製品を東海岸のニューヨーク港や南部のジョージア州のサヴァナ港まで貨車やトランク輸送をせねばならないという問題があった。

また、より西海岸に近い州からは貨車輸送で長い時間をかけて南部のガルフの港に運ぶか、カリフォルニア州の港まで輸送せねばならなかった。これ即ちコスト面での不利となる。

「それならばそうすれば良いではないか」という議論が出てくるだろう。だが、事はそう簡単にはいかないのだ。それは、輸出をする為には製品を積み込むコンテイナー(私はカタカナ語の「コンテナ」は採らない)が必要になる。

例えば、クリントン元大統領のアーカンソー州からの輸出を考えてみよう。そこまで西海岸の港などから何か他国からの輸入品があって大量の箱が入ってくれば良いのだが、そうは話が旨く進むことは稀で、大量の空の箱を運賃をかけて運び込まねばならなくなってしまうのだ。

これは非常に不経済な輸送手段だが、それ以外に方法がなく国際市場におけるなコスト競争力を失う事態となる。言葉を換えれば、あまり合理的な対策とは言えないのだ。しかも、貨車輸送に要する日数も納期に大きな悪影響を及ぼし、しかも内陸輸送の分だけコストも増えてますます競争力を削ぐ結果となる。

食料品などにとっては長期間コンテイナーの中に閉じ込めておくのは得策ではないのは当然だ。

しかも、コンテイナー内部の清潔さと衛生状態も、我が国のような清潔と安全性を重視する国向けの輸出では大いに問題となる。受け取り拒否さえあり得るのだ。

ここでは詳細を述べることは避けるが、私箱のコンテイナーの衛生状態(清潔さ)と前荷の管理の問題では、それこそ夜も眠れないほどの大事件を経験してきた。我が国の需要家や最終消費者の神経の過敏なことは、経験してみなければ知り得ない難しさがある。粗雑な感覚での対応は許されないのだ。それを知らずして、ただ単に「買え」と喚くのは筋が通らない。

ここまでに掲げた通りというか、非経済的な条件を知る東部の産業界が、対日輸出に積極的に取り組んでいなかったのだったらどうする。ここに対日輸出不振の1つの原因があると言える。現に、私の得た印象では東海岸の産業界の顔は大西洋を隔てた欧州に向かっていた。しかも、そちらに指向する方が色々な意味で合理的ではないのか。

アメリカの輸出が不振だった理由の1つである「自国の規格と製造基準を押しつけること」等々をここに今更論う必要はあるまい。私が指摘しかったことは「アメリカの対日輸出不振の原因と言うべきか、それ阻む目に見えない輸送問題もあること」をトランプ大統領以下の政府要人が何処まで意識か認識出来ているのかが問題だという点だ。

よりハッキリ言えば、ロッキー山脈のようなどうにもならない自然の条件をどうやって克服して、輸出するかであって、自動車のように自国の至らざる為に入超となっていることを非難するのは如何なものかということだ。

私はそれほど間違ったことを言っているとは思っていないのだが。

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    米国の産業の空洞化は既に始まっていたと結論付けるべきだろう。それが将来に渡って米国の弱点になるんじゃなかろうか。久し振りに読んだ「頂門の一針」の前田氏の「声」にスカッとしたよ。

    前田氏は紙・パルプ業界を渡り歩いて来た方のようだ?然し紙の品質についての論考には巡り合っていないのにはチョッピリ残念。

    何故こんな事を書くかといえば、日本以外の国のトイレットペーパーやティッシュペーパーの品質が翻訳サイトを見る限り、劣悪そうだからだ。街頭で無料で配られるポケットティッシュでさえ、諸外国では吃驚仰天する程の品質なんだとか。日本で製造されるものの高品質で有ることに呆れるばかりのようだ。ティッシュペーパーやトイレットペーパーさえ輸出品としての地位が築けるかもしれないと知ると、世界は馬鹿民族だらけなのではないだろうか?そんな優越感に浸れるのは「妄想爺」だからかもね。


    米国抜きのTPPが進められようとしているようだ。面白いチャンスが巡って来るような気がするのは僕だけでは無いだろう!    身勝手な米国抜きなら、日本の高品質・精密さを他国に押し付けられる・・・そんな気がするのも妄想爺だからだろう!


    物品の輸出以外でも特許料やら操業指導料やら諸々の技術料やら、濡れ手に泡状態が現出して来る気もするのは、笑えるな!