なぁーんだって話。報道が無いから変だなとは思っていたんだ。「航行の自由作戦」なんて大仰なとは思ってはいたんだが。オバマはヤッパリ骨無し肝無しの単なるカラードでしか無かったのかなぁ？
アフリカ大陸の遺伝子は怠け者しか産まないのだろうか？ 解らんな？
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鍛冶俊樹の軍事ジャーナル
第２５４号（１０月２９日）
＊東部戦線、異状あり。
レマルクの名作「西部戦線、異状なし」は第１次世界大戦におけるドイツ軍の惨状を描いた小説だが、その題名をもじって言えば、昨今の東アジアの情勢はまさに、「東部戦線、異状あり」であろう。
フィリピンのドゥテルテ大統領は２兆５０００億円の支援を得てフィリピンを中国に丸ごと売り渡してしまった。ドゥテルテは米国に対する不条理とも思える発言を繰り返したが、それは実は暴言でも狂言でもない。フィリピンが米国の裏切りに投げ付けた恨み節そのものである。
比政府は昨日、南シナ海のスカボロー礁で中国公船による比漁船への妨害が止んだと発表した。米国はフィリピンに軍隊を駐留させている同盟国でありながら、中国のフィリピン侵略を坐して見て見ぬふりを決め込んできたのである。
だから、ドゥテルテは安倍総理に「日本とフィリピンは同じような状況にある」と同情を示し、フィリピンを一向に守ろうとしない米軍に２年以内に出て行けと叫ぶに至る。オバマにも「地獄に堕ちろ」と言ったが、中国の南シナ海侵略を議題にするべき東アジアサミット（９月）を前に、ドゥテルテの麻薬撲滅を問題にしたオバマへの怒りは蓋し当然であろう。
米国の中国南シナ海侵略への姿勢が、この１年、軟化の一途を辿っているのは明らかだ。昨年１０月に米海軍は南シナ海で「航行の自由」作戦を開始した。だが３か月に２回の割合で実施するとした、その作戦は、今年の１０月までで４回しか実施されていない。
米国の対中姿勢が軟化に転じたその訳は、いうまでもなく北朝鮮の核武装である。１月の核実験から９月の核実験までの間、北朝鮮は相次いで弾道弾の実験を行い、核武装を実現してしまった。
北朝鮮を支援する国は中国しかなく、従って北朝鮮の核武装を止められる国も中国しかない。だから米国は中国の南シナ海侵略を容認しつつ中国に北朝鮮の核武装停止を要求したのだ。
だが、残り任期が僅かで、米議会で少数与党でしかないオバマ民主党政権の顔をわざわざ立ててやるのは奥ゆかしい日本人ぐらいのものであって、中国の習近平は蛙の面に小便とばかりに、北朝鮮の核武装を支援した。
韓国へのTHAAD配備も中国は容認せず、韓国朴槿恵政権への政治工作は日に日に圧力を増している。もしTHAAD配備が実現しないとなれば、米軍は北朝鮮の核兵器の脅威に耐えかねて韓国は勿論、日本さらにはグアム島からも撤退するしかなくなる。
まさに東部戦線、異状あり。
*
２６日、田母神裁判に水島総旧選対本部長（現チャンネル桜社長）が証人として出廷した。この証言により田母神の有罪はほぼ確定した。
https://www.youtube.com/watch?v=Id2Bhxw-moc
＊
譲位についての緊急国民行動に参加して、安倍総理に慎重な対応をお願いした。ちなみに「生前退位」との表現を「譲位」と改めるようにマスコミに要求したところ、翌日、産経新聞は「譲位」と、また朝日新聞は「退位」と表現を改めた。
https://www.youtube.com/watch?v=XCn5UTgqj94
軍事ジャーナリスト 鍛冶俊樹（かじとしき）
１９５７年広島県生まれ、１９８３年埼玉大学教養学部卒業後、航空自衛隊に幹部候補生として入隊、主に情報通信関係の将校として１１年間勤務。１９９４年文筆活動に転換、翌年、第１回読売論壇新人賞受賞。２０１１年、メルマ！ガ オブ ザイヤー受賞。２０１２年、著書「国防の常識」第７章を抜粋した論文「文化防衛と文明の衝突」が第５回「真の近現代史観」懸賞論文に入賞。
動画配信中：「地政学入門」第１回無料
http://www.nicovideo.jp/watch/1475838508
上記動画のテキスト本
「領土の常識」（角川学芸出版）
http://www.kadokawa.co.jp/book/bk_detail.php?pcd=321212000089
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文庫「図解大づかみ第二次世界大戦」
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上記動画のテキスト本「イラスト図解 戦闘機」
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その他の著書：
「国防の常識」（角川学芸出版）
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「戦争の常識」（文春新書）
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「エシュロンと情報戦争」（文春新書、絶版）
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