知道中国 宮崎正弘の国際ニュース・早読み <世界は暴言、放言時代。こんどはイラン大統領が次 | Hideoutのブログ

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 四月に古稀を迎える爺ののブログです。

 日本を取り戻したい……そんな事をエントリーしたい。

 覚醒したら、こんな見方になるのかなと言うものに。


 世界中が混迷の定かになれない時代なんだろよ。だから暴言、放言、罵詈雑言なんだろね。


宮崎正弘メルマ
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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
平成28年(2016)10月25日(火曜日)
        通算第5071号 
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 世界は暴言、放言時代。こんどはイラン大統領が次期米大統領を
  「だれがなっても『悪い』か、『もっと悪い』かだ」とロウニハ
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 世界は暴言で満ちあふれている。
 「ヒラリーは嘘つき」なんてトランプの暴言も、今や何のパンチもない。
 「オバマは売春婦の息子」(ドゥテルテ比大統領)。

 イランのロウハニ大統領はインタビューに答えて曰く。
 「誰が次期米国大統領になろうとも、それは『悪い』か『もっと悪い』かだ」(エルサレムポスト、10月24日)。
 「米国は200年間民主主義政治を貫いたなどと言うが、この間に50回の大統領選挙をおこない、そのモラルを見ても、政治倫理的に立派なものと言えるのか。米軍の軍備では、いまやイランのパワーをまかすことはできない」とロウハニは付け加えた。

 オバマの腰抜けがシリア問題を悪化させ、その結果がEU諸国を蝗の大群が襲って、経済難民問題はEUの分裂を招来させようとしているとする分析が欧米の政治アナリストの間には主流の意見だが、EU諸国としては、オバマ批判にうつつを抜かしている時期は過ぎた。

 そのオバマ政権が展開した外交は連続的な失敗であり、アジア太平洋では『アジアピボット』のリップサービス。
発言から五年、米艦艇は、スカボロー岩礁近辺をうろうろと「航海の自由」作戦を示威するだけ、その結果、南シナ海は『中国の海』と化した。
最大の被害国フィリピンは、領海問題を棚上げして、北京にすり寄った。米国はアテにならずというわけだろう。

 ベトナムはひとり意気軒昂。米艦も寄港しているが、最大の軍事的庇護はロシア、北京とは一戦交えても構わない覚悟である。

 しかし東欧はガタガタになってロシアの外交攻勢が高まり、中東はイランとの宥和でサウジとイスラエルをモスクワへ近づけてしまった。これぞまさしく米国に負とでた、「中東ピボット」の失敗ではないのか。

 オバマはミャンマーとキューバとの外交関係再開で、たしかに外交得点を稼いだかも知れないが、イラン外交は拙速すぎたとの批判が米国に渦巻いた。
 
 それでもイランを重視するという背景には、やはりドル基軸体制の維持という目的いがいには考えにくい。
イスラエルのロビィが、連邦議会工作に初めて失敗したのも、このイランとの核合意だった。

しかし民主党としても、イスラエルとの絆を犠牲にしてまでも、こうした外交を進めたオバマの裏にひそむドル防衛というもくろみを了解したからではないのだろうか。
  イラン大統領の暴言に対して米国からの正式の反応はまだない。
     ○◎○み○○○や○○○ざ○○○き○○◇
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  樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 
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樋泉克夫のコラム
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【知道中国 1484回】    
  「汚吏?縁して奸を行ひ、遂に失敗に歸せり」(内藤23)
  内藤虎次郎『支那漫遊 燕山楚水』(博文館 明治三十三年)

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 それにしても1000年ほど昔の“売国行為”を根に持ち続け、鉄製の秦檜夫妻像に悪罵を投げ、ツバキを吐き、さらには放尿する。一帯はアンモニア臭に溢れていただろう。確かに内藤が指摘するように、「此國の人の執念深き心根、思ひ知られて淺まし」である。

 翻って日本人を考えると、たとえば時に今太閤と大いに迎え、ロッキード疑獄では手のひらを返したように悪罵を浴びせ、政界に隠然たる影響力を行使すれば闇将軍と囃し立て、焦慮のあまり体調を崩すと蔑みの視線を投げ掛け、鬼籍に入ると忘れ去り、やがて時が過ぎ永田町が小粒な住人に満ち溢れ返り政治が閉塞化するや、今こそ彼のような壮大な構想力の持ち主が必要だなどと懐旧し大いに讃える。まるでジェットコースターのような評価を繰り返す日本人  なんら心に痛痒を感じることなく、前言を翻して恬として恥じない。いやむしろ風向きに従って右顧左眄する振る舞い。「執念深い心根」の対極にあるが、「淺まし」いことには変わりなく、余り褒められたものではない。やはり「執念深い心根」の「此の國の人」の言動には、最大限の注意を払うべきであることはもちろんである。 

「執念深い心根」の持ち主が投げかける甘言の裏側の執念の深さを、徹底して押し量っておくべきだ。「将来の人間は、我われより知恵がある。だから、両国にとって最善の方法を必ずや考え出すだろう。それまで双方は手出しをすることなく、この問題は棚上げだ」などという 小平の甘言に乗せられ、その裏側の東シナ海の海底資源独占という執念を推し量ることなく、ついつい領海問題を曖昧なままに過ごしたがゆえに現在の苦境を迎えるに至ったという禍根を、日本人は思い続けるべきだ。今後の対中関係は外交によらず経済によらず、彼ら以上に「執念深い心根」を持ち続けねばならないと強く思う。

某日、内藤は杭州の日本領事館で開かれた在杭日本人会に出席した。

「在杭州の日本人は、商人としては大東公司の二名」しかいないが、「其他の人々の地位は、決して易どるべからず」。斎藤陸軍大尉は浙江武備学堂に招聘され、「其の?習を司どり」、「兩本願寺の日語學堂には、各々四人の?習ありて、各々三十名内外の生徒を養ひ」、加えるに蠶學堂で養蚕教育ある。杭州から二日ほどの距離にある紹興府でも「中西學堂に中川某氏ありて?習たり」。

かくして内藤は、「浙江に於る我邦の感化は、先づ?育の上より施されたりといはヾ言ふべし、躓かずして進まば、極めて有望の地ならんか、但だ其の互に睦み合ひて、さもなき相反目する若きことなく、以て好結果を収めんこそ望ましき限なれ」と。

 だが考えれば、将来は「執念深き心根」の持ち主になる「目前の利に就く支那少年」を前にして、どのように対応すれば「躓かずして進」むことができるのか。どのように向き合えば「互に睦み合ひて、さもなき相反目する若きことなく、以て好結果を収め」ることができるのか。考えるほどにムダということだろう。やはり下手な考え休むに似たり、だろうに。

 杭州を離れ、網の目のように四通八達する運河(クリーク)を辿り牽舟で蘇州へ。
 上等室は「已に四人の支那客」で満室だったが、「強て我を乘らしめた」。「常には支那人とすれ違ひに、衣袖の相觸るヽさへ快よからぬを、今は無理にもそが間に割込みて、一宵の睡を取らざるを得ず、情けなき思ひしたり。もし鴉片など吸ふ者あらんにはいかんせんと、窃かに心を痛めた」が、幸いに彼らはアヘン愛好家ではなく、一安心だった。

 「支那人の旅客は、夜具は勿論、食器便器までを提げて旅行するを常」とするから、舟には乗客用の茶碗すら備えていない。「開水(即ち湯)」を口にしたくなった内藤は「已むを得ず、同舟の支那人より借り」た茶碗で喉を潤す。茶碗は不潔だったように思うが。
《QED》
  ▽△◎◎ヒ□◇▽イ□◎○ズ◎□○ミ○□◇
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 読者の声 どくしゃのこえ READERS‘ OPINIONS 読者之声
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(読者の声1)先週土曜日に宮崎先生が大阪に来られての講演会、楽しみにしてうかがいました。歯切れ良く、わかりやすく、またジョークも豊富で、あっという間の二時間でした。

アメリカの大統領選挙の裏話から、中国の権力闘争と、経済のゾンビ状況など、新聞を読んでいただけでは、そこまで深刻なのか分からなかった。

 先生と福島香織さんの共著『暴走する中国が世界を終わらせる』を帰り道に書店によって買い求め、帰りの電車のなかで、半分ちかく読んだところです。

 それにしても会場となった天満橋の国民会館は、以前から保守系の講演会が行われる所として有名で、殆ど毎週のように、保守系の論客がきて、講演があります。

わたしも出席率は良い方ですが、これまでの保守系論客のぼそぼそとした話し方や、アカデミックすぎて、分かりづらい内容とか。へんに衒学的であったり。。。
宮崎さんは、まったく異なっていて、話術、論理の組み立て、冗談の頻発と間の取り方など、二重に感心して聞かせて貰いました。

 また関西方面で講演されるとときは、貴誌に告示してください。馳せ参じます。
   (RT生、神戸)


(宮崎正弘のコメント)その相手方の福島香織さんと今晩、桜チャンネルで一時間ほどご一緒します。
生番組なので、話題に何が飛び出すのか、いまは不明ですが。。。
 
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 知道中国ではちょっぴり角さんを皮肉ってる。

 角さんの功績はただ一つ。列島改造論かも知れない。新幹線敷設が未だに公共投資の柱だもんな。何かしなけりゃって時にぶち上げたんだから。何十年後も遣ってるとは当時は思わなかっただろうな。

 娘夫婦は愚の骨頂。妾の子供らはどこ行ったんだ? 何か虚しさを覚えないか? 知性の無さは彼にも無かったという事か? 遺伝子が欠片も無いもんな。


 日中間の諸問題を棚上げした結果が今最悪の事態を招いていることだけは、確かだろう。書店を眺めれば、角さん本のコーナーって馬鹿じゃなかろうか。

 曖昧でいても心平成でいられるのは日本民族の特徴だろうが、支那相手では最悪の選択だった。要は支那の深層を見抜けていなかった、見抜けられる資質が無かったってだけだろう。

 遣唐使の廃止は菅原道真の献策?そんな叡智を二十世紀に排出できなかったんだろうか? 群馬も広島も碌な人材じゃなかったしな。難しいもんだ。ハァー。