知道中国  宮崎正弘の国際ニュース・早読み [宮崎正弘の国際ニュース・早読み] - メルマ! | Hideoutのブログ

Hideoutのブログ

ブログの説明を入力します。

 四月に古稀を迎える爺ののブログです。

 日本を取り戻したい……そんな事をエントリーしたい。

 覚醒したら、こんな見方になるのかなと言うものに。


 国益が何かを考えさせる記事では有るな。自国にパワーがあるなら、跳ね返すことが出来るが、そんな力がギリシャにあるのだろうか? 民族大移動でギリシャに入り込んできた連中にそんな力が有ったら遺跡修理に日本の援助など要らないだろうに。原始社会から文明を知って、安楽に過ごして来た結果が今のギリシャを構成している人間たちだろう。

 周りを見ながら右往左往して来た民族が、明日の糧さえ有れば、転ぶのは過去の歴史だろうに。今更体裁を取り繕うのは何故だ!意味分からんな。


宮崎正弘メルマより
http://melma.com/sp/backnumber_45206_6396297/
************************************
                  

「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
平成28年(2016)7月22日(金曜日)弐
          通算第4971号  
                                        

 中国のギリシア、ピレウス港買収は土壇場で雲行きが怪しくなった

  チプラス首相は五日間訪中し歓待され、国家財産管理ファンドが反対

****************************************

 ギリシアは債務返済のため、国家財産の叩き売りを始めた。

その切り売り財産の目玉がピレウス港で、欧州へのゲートウエイ、習近平のすすめる一帯一路(シルクロード)の欧州玄関口である。

ピレウスは自然条件の豊かな、入江から港湾に入る深海にも恵まれ、ここはエーゲ海クルーズの拠点でもある。

ピレウス港の貨物取扱い量は全欧で第八位。年間336万TEU(20フィート・コンテナ一個がITEU).すでに一つの波頭は、中国企業が買収し、管理してきた。

中国が管理運営するようになる7年前までピレウス港のコンテナ扱い量は難関16万弱TEUだった。


 また「スカラマンガス造船所」の買収にも中国は動いていることが分かった。嘗てオナシスが「世界の海運王」といわれたが、いまや世界の海運は香港や中国に移った観がある。「海運の王者」といわれたギリシアの衰退を象徴する出来事である。

中国海運(COSCO)が管理運営会社の株式の殆どを取得し、チプラス政権の支持母体であるギリシアの左派がむしろ「国家安全保障の繋がる戦略的要衝を中国に売り渡すとは何事か」と反対論が渦巻いた。野党(保守党)も反対の裂に加わっている。


 チプラス首相は七月初旬に訪中し、各地で大歓待を受けた。

 帰国後にまっていたのは国家財産管理ファンドが、諸条件、契約内容を検討した結果、「この案件はもっと慎重な審議を要する」として、いきなり暗礁に乗り上げた。


 しかしひるまない中国は「トレイノゼ」(TRAINOSE)というギリシアの鉄道企業の買収にも動いている。

 この鉄道を買収すれば、スエズ運河を越えてピレウスに陸揚げされる貨物が鉄道ルートを通ってバルカン半島を縦断し、欧州の心臓部へ中国製品を運搬することになり、一帯一路構想いの実現への第一歩となるのである。


 またピレウス港に代替できる港湾の候補地として、中国はトルコ国境に近いクンポートにも触手を延ばしている。

 雇用を増やし、財政を立て直すには外国からの投資が絶対に必要であるギリシアだが、たとえばトルコが鉱山買収の動くと、反対論が渦巻いたように、資源ナショナリズムが、カネや雇用より重要という主張に傾く。

 国益からみれば、当然だろうが、EUの掟に反する。


 日本でも水源地を買い進める中国企業の影があり、また名古屋、新潟では枢要な地区を領事館が買収しようとしたが、住民運動の反対で、名古屋は挫折、新潟も買い取り話は宙に浮き、現地へ見に行ったが、更地のままである。


 いずれにせよ、野党系の反対、国家財産管理ファンドの堅調のやり直しと中国の欧州進出は予期しなかった暗礁に乗り上げた。
       ○○○み○▽○や○□▽ざ○○○き○□▽ 
                                        
(休刊予告)海外と地方講演旅行のため7月24日から8月3日まで休刊となります。  
                                        
  樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 
                                        
  ♪
樋泉克夫のコラム
@@@@@@@@

【知道中国 1444回】    
    「頑迷固陋倨傲自尊・・・耻ナキモノハ利ヲ嗜ミテ・・・」(西島6)
      西島良爾『實?清國一斑』(博文館 明治三十二年)

     △
 「世界列國競智ノ時ニ當リ」、「歐羅巴ノ亞細亞」を阻止し、「亞細亞ノ亞細亞」を築くためには、いったい、どのような方策が考えられるのか。
  西島は上海における日本人の現実を一例に、「戰勝國トシテ東方ノ先進國トシテ徒ニ内ニ在リテ誇稱スルモ一歩足ヲ海外ニ踏ミ入レ」て現実を直視したうえで、「日本國民タルモノ奮勵一番ヲ要スベキナリ」と説く。日清戦争勝利を「徒ニ内ニ在リテ誇稱」したところで自己満足というより自家中毒に終わってしまうということだろうが、西島の「一歩足ヲ海外ニ踏ミ入レ」よとは、昨今の無国籍化した国際化教育とは自ずから違っていた。

「蓋シ清國ハ我海陸産物ノ最大主顧タルノ地」であるがゆえに、その盛衰は「政略ノ上ノミナラズ」、「實業上ノ權利利益ノ消長」に直ちに影響を与える。だから我が「當局タルモノ」は「激甚ナル風雲ノ間」に如何に即応すべきか。臨機応変の対応が求められるのだ。歴史を振り返ってみても現状を考えても、「日清貿易ノ如キハ大ニ之ヲ振興セシメザルベカラズ」であろう。

清国が海外に向けて開放した港である20数ケ所の開港場には、通商を求め「歐米各國ヨリ萬里波濤ヲ破」って船舶が押し寄せ、繁栄を誇っている。それら各開港場は長崎から「五十餘時ニシテ達シ得ベキ隣接ノ地」であるにもかかわらず、商売をしている日本商人は「寥々晨星ノ如」く、日清戦争の勝利にとって開放することになった蘇州・杭州・沙市にしたところで日本政府が領事館が設けただけで、民間では「未ダ通商ヲ開始セルモノ」のない情況だ。

欧米諸国と対比するなら、我が国は清国に甚だ近いばかりか、「其人種宗?制度風習慣例等」は「頗ル相伯仲」している。こういう「天然ノ便利」を活用し「人事ノ經營ヲ盡」すなら、「其勞少クシテ其功ハ之ニ倍」するはずだ。

西島は明治23(1890)年9月から「清國ニ遊ビ禹域ノ花月ヲ賦ス」ような生活を4年ほど過ごしたと記すが、これは日清貿易研究所での学生生活を指しているに違いない。その後、いったん帰国し、1896年の下関条約調印後に再び上海での生活をはじめている。そこで上海における日本人の姿を綴ったということだろう。

 アヘン戦争の結果として開港された上海では、西欧人は租界を設けて活発な商取引を展開しているが、じつは「彼等ノ人跡ハ内地ニ縱?シ能ク其風俗人情言語ニ通暁シ許多ノ資金ヲ有シ永住ノ目的ヲ以テ利ヲ永遠ニ期シ以テ拮据經營スルモノ茲ニ數十年」である。つまり彼らは、それ相応の準備の下に長期的視野に立っての利益を考え、「數十年」の時間を掛けて現地での基盤作りを展開している。

 翻って同胞を見るに、「外人ニ拮抗スルノ勇氣ナク外人ヲ凌駕スルノ實力ヲ有セズ興敗常ナク盛衰朝夕ヲ計ラ」ないがゆえに、「貿易上ノ最大ノ要素タル信用ノ一點ニ至リテハ全ク地ニ落ツルニ至ル」の有様だ。なにやら中国市場は儲かるとなれば「バスに乗り遅れるな」とばかりに横並び一線で一斉に出掛け、愚にもつかないような反日運動騒ぎに浮足立ち、バブル崩壊の噂に三十六計逃げるに如かずとばかりに逃げ出す算段に頭を悩ます昨今と、日清戦争前後とは然程の違いはなさそうだ。やはり「風険(リスク)」を読み込んだうえで「數十年」に亘って積んだ外人には敵いそうにない、ということか。

 いわば「資力ノ微弱」に加え「營業ノ方法ノ宜シキヲ得」ざるからこそ、「本邦商勢ノ微弱」と不振を露呈してしまうことになる。そのうえに「個人間結合力ノ乏シ」というのだから最早処置ナシ。「外人ハ?々我ヲ輕侮」するだけではなく、「清人ハ商業上常ニ我ヲ掌上ニ弄」ぶことになってしまう。日清戦争は勝利したはずだが・・・嗚呼、情けなや。
《QED》
      △◎◎ヒ□◇▽イ□◎○ズ◎□○ミ○□◇
                                        
  読者の声 どくしゃのこえ READERS‘ OPINIONS 読者之声
                                        
  ♪
(読者の声1)貴誌前号の都知事選のことですが、岩手県知事だった経緯から岩手や宮城では増田さん待望論が強いのです。小池知事の実現は、東北から見ればなにか縁遠い気がします。
  (RN子、八戸)


(宮崎正弘のコメント)一日2箇所しか回らず、しかも演説を殆どしない鳥越氏、せっかく聴きに来た聴衆と握手もしない増田氏、そこへ行くと八丈島から奥多摩まで飛び回るスーパーウーマンに予想外の人気が集まるのは自然かも知れませんね。

福岡へ先週講演に行きましたが、ここでも反応は別でした。前知事は小倉出身、今回の鳥越候補も福岡県出身という郷土意識から鳥越期待論でしたね。
    ○○○ ○▽○○ ○□▽◇ ○○○
************************************


 欧米もシナも日本民族の持つ潜在的な能力を見誤っているだけだろう。

 開国以来、欧米に金銀兌換率の差をつかれ国富を大流出させたが、大東亜での敗戦にも負けず、復活した日本民族。

 好むと好まざるを得ず、地球は日本が無ければ、廃墟の惑星に成る運命だと僕は思う。自己保身に走る国と民族ばかりでは地球は保たない。自覚しよう日本人!


 誇りを取り戻そう!!