何処かのサイトで呼んだが、米国の大統領選はテレビの時間で買取スポットを打つようだ。だから資金力が無いと・・らしい。
選挙カーで喚く日本の選挙に否定的な外人共とは真逆な選挙戦はなんだかなぁ。
宮崎正弘メルマより
http://melma.com/sp/backnumber_45206_6379200/
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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成28年(2016)6月12日(日曜日)
通算第4933号
役者はそろったが、帷幄は不協和音でギシギシと
トランプ、組織が団結に遠く、そして資金集めは立ち後れ
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人気投票ではヒラリー・クリントンと五分五分のドナルド・トランプ陣営、しかしクリントン陣営と決定的な差違は、組織化の立ち後れ、資金集めがようやく開始されるという泥縄的な遅れである。
まず帷幄をみるとメンバーは揃いつつある。
戦略チーフはフィクサーとして著名なポール・マニフォート、主将格は真っ先にトランプを支持したクリス・クリスチーヌ(ニュー・ジャージー州知事)。
資金集めの応援団長格にブッシュ陣営の責任者だったウッディ・ジョンソンとジョン・カスティマテイディスが加わって、共和党からもベテランのライス・プライパスが急遽加わり、なんとか陣営の中核部分が形成された。
選挙スタッフはと言えば、トランプは70名しかしない。
一方のクリントン陣営にはウォール街や労組からの派遣組で732名のもスタッフ。十倍の開きがある。
資金面はどうか。クリントンはすでに10億ドルを集めた。
トランプはこれまでの予備選で5600万ドルを使い果たし、資金切れとなる。
ようやく本格的な資金集めを開始するが、目標は10億ドル。半分も集まらないと予測されている。
ウォール街と金持ちが依然としてトランプに冷淡だからだ。
この遅れを取りもどそうと、トランプ陣営は6月10日にニューヨークのフォーシーズンズ・ホテルに幹部を集め、初めての資金キャンペーン対策会議を開催した。
しかしカスティマティデスはいう。「彼の効果的なテレビ出演をCM費用に換算すれば、優に10億ドルに値する」と強気である。
さて最大の難題は組織化だろう。
共和党組織が強いのはニュー・ジャージー州、メリーランド州、そしてカリフォルニア州だが、選挙本番で死命を制するほどの影響力を持つフロリダ、ウィスコンシン、ペンシルバニア、オハイオ州でトランプ選対の組織化が遅れに遅れている。
ところでバーニー・サンダースはまだ民主党の予備選から撤退しないが、もし「副大統領候補」としてのチケットを引き受けるとなると、トランプの勝ち目はまずなくなると見られている。
しかしサンダース支持者は「それなら棄権する」「トランプに入れる」というウィング現象も予測される状況下、直近の「ワシントンポスト」(6月11日)の世論調査では、第三候補のグレイ・ジョンソン(リバタリアン党)へ投票が相当数流れそうだという。
1980年のカーター vs レーガンではアンダーソンが第三候補として出馬し、7%を取った。
92年にはブッシュ vs クリントンにロス・ペローが出馬し、19%もとって、優位といわれていたブッシュ落選となった。
2000年にはラルフ・ネーダーが「緑の党」からでて、3%だったが、こんどはクリントン、トランプともに「嫌い」「大嫌い」とする反応があまりにも協力であり、思わぬ第三党の大飛躍があれば、予測はさらに難しくなる。
△○○み○○○や○○○ざ○○○き□▽◇
読者の声 どくしゃのこえ READERS‘ OPINIONS 読者之声
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(読者の声1)昨日は宮崎さんの独演会に出席しました。演題は「トランプ熱狂、アメリカの反知性主義、そして中国」と二部構成でした。
結局、二時間近い熱演をひたすらメモを取りながら聞き入りました。つぎつぎと、日本のマスコミには報じられない、初耳の情報ばかりで、これほど有益な情報の洪水にどう整理をして良いか分からず、会場で売られていた先生の著作を買い求め、いまメモを横目に、重要箇所に傍線を引きながら読み始めた所です。
ともかく貴重は情報、有り難う御座いました。
(HK生、横浜)
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混迷の度合いを深めているようだな。
商業主義蔓延る選挙。日本には馴染まないだろうな。
個人的にはシナマネー漬けのクリントンは、日本を危うくする気がするんだがどうだろう。
ボチボチ独立独歩を歩む時代が来たと認識しなけりゃならないのではないだろうか?