米国のネイティブ・アメリカンについて、日本では殆ど報道される事は有りませんね。マケイン絡みでほんのチョットだけでも出て来るのは、何かを示唆するのだろうか? 米国の底流も何かに突き動かされているのだろうか?
宮崎正弘メルマより
http://melma.com/sp/backnumber_45206_6376583/
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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成28年(2016)6月6日(月曜日)
通算第4924号
アリゾナのマケイン、負けるなマケイン、しかし。。。。。。。
ヒスパニック人口が43万人、7%も増えて半分が民主党に登録
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アリゾナは嘗てゴールドウォーターを産み、過去四半世紀はジョン・マケインが上院の座を確保してきた。アリゾナ州は「保守王国」と見られがちだが、顕著な変化がある。
曠野、砂漠、サボテン、岩山。これがアリゾナ州のイメージだが、インディアン原住民の保留地があり、日本の野球のキャンプ地があり、名門のゴルフ場もあり、意外に豊かなところである。
政治的変化とは、ヒスパニックの人口が43万3000人に達し、アリゾナ州全体の17%にあたる。カリフォルニアに次いで不法移民が多い所でもある。
しかも、もヒスパニック人口はあらたに7%増えたが、このうちの70%が「投票に行く」と答え、また新たに有権者となったうちの、45%が、民主党に登録していることが調査結果から伺える。
ジョン・マケインはベトナム戦争の英雄、79歳。2008年には共和党の正式候補としてオバマと闘い惜敗した。マケインはいまもイラク戦争を正しかったと発言している。
マケインは共和党内の実力者でもあり、影響力が強い。その彼をトランプは「彼は戦争の英雄ではない。かれは戦争捕虜である」と罵倒してから、マケインの怒りは納まってはいない。
マケインは空軍パイロットだったが、ベトナム戦争中、撃墜され五年間、捕虜生活を送った。いまもハノイの「戦争博物館」に行くと、マケインの戦闘服が飾られ、大きなパネル写真とともに展示されている。
しかしマケインは6月4日のアリゾナ州の集会で、静かに言った。「私が当選することが、トランプを支持することである」
対抗馬はアン・カークパトリック。彼女はインディアン保留地に産まれ、少数民族保護、権利拡大など社会運動家として知られ、11月の上院選挙で正面からマケインに闘いを挑む。
マケインが議席を失えば、アリゾナ州でもトランプの勝ち目が薄くなるだろう。
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樋泉克夫のコラム
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【知道中国 1423回】
「土民生計ノ貧窶想見スルヘシ」(大鳥3)
大鳥圭介『長城游記』(丸善 明治二十七年)
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「私」や「公」に対する考えには、彼らと日本人の間では必ずしも同じではないということだろうか。ならば、おそらく「公共」という意識にも違いがあるのかもしれない。この問題についても軽々な判断を下すのは暫く措きたいが、家族で楽しんだ回転寿司を政治資金という税金で支払って恬として恥じない感覚を持つ超セコ・ハチャメチャ都知事が出現するに及んでは、「私」「公」論議も吹っ飛ぶ・・・粗にして野にして卑が過ぎる。
閑話休題。
やがて昼食を摂るべく宿へ。これが劣悪。客室とはいうが「本邦民家ノ物置小屋」のようなもの。「泥土ヲ方形ニ固メ日光ニ乾シタル者ヲ壁ト爲シ」、「高粱ノ稈ヲ並ヘ敷キ土ヲ塗リテ屋背ト爲ス」。かくて「用意ノ洋酒兩三盃ヲ傾ケ」ての昼食を済ませた。
夜はラマ寺境内に宿を取る。もちろん宿の経営者はラマ僧だが、とはいえ「尋常一樣ノ凡俗」。部屋は狭いうえに「皆塵埃積堆垢膩凝結觸ルヽニ勝ヘス」。椅子も机も「二三百年ヲ經シモノナラム」。さらに「四壁ハ鄙言惡詩ノ樂書縦?塗 腐臭ヲ放ツニ似タリ」。
元来、この場所は北京の住民にとっては格好の湯治場であったが、「其殺風景言フ可ラス」。これだけの観光資源を持ちながら、「土民無爲 然感スル所ナク都人モ亦多ク來リテ浴湯ノ歡樂ヲ試ムルモノナシ惜ムヘキ哉」。やはり彼らは湯治の愉しみを知らない。
ある「支那町トシテ汚穢少ナキ方」の街で宿を取る。「其窓 座器什ノ粗惡汚穢譬フルニ物ナシ」というから相当に汚かったのだろうが、困ったことに「厠ノ設ケ」がない。そこで「旅客ハ籬隅牆角ニ倚リテ僅カニ兩便ヲ爲スノミ故ニ女子ハ必便器ヲ携ヘサルヲ得ス」と。この様子を大鳥は、「未開ノ陋俗一笑ニ付スノ外ナシ此陋習ニ就キ尚記スヘキ醜態數多ア」るが、「却テ之ヲ筆スルヲ愧ツ」と。筆にするのも汚らしく、恥ずべきこと。おぞましいばかりの「醜態」だっただろう。判りマス。よ く、判りマス。
大鳥は、北京北郊の「山林斧斤制ナク樹木濫伐水源枯沽土壤乾燥全ク灌漑ノ源ヲ絶」っている点に注目し、治山治水による灌漑という考えの根本的欠如を指摘する。
治山治水という考えがないから、「七八月大雨ノ節ニ及へバ山水暴漲?流シ民家流失隴圃荒廢年々災厄ヲ被」ってしまうのだ。そこで被災民救済のために「毎年數百萬圓ヲ費ス」。だが「木ヲ植エ林ヲ成シ水源ヲ保護シ一ニハ夏季ノ旱魃ヲ防キ又一ニハ秋冷ノ洪水ヲ制スルノ法ヲ解スル者」が、古来、「一人モ出ツルナキハ殊ニ異シムヘシ」。じつは「旱ヲ防キ水ヲ制スル」ことが基本中の基本であり、「金ヲ捐テ災ヲ救フハ」は枝葉末節でしかない。かくて「基本ヲ忘レテ其末ヲ逐フ」ような政治は「豈治國ノ道ナランヤ」と疑問を呈す。
この旅行で訪ねた明長陵で、明朝歴代皇帝の廟を守る文官・武官や獣類の巨大な石像を目にして、設立から「已ニ四百五十年餘ノ星霜ヲ經ルモ未タ大ニ毀傷セシ痕ヲ見ス石像ノ彫刻ハ皆一塊ノ石ヨリ成リ」と驚きつつも、「其美術寫生ノ術ニ至リテハ所謂ル此國風ノ工事ニテ別ニ賞揚スヘキモノナシ」と退ける。だが、「其規模ノ洪大又其意匠ノ珍奇人ヲシテ驚嘆セシム」。つまり「此國風ノ工事」の常で「其美術寫生ノ術」は誉められたものではないが、ともかくも規模超大で意匠が珍奇な点だけには「驚嘆」せざるをえない。世界中の奇妙な建造物の一つに数えてもよかろう。日光東照宮の石灯籠に似ていなくもないが、東照宮の場合は廟前の狭い場所に配列されている。こちらは「平野廣漠ノ中ニ并立」しているから、やはり趣が違う。だから予備知識もなくこの地に「忽然來テ之ヲ觀バ魔界ニ陷ルノ感アルヘシ」と。
治山治水を蔑ろにする一方で、役立ちそうもなく「其規模ノ洪大又其意匠ノ珍奇人ヲシテ驚嘆」させるような建造物には力を入れる。これが「此國風」ということか。
《QED》
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読者の声 どくしゃのこえ READERS‘ OPINIONS 読者之声
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(読者の声1)「アジア自由民主連帯協議会」 第20回講演会のお知らせ
今年1月の台湾の総統選挙で当選した、民主進歩党の蔡英文主席は、就任演説で、日米や欧州など「共通の価値」を持つ民主主義国との「全方面の協力」を進める考えを示しました。
台湾における新政権の誕生が、今後、中国の覇権主義といかに対峙していくのか、アジアの民主化の拡大とどうつながるのかが注目されます。
新しい台湾の姿、そして今後の日本と台湾との連携の在り方などについて、台湾研究フォーラムの永山英樹氏にお話しいただく講演会を下記のように開催いたします。
皆様方のご参加をよろしくお願いします。
記
日時:6月19日(日)午後2時開場 2時半開会
場所:TKPスター貸会議室 代々木 カンファレンス・ルーム6
http://www.kashikaigishitsu.net/facilitys/st-yoyogi/access/
演題:「台湾蔡英文政権と日本」
講師 永山英樹(台湾研究フォーラム)
http://freeasia2011.org/japan/archives/4692
(三浦生)
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(読者の声2)毎日楽しく読ませて頂いております。貴誌4923号ですが、「日本がもし核武装すれば、かならず広島・長崎の報復をされると怯えている心理があるからだろう。」という部分についてです。
「戦時復仇」の説明を少しだけでも付け加えた方が良いのではないかと思いコメントしました。
『「戦時復仇」とは、戦時において、交戦国の一方が戦時国際法に違反する行為をなした場合に、他方が報復として行う同程度の違反行為。適法とされる(デジタル大辞泉)。つまり、日本にはアメリカに原爆を2発落とす権利がありその行為は国際法違反に問われない。』
実は以前、行きつけの飲み屋で近所の人に「広島・長崎の報復」を説明するのに結構苦労したのでついコメントしてしまいました。
欧米人には報復が当たり前であり、国際法違反では無いという説明がないとアメリカ人が何を恐れているのか理解出来ないようです。「戦時復仇」は欧米では常識だそうで、1899年のハーグ陸戦条約作成時に加えようとして明文化されずに終わったと「余命3年・・・」なるブログで知りました。
(kon)
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(読者の声3)貴誌前号「プーチンが強い意思でアサド政権を守ろうとするのは、彼が好きだからではなく、シリアをロシアから西側へ向かうパイプラインが通過しているからだ。すなわちロシアの資源輸出の貴重な中継拠点なのである」
とあります。
ロシア産原油をシリア経由で地中海へ運搬することに加えて、アラブ諸国からのパイプラインの多くがシリア経由でしょうから、そこを抑えたいということと理解してよいでしょうか?
日曜日のお昼、ベトナムのケーブルテレビではブラビの妻のアンジーが監督をした"Unbroken"を放映しています。PCやりながらみていますが、捕虜虐待シーンが嫌な感じです。
が、でてくる日本人役の日本語が昔のハリウッド映画と違って、本物の日本語なのが良いと思いました。ベトナム人妻には「この映画は嘘だからね」「米軍は投降した日本兵を殺しまくったんだよ」と教えています。
23日のオバマ訪越以降、株式市場では連日外国人投資家はベトナム株を買い越しています。米製武器完全供与とカムラン湾利用の合意で、米越関係はますます近くなります。仮にトランプ政権下でTPPが瓦解しても、米越の貿易量は増えるだろうし、米企業の対越投資も増えそうです。
つい先日、ハノイ中心部の迷彩服ショップを覗いたのですが、ほとんどはシナ製で胸にはUSマリンと表示されています。
売り子も私がシナも米も嫌っているのに気付いたのか、ベトナム製のベトナム軍迷彩服を薦めてきました。丈夫な迷彩服が上下で約2500円。割安と思ったので購入しました。
店員は日本人がベトナム製のベトナム軍迷彩服を買ったことが嬉しいのかとてもうれしそうにしていました。
ベトナム人はシナ嫌いです。一部のシナから賄賂もらっておる連中は別にして。なお、日本では、迷彩服を着用すれば警官の職務質問でしょうが、ベトナムではまったく問題はありません。
(R生、ハノイ)
(宮崎正弘のコメント)オバマのハノイ訪問以後、ベトナム版水俣病(中国企業の垂れ流しによる)に対しての反対デモがベトナムでも公然と行われるようになったとか。
米国に近づけば、台湾がそうであったように、共産党の一党独裁は弛緩せざるを得ず、徐々に民主化への道を歩むのではと期待しております。
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樋泉先生はもう少し賢いのかと思っていたんですが。
漢字はシナ大陸に於いては、単なる共通語なのだと、僕は最近認識しました。
絶えず周辺から中原に向かって、周りから侵入してきた異民族。それらに対しての共通語が「漢字」だったのだ。そうであるならば、何に対しての「公」何に対しての「私」なのだろう。日本人の持つ公私の概念とはまるで別物ではないのか? これこそが日本語の特殊性であり、奇妙な処だろうに。民族としての大和民族にも当てはまるものだろう。
大鳥圭介がシナを見誤った処だろう。湯川博士の兄である貝塚茂樹氏がシナの評価を見誤った点でしか無いのだ。それに騙された僕でも有る。クッソー茂樹!
シナ大陸の公とは絶対君主に対することだけなのだ。そう考えれば民という漢字の意味も概念も別物だろう。民とは被支配民? 治山治水なんて絶対君主が考慮すべきものではないでは無いか。栄耀栄華の暮らしのみを考えていれば良いのだから。下々宜しく計らえだけだろう。
漢字というものに幻想を抱き過ぎなのだ、日本人は。
『戦時復仇』が読者の声に出て来た
僕も「余命三年時事日記」で知った。核を手に入れても、米国に対して直接ぶっ放す事は無いと思うけど。日本の主敵はあくまでも、大東亜戦争の相手国の『米国』有るのだ。経済なのか、圧倒的な工業化、商業化実現力なのか、今はまだ判らないが、いつの日にか後の世代が復仇するだろうと期待しているのだ。
その前に先ず。
日本人の手に日本を取り戻そう!!