米大統領戦も様々な様相を呈して来たようだ。色んな思惑が錯綜し、面倒臭いなが、日本人の感想だろうか?
宮崎正弘メルマより
http://melma.com/sp/backnumber_45206_6375525/
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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成28年(2016)6月4日(土曜日)弐
通算第4921号 <前日発行>
(速報)
ライヤン下院議長、ついにトランプ支持を表明
共和党、正式にトランプを大統領候補として同意へ
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一ヶ月の熟慮期間を経て、共和党主流の元締めでもあるポール・ライヤン下院議長は、ドナルド・トランプ氏を党の正式大統領候補となることに同意した。
早速、リベラル色の濃い「ワシントンポスト」は社説で「米国にとってもっとも悲しむべき日」と書いて噛みついた。
ライヤンは7月18日からの共和党全国大会の委員長でもあり、彼が同意したことは、トランプ陣営に最大のバネとなる。
「われわれは会話を通じ、トランプ氏が党の理想を実現する方向に協力的であると確信した」と述べた。
ライヤン議長の同意は党内の議員に動揺をあたえた側面もあるが、ヒラリーの人気失速という現状を前にすれば、トランプの当選確率は急激に高まったという情勢判断が共和党高層部でなされた。
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書評 しょひょう BOOKREVIEW 書評 しょひょう BOOKREVIEW
旧ソ連でも特異な存在だったアゼルバイジャンのいま
宗教活動も監視した、あの全体主義の呪いは解けたのか
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広瀬陽子『アゼルバイジャン』(ユーラシア文庫5,群像社)
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「火の国」或いは「風の国」と呼ばれるアゼルバイジャンについて、これほど詳しい書物はほかにないだろう。
というのも、「アゼルバイジャンって、何処にあるの?」という程度の、稀薄な関心しか日本人は抱いていない。
カスビ海に面し、南はイランと繋がる資源大国がアゼルバイジャンだが、西隣は宿敵アゼルバイジャンと、スターリンの故郷グルジア(いまはジョージアと国名を変えた)である。
アゼルバイジャンは独特ともいえるイスラム世界的な独裁体制にあって、旧ソ連の書記だったアリエフの二代にわたる「王朝」が築かれ、ロシアと同様に原油代金の下落によって、2015年からは経済発展に急激なブレーキがかかった。
米大統領選挙の共和党候補ドナルド・トランプが、この国の首都バクーに『トランプタワー』という摩天楼を建てている。現在、90%の工事途次で、資金切れ、工事は中断となっている場所でもある。デベロッパーでトランプのパートナーは、このアリエフ大統領の一族である。
アゼルバイジャンが「火の国」と言われる所以は、おそらく拝火教の伝統からきている。イスラム教シーア派だが、地付きの伝統として、いまも生きる拝火教のシンボルは戦没者を祀る高台に登ると永久の火が燃えていることに繋がっている。
さて評者(宮崎)がアゼルバイジャンを取材したのは昨年春だったが、「原油生産ですこしは発展したのか」という程度の事前の概念しか持たず、またバクーは世紀のスパイ=ゾルゲを産んだ土地だからさぞかし人間達も暗いのだろうと勝手なイメージでいた。
行ってみてびっくり。人々は明るく底なしに陽気で、イスラム国家なのに酒好きで、しかも深夜営業の怪しげなバアが軒並み、「バクーの銀座」の裏通りに盛業中。豪華な新築マンションがずらーりと建ち並び、町を疾駆するのはベンツ、BMW,トヨタレクサス。。。。いったいどうなっているのだ、これは!
著者はこう書き出した。
「2000年代半ば以降、経済の活況を背景にバクーの近代化が驚異的なスピードで進められており、その結果、数年の間に、町の様相はまったく一変した。かつては小道が入り組んでいた中心地は、小規模な家屋、店舗と小道がまるごと撤去され、大きな建物ばかりが建ち並ぶ」。
地下鉄あり、港湾は近代化され、ガラス張りの摩天楼が国会議事堂の周りにも三棟。
こうした近代化のことはともかく、旧ソ連の構成国であったアゼルバイジャンは、ソ連崩壊後、いかようにして民族的自由、宗教、そしてナショナルアイデンティティを確立したのか。あるいは出来なかったのか。
「ロシア革命後、ソ連憲法では名目的には宗教の自由は保障されていたが、ソ連共産党は、『宗教はすべてアヘン』として『無神論』を説き、多くの教会やモスクを破壊し、人々の信仰は実質的に抑圧された」
中国と同じように共産党が指導するニセ宗教団体のみ許された。
「しかし生来的な文化・制度的素地により、地縁血縁が重んじられ、政治経済においてもそれらが強く影響してきた」
だからマフィアのネットワークが張り巡らされ、『早くから非ロシア人の民族エリートが強い権力を握ってきた。これは石油・天燃ガスを産出し、また地政学的にもソ連の国境の一部を占め、またムスリム諸国と国境を接する位置にあったことなどから、安全が重視されたため』だった。
トルコとつよい連帯で結ばれた時代もあったが、アリエフ大統領は『神格化』を演出し、民主化の概念だけを強めた社会を出現させた。つまり民主化を偽装し、西側にビジネスで近づいた。
アゼルバイジャンは歴史的には被抑圧、被侵略を繰り返され、言語体系ひとつをとってもアラブ、露西亜、トルコが入り交じり、文字はラテンからキリル、そして再びのラテン系と何回も変動を重ね、その過程で近代にはいってからはアルメニアとは宿命の対決を繰り返し、また地域によって少数民族が点在しており、ときに流血の惨事が引き起こされてきた。
全体主義の呪いはまだ解けたとは言えないが、評者の観察では、急速なグローバル化が進んだ結果、トルコとの紐帯と同時にイランに残留したアゼル人との交流が再開され、繁栄がやってきた。アリエフ大統領王朝は、ひとまず安定の次期に入ったと見るべきかも知れない。
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読者の声 どくしゃのこえ ERADERS‘ OPINIONS 読者之声
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(読者の声1)『国連が世界に広めた「慰安婦=性奴隷」の嘘』(ジュネーブ国連派遣団報告(藤岡信勝編著)(自由社)をめぐって出版記念シンポジウムのご案内です。
慰安婦の真実国民運動の国連派遣団による活動に関する書籍が発売されました。これに伴い、著者らによる出版記念のシンポジウムを開催します。
長きにわたり国連で行われていた反日?辱日活動に関して皆様に広く知っていただき、慰安婦の真実国民運動に対するご支援ご協力の輪がいっそう広がることを願い、立ちあげました。
趣旨にご賛同を賜りますと共に、ご友人の皆様をお誘い合わせの上、ご出席いただきたく謹んでお願い申し上げます。
記
とき 6月4日(土曜日)午後六時三十分
ところ 中野サンプラザ 7階 研修室10
参加費: 3,000円(書籍を謹呈させていただきます)
<プログラム>シンポジウム 藤井実彦 ロンパ・プロジェクト代表
藤岡信勝 拓殖大学客員教授、高橋史朗 明星大学教授
藤井厳喜 拓殖大学客員教授、山本優美子 なでしこアクション代表
藤木俊一 テキサス親父日本事務局長、関野通夫 新しい歴史教科書をつくる会
山岡鉄秀 AJCN代表、川口マーン恵美 (在独作家)
挨拶 杉田水脈(日本のこころを大切にする党 前衆議院議員)
閉会の辞 慰安婦の真実国民運動幹事長 岡野俊昭
お申込み方法 Eメール ianfu-shinjitu@tsukurukai.com
(「史実を世界に発信する会」茂木弘道)
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(読者の声2)「平成の大演説会」を開催いたします。ぜひともご来場ください。
韓国にカツ!!
韓国での裁判闘争に勝利した加藤達也前ソウル支局長が登壇!
傍若無人の韓国に喝を入れ、韓国に勝とう!
記
とき 6月10日(金)午後7時開会(開場6時30分)
ところ 文京シビックセンター・小ホール(丸の内線・南北線「後楽園」徒歩1分
都営地下鉄大江戸線・三田線「春日」駅より徒歩1分)
東京都文京区春日1-16-21
講演 加藤達也(産経新聞前ソウル支局長)
特別ゲスト 皿木喜久(産経新聞客員論説委員)
協力費 1000円
主催 「平成の大演説会」実行委員会(代表:阿羅健一)
TEL03-5314-9470 FAX03-5314-9480
ホームページ: http://www.freeml.com/minakiclub-zennkoku
(「平成の大演説会」実行委員会)
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アゼルバイジャンって三十年前、コミック誌「ビッグコミック」三誌の何れかに連載していた事を思い出した。日本との繋がりなんか今後も無いだろうなんて思っていたっけ。ソ連崩壊なんて頭に無かったからかなぁ。