知道中国 宮崎正弘の国際ニュース・早読み [宮崎正弘の国際ニュース・早読み] - メルマ! | Hideoutのブログ

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 四月に古稀を迎える爺ののブログです。

 日本を取り戻したい……そんな事をエントリーしたい。

 覚醒したら、こんな見方になるのかなと言うものに。


 日本の保守論客は、現状の日本社会の歪みに何故触れないのだろう?

 僕は断っておくが、「余命」の信者では無い。正直、肉体的に何も役に立たないからだが。経済的にも支援は難しいのもある。「余命」は出版した本の印税他で、新たな闘いを進めている。在特会とも手を取り合ったから、新たな進展が現実化するだろう。

 米国で訴訟を興し、その支援も目前なのかもしれない。朝日と在日特権、日本弁護士会の閉鎖性にもだろう。扨て、これらも日本のマスゴミは報道しない自由を行使するのだろうか?

 日本の癌である左翼と朝鮮族に鉄槌を下す運動を、保守論壇は何故起こさないのだろうか? 不思議だ・・・。


 反知性主義と宮崎氏は書くが、米国の教育の実態は知性あふるるものなのだろうか? 貴方は、貴女はどう考えます?



宮崎正弘メルマより
http://melma.com/sp/backnumber_45206_6373279/
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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
平成28年(2016)5月30日(月曜日)
          通算第4911号 
                                    

  (本号はニュース解説がありません)
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    ◇○○み○○○や△○○ざ○○▽き□▽◇   
                                    
◆書評 ◎しょひょう ▼BOOKREVIEW ▽書物評論
                                    

 まるでその場にいるような臨場感、中国皇帝の野心と挫折

  習近平皇帝の行状を外交戦略の始動から米国との激突まで緻密に解剖すると

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近藤大介『パックス・チャイナ 中華帝国の野望』(講談社新書)
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 北京に複数の深い情報源をもつ近藤さん、ちょっと見落としがちだった中国政界を人物集団という側面から、紫禁城の皇帝とその側近達の内部、その凄まじい権力闘争のどろどろな実態、そして毛沢東にあやかろうとして、衣服や立ち居振る舞い、言葉の選び方まで真似ている習近平の姿を浮き彫りにする。

 骨子は『アジアの新皇帝』たらんとする習近平の涙ぐましいまでの背伸び外交、その浦にはあからさまな「日本潰し」にあると見ている。

 そして南シナ海の珊瑚礁を片っ端から埋立て、「太平洋に万里の上場を築け」という、潜在的な至上命令があるとする。

 そのうえで対応する外交方面の野心があちこちの国々との齟齬とあり、想定外の衝突をもたらしているのだが、オバマ、安部ばかりか朴、アキノ、ナジブ、モディなどとの主導権争い、そのブレーン達の世界各地を舞台としての、八面六腑などがスリルに富む小説の描写のように、克明に描かれている。

 この物語は時系列で、習近平にとって「東方の二人の敵」とは安倍首相と金正恩であり、皇帝に「即位」した2012年から13年が序幕となる。

 第一幕は2013年の「外交始動時期」、第二幕が翌2014年にかけての「東アジアの緊迫状況」を克明に追い、第三幕が2014年発から秋にかけての「日米離間工作」だったとする。

 第四幕は「オバマの屈服」(2014年後半)、第五幕が「日本外し」(2015)、第六幕が「ワシントンの屈辱」(2015年秋)、そして終幕が「米中対立」(2016年)と、長くて、起伏に富んだ外交上の人物確執史となる。

 清朝末期の凋落からアヘン戦争に直面し、英国に敗北した中国は、習王朝以後の特徴として、「時計の巻き戻し論」がでてきた。


 ▼オバマの融和策の間に南シナ海を掠め取れ

パックス・チャイナをアジアに確立し、日本を蹴落として、アジアの覇者を目指すのが習近平の狙いであり、外交ブレーンは王 寧、楊潔チ、王毅であると説く。

もっとも重要なのは習夫人で、彼女は同時に軍属歌手であり、軍の少将でもあるが、本書には意外や意外、習近平の最初の妻となった女性が、英国へわたり、英国籍をとり、ロンドンに暮らしているのだが、深センでふたりは偶会していた。そればかりか、習の訪英時にもふたりは密かにあったことが報告されているのだ。

この秘話は知らなかった。

また軍における習近平の「軍師」は呉勝利だとする近藤氏は、いささか、他のチャイナウォッチャーとは違う分析を披露している。

昨師走に引退に追い込まれた劉源(劉少奇の息子)の名前は一カ所も出てこないし、軍の反・習近平の動きも軽視されている。

 もうひとつ意外な観測は重慶市書記の孫政才が胡錦涛、李克強らの派閥ではなく、習の子飼いと認定していることだ。
これは多くのチャイナウォッチャーが、むしろ孫を団派の代表として胡春華と並んで次のリーダーを踏んでいる分析とは意見を異にする。

評者(宮崎)に言わしめれば、習は反腐敗キャンペーンで敵をつくりすぎたため、上海派と団派の挟撃にあって、権力基盤は明らかに脆弱化しているとみているが、近藤氏は反対の立場のようだ。

さらにもう一つある。

 経済問題である。経済政策の主導権を習近平は李克強首相が率いる国務院から取り上げ、常務委員会でも張?江、劉雲山、愈正声、張高麗の四人が江沢民人事によるものであるために遠ざけ、閑なポストしか与えていないが、団派への冷遇も露骨である。

 近藤さんはこう書く。

 経済政策のブレーンとして、習近平は「北京101中学」の同級生で、経済学者の劉?を抜擢した。

劉?は「ハーバード大学に留学。帰国後は社会主義計画経済の司令塔だった国家計画委員会に勤務した」けれども、胡錦涛時代がおわるまで「日の当たらない傍流を歩んでいた」人物である。

 その彼を習は「党中央財経指導小組弁公室主任に抜擢した」。

つまり劉?が「経済指導部のトップ」に躍進し、国務院の役割を希釈化させ、ついで団派の影響力を削いだのだ。

 ついで副主任に楊偉民をあて、「このコンビ」の特徴は「日本との縁が深く、日本のモデルに学ぶことの意義を説き、楊副主任にいたっては日本留学で、傍流から主流に飛び出したのも「アメリカ留学を誇るグループが圧倒的に主流を占める中国の経済学界では、非主流派グループに属していた」のだった。

ともかく本書で近藤さんの筆致は、まるで現場にいるような臨場感にとらわれ、習近平という現代中国の皇帝の野心と挫折を描いた傑作となった。

習近平皇帝の行状を外交戦略の始動から米国との激突までを緻密に解剖し、読ませる物語をつくりあげた。

   □○△◇○○
                                    
 読者の声 どくしゃのこえ ERADERS‘ OPINIONS 読者之声
                                    
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(読者の声1)6月11日に米国取材から帰国したばかりの宮崎正弘氏の独演会があります。演題はホットな論議、「米国大統領選挙と反知性主義、そして中国」です。
       記
とき   6月11日(土曜)午後二時(1330開場)
ところ  文京区民センター二階 2A会議室
     http://www.yu-cho-f.jp/seminar/kumin_map.pdf
参加費   事前申し込みの方は1500円(当日2000円)
        (事前申し込みの学生500円。高校生以下は無料)
申込先   6月10日午 後2300までにメール、またはFAXにて
主催    千田会 https://www.facebook.com/masahiro.senda.50
       メール morale_meeting@yahoo.co.jp
       FAX(0866)92 3551
       なお予約なしでも当日受け付けます(ただし入場は10分前からとなります)
特記   終了後、懇親会があります(事前申し込みのみ。締め切りは6月9日まで)
          (千田会)



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(読者の声2)貴著新刊「トランプ熱狂 アメリカの反知性主義」を拝読しました。トランプがまだ7月の共和党大会で100%支持を得られるわけではないこの時期に トランプに関する著書を出すのは著者も出版社も非常にRiskyなこと、と思うのですが、これは宮崎先生の他には真似のできない仕事だと思います。

事態は今後どう動くのか、日本にとっても一大事ですが、日本の官僚はひたすらヒラリーが大統領になるのを祈っている、、、とは情けないことです。

トランプが大統領になった場合、日本国民は本気で国防を考える必要に迫られますから、頭を鍛えるのに大いによろしいのではないかと私は考えております。

 さて、鼎談の「中国経済はどこまで死んだのか」も拝読致しました。渡邉哲也さんは相変わらず冴えていると思いました。田村秀男さんはトランプは共和党候補にならぬだろう(p.141)と述べていますね。 刻々と変わる情勢に対処するのは誠に大変なことです。 
    (AO生、伊豆) 


(宮崎正弘のコメント)日本にいては分からないのが雰囲気、熱狂のムードです。米国ではトランプが次の大統領に確実という声が日増しに強くなっていました。
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 樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 
                                    
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樋泉克夫のコラム
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【知道中国 1416回】    
  「支那種族ノ勢力ハ将來實ニ恐ルヘキ者アルヲ信スルナリ」(高橋11)
        高橋謙『支那時事』(嵩山房 明治二十七年)

  △
 「獨立自治ノ習慣ニ富ミ各自適宜ノ規約ヲ設ケ頗ル信實ニ營業スル」からこそ、「慧眼敏腕ナル西洋人モ商業上ニ於テハ徃々」にして商戦に敗れることがあり、勝手気儘な商売はできない。

「今支那ノ各都府ヲ旅行スレハ宏大ナル家屋ニ」、福建会館、山西會舘、茶業公所、絲業公所、薬幇公所、書幇公所などの看板が掲げられているのを見ることできるが、それこそ同郷や同業が出稼ぎ先で組織した「倶樂部」である。

 高橋は同郷の「倶樂部」を「會舘」、同業のそれを「公所」としているが、実際は同郷・同業によって使い分けることはない。一般に同姓の組織を宗親会館、同郷を同郷会館、同業を同業会館と呼ぶ。共に異郷における自己防衛・相互扶助の組織ということになるが、その淵源は古く唐代に遡ることができるが、清代になって各地の都市に展開するようになったといわれる。清代になると、それだけヒト・モノ・カネの移動と交流が活発化した、いわば商品経済が盛んになったということだろう。

 『支那時事』の巻末に「結論」の項を設け、高橋は自らの見聞を総括する。
 先ず一般論としては、「其レ清國ノ前途ニ就テハ世人未タ全ク疑惑ノ中ニアリ」。つまり清国の将来については定まった見方がない。そこで整った軍備を指して「清國决 侮ルヘカラス」、「我國ノ及ハサル所ナリ」であり、加えるに現下の清国政府は「鋭意シテ歐米ノ長ヲ採リ富強ノ術ヲ講」じているから、やはり「東洋未來ノ覇國ハ清國」に間違いない、との見方がある。

これに対し、国内の「未開ノ有樣」を知り「外交ノ困難ヲ見聞セル者」は、「清國决シテ恐ルヽニ足ラス」と断言する。人民は文明を知らないうえに「頑陋自大」で「外國アル?ヲ知ラス」。確かに版図は広大だが、「帝權全國ニ及ハス」。とどのつまりは「一ノ不具國ノミ」というわけだ。おまけに国内的には反清の跳梁跋扈が激しいのだから。

この2つの見方が説かれているが、「滔々タル多數ノ人士ハ總テ二説ノ中間ニ徘徊シテ疑惑ノ中ニ沈メリ」と。どうやら当時も、現在と同じように清国(中国)の将来には両極端の見方があり、大多数はどちらとも結論づけられなかったようだ。

 ここで高橋は「明治十七年清法海戰以來支那南北ノ沿海内地各省ノ間ヲ漫遊シ」、歴史・地理・諸制度、各地で蠢動する革命党の動き、さらに諸外国の動きを総合的に勘案して、「清國ノ将來ヲ考ルニ以上ノ二説共ニ未タ清國ノ内情ヲ穿タサル者アヲ覺ユルナリ」とし、自らの考えを開陳する。いま、その要点を記してみると、

 1:漢族と満族の「二種族ノ軋轢ハ今日二至リ愈其度ヲ高フシ」、もはや清朝が「秘策密計ヲ盡」しても、漢族の不満を抑えることは不可能だ。

 2:清朝は近代化を進めているが、そのために財政は危機的状況に陥っているにも関わらず、「貪汚ナル胥吏之に乘ジテ良民ヲ苦シムルアリ」。そこで「慷慨不平ノ聲殆ンド全國ニ遍シ」。

 3:このように国内が危機的情況に陥っているにもかかわらず、「俄法英ノ諸強國ハ」野心を募らせるばかり。殊にロシアは「清朝ノ本土タル滿州」への野心を隠そうとはしない。

 4:清国は「常備陸軍百餘万南北ノ海軍四艦隊ト誇稱」しているが、その「内實ヲ窺ヘバ羊質虎皮」であり「有名無實ノ弱兵」にすぎないから、戦場で役に立たない。

5:四艦隊の統合的運用などは絶対に無理であり、「其将校タル者惚テ無智無識ノ匹夫」であり、日本が整えつつある「精鋭ノ師ニ敵スベクモアラズ」である。
《QED》
     ○○○△◎□◎◇○ ○○○△◎□◎◇○  ○○○△◎□◎◇○ 
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 シナの宗族社会は、シナがいつの時代も多民族社会だったことから、来たのでしょう。周りを見わたせば他民族だったら、どうやって自分の命を守るのか?そんな単純な思想?考えから・・では?

 毛沢東の文化大革命で破壊され尽くした結果が縁族やら姻族やらが宗族に取って代わられたのが、習近平の姉の旦那がパナマ文書に名を連ねる・・・って思うのは変かなぁ?


 団派やら太子党やらも、宗族の変形?
実際の戦闘では、後生大事の命を如何に保たせるかが第一だったのだろう。それが、日本軍が連戦戦勝で証明し、支那兵最弱説なんてのが囁かれたのだろうな。


 中古で拾ってきた我が自転車。何年製かは知らないが、後輪のベアリングが摩耗している。勿論シナ製。ミサイルの射程に使われるシナ製のベアリングは大丈夫か? 何発か撃つとお釈迦だったりするのかな? 精密度がたりなくて、照準がーーなんて想像できそうだ。

 対する日本製は? 百と言ったら百だろう!千と言ったら千だろう!

 人間は可笑しな者だ。何でも自分基準で判断する。育った環境や本人の資質、民族の差を無視して、相手もそうだろうと思考してしまう。言わなくても以心伝心出来る民族と出来無い、言っても理解しない民族を、同列に考える愚かさを認識すべきだろう。

 ヤマト民族として日本に生まれたことを、僕は誇りたい!