宮崎正弘の国際ニュース・早読み [宮崎正弘の国際ニュース・早読み] - メルマ! | Hideoutのブログ

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 四月に古稀を迎える爺ののブログです。

 日本を取り戻したい……そんな事をエントリーしたい。

 覚醒したら、こんな見方になるのかなと言うものに。


 トランプVSクリントンとハッキリした様です。但し、疑惑一杯のクリントンにはFBIが張り付いて操作中なんて話も漏れ伝わって来ていますね。シナマネー塗れのクリントンよりもトランプがマシと思うんだが。

 日本も憲法改正について、真剣に考える好機ではと考えます。集団的自衛権の考えも何をどうするのか、防衛装備も何処までが必要なのか、色々考えべきだろうな。

 宮崎氏の米軍を買ってしまえも有りかなあ?


宮崎正弘メルマより
http://melma.com/sp/backnumber_45206_6363640/
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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
平成28年(2016)5月7日(土曜日)
          通算第4897号 
                                    

 在日米軍経費は全額、日本が支払え、さもなければ撤退だ
  トランプ、CNNインタビューでどぎつい一発
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 「あなたは日本の核武装を認めるのか」とCNN記者のインタビューにドナルド・トランプは傲然と過激な一発をくりだした。

「そう、もし日本が在日米軍経費を全額支払わず、われわれが撤退したら、北朝鮮の核を前に、日本はほかにどのような手があるのか?」。

 この衝撃ともとれる見解は、トランプが従来の発言を繰り返した過ぎないが、5月4日という日は、トランプがインディアナ州予備選を勝利して、ほぼ共和党正式候補のチケットを手中にした日である。

これまでの空砲とは異なってリアリティがある。

 同時にトランプらは「韓国とドイツも同様」として、とくに日本を攻撃しているわけではない。韓国は日本同様に50%の経費を負担しているが、トランプはその数字を知らなかったようだが、「全額だ」と切り返した。
 
 しかし、ものは考えようではないか。
 これを奇貨として、日本は日米安保条約の再改定の準備を進める必要がある。トランプから言われるまでもない。欠陥だらけの日米安保条約の片務生の是正、主権国家として対等な軍事条約としなければならない。

 日本はいつまでの平和のぬるま湯に浸かっているわけにはいかない。

 いずれ、五年後か、五十年後かは分からないけれども、米軍は去る。オバマは「世界の警察官」を降りると発言しているのであり、全体としてのアメリカは孤立主義がただよい、社会的ムードはTPPに反対している。

いやそもそも同盟とはどのような時代にも暫定協定である。

 主権のある独立国家に外国の軍隊が駐留すること自体が異常であり、それを認めるとすれば集団安全保障、つまりNATOのような国際条約が必要なのである。したがってトランプの過激発言は日本への警告と理解したほうが良い。

 トランプの衝撃的提言への回答はすでに小生は二年前に、カウンター・アジェンダを提議して世に問うている。
 つまり、在日米軍を日本が買収し、支払いは日本が保有する米国債を担保にすればよく、そして第七艦隊を吸収合併するのである。

 宮崎正弘の防衛論
『日本が在日米軍を買収し、第七艦隊を吸収・合併する日』(ビジネス社)
http://www.amazon.co.jp/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%8C%E5%9C%A8%E6%97%A5%E7%B1%B3%E8%BB%8D%E3%82%92%E8%B2%B7%E5%8F%8E%E3%81%97%E7%AC%AC%E4%B8%83%E8%89%A6%E9%9A%8A%E3%82%92%E5%90%B8%E5%8F%8E%E3%83%BB%E5%90%88%E4%BD%B5%E3%81%99%E3%82%8B%E6%97%A5-%E5%AE%AE%E5%B4%8E-%E6%AD%A3%E5%BC%98/dp/4828418113
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(休刊のお知らせ)小誌、地方講演旅行連続のため、8日から11日が休刊です。 
                                    
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 樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム
                                    
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樋泉克夫のコラム
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【知道中国 1408回】  
  「支那種族ノ勢力ハ将來實ニ恐ルヘキ者アルヲ信スルナリ」(高橋3)
         高橋謙『支那時事』(嵩山房 明治二十七年)

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 高橋の目は社会生活に移る。
 「支那人現今ノ服制及ヒ辮髪ハ其初メ清朝ノ暴力ヲ以テ壓制シテ無理ニ施行」した「滿州ノ風俗」であり、清朝が始まった当初は漢族からの抵抗もあったが、実用的で「文明人ノ服装タルニ愧サル」ところがある。ただし辮髪は不便のうえに「外觀尤モ惡シ」。

  アヘンについては、「英國ノ奸商始メテ廣東地方ニ輸入セシヨリ漸次支那人ノ嗜ム所トナリ」、その後に輸入が禁止されると雲南や四川などの内陸部で生産されるようになり「一層ノ流行ヲ來シ」、いまや「全國ニ蔓延シ山村僻邑」であっても「烟館」と呼ばれるアヘン窟があるほどだ。全国各地を流れる乞食は、「皆概シテ鴉片喫スルニ依リ身ヲ害シ産ヲ失」った結果である。やはりアヘンは「國家ノ元氣ヲ消耗スル甚シト云フベシ」。

 社会階層を見るに、「讀書仕官ヲ以テ」する階層を「士人」と称し、これが「最モ貴キ業」である。彼らの中には「巨資ヲ擁スル者甚タ多シ」。これに次ぐのが商人で、「稍才智アル者ハ大抵商業ニ從事セサル者ナシ」。「農工ニ至テハ所謂下等人民ニシテ才能ナク資財ナキ愚民」ではあるが、なかには「小商賣ヲナスアリ或ハ外國等ニ出稼スルアリ」。

 総じていうなら「貧富ノ差甚タ隔絶シ士商二民ハ地主債主ノ優等地位ヲ占メ」ている。これに対し「農工ノ二民ハ小作者負債者ノ劣等地位ニ沈淪セリ」。また前者は「甚タ奢侈ニシテ生活ノ程度頗ル高」いが、後者は「勤苦シテ衣食タニ給ラス襤褸身ニ纏」い食事も十分ではない。往々にして妻帯できぬままに一生を終わる例が見られる。前者は「稍信實ニシテ廉耻ヲ重ンズルノ風」があるが、後者は恥曝しもいいところで乞食同然だ。いまや「士農工商ノ階級ハ全ク其實ヲ失ヘリト云ヘリ」。

  上海滞在4ヶ月の後、長江流域の視察を考え「支那人ヲ假装シ」、李鴻章が創業した招商局経営の定期船に乗りこんだ。「招商局ハ清國惟一ノ?船會社ニシテ(中略)南北沿海及ヒ長江一帶ノ運輸ニ從事シ業務甚タ隆盛」であり、欧米各国の船会社を圧倒するものの、「船内ノ運轉士及ヒ機關シ等ハ總テ外國人」であった。

  長江警備担当の長江水師について、「其船舶ノ鈍薄弱ナル其銃砲ノ粗笨不利ナル之ヲ以テ國内ノ亂民ヲ鎮壓セハ稍用ヲナス可キモ决シテ齊整タル艦隊ニ抵抗スヘキ勢力ニ非サルナリ」。水師とは名ばかり。モノの役には立たないということだろう。

 長江を遡れば、各地にそれなりの規模と可能性を秘めた通商港が認められるが、聞くところによれば「我商人ノ足跡」は及んでいない。そこで高橋は、「嗚呼我國人ノ貿易事業ニ暗キ支那ト云ヘバ惟上海アルヲ知テ其他ノ好市塲各地ニ在ルヲ知ラス徒ニ外商ノ糟粕ヲ甞テ案外美味ナラサルヲ驚ク豈ニ憫笑ニ堪ンヤ」と嘆く。日本人は貿易といったら上海しか知らない。日本の商人は先を競って上海に集まるが、全国各地に「好市塲」があることを知らぬげだ。まるで横並び一線でリスクを取らない。これでは大陸全土での商戦の展開を目論む「外商」の後塵を拝するばかりではないか、ということだろう。

 「清國ノ陸兵」の中核は八旗と呼ばれる「支那人ヲ鎮壓セシ」「滿州ノ精兵」だが、その後は「其制世襲ニシテ且ツ訓練?閲ノ事ナキヲ以テ怯懦用ニ適セス現今ニ至ラハ更ニ萎靡シテ振ハス誠ニ有名無實ノ弱兵タリ」。八旗に次ぐ精兵と呼ばれる緑營にしても、「既ニ營規腐敗シテ士氣振ハス到底戰闘ノ用に堪ヘサルノ弱兵」である。

  長江を遡り周囲の山々を眺め、「此國ハ古來山林ノ保護ヲ忽ニシタルヲ以テ各地ノ諸山ハ至ル處總テ兀然トシテ土ヲ現シ樹林ノ葱々タル者一トシテ有サルナリ」と。そこで木材は入手困難で「從テ其價モ甚タ貴」く、木材商には「巨資ヲ擁スル者多」い。それはさておき「此國ハ古來山林ノ保護ヲ忽」にしたままとは、治山治水に関心がないこととなる。
《QED》
                                    
 読者の声 どくしゃのこえ READERS‘ OPINIONS 読者之声
                                     
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(読者の声1) 前号の石平さんの新著書評ですが、タイトル「韓民族」とするところが「漢民族」となっています。
   (SM生、鎌倉)


(宮崎正弘のコメント)そうでした。韓民族ですね。石平「韓民族こそ歴史の加害者である」(飛鳥新社)でした。

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 「文化大革命」の名の下、資産家から取り上げた物は、支配階級のシナ共産党員たちに分配されてしまったのが、現在のシナなんですね。


 圧倒的多数の農民戸籍の奴隷たち。過剰生産設備の下で働く者たち(大リストラの嵐?)。はてさてどんな社会が現出するのかな? キンペーちゃんが掌握し切れていない解放軍。サボタージュの一般党員。今も昔も、複雑怪奇なシナ社会はどんな姿に変容するのだろう。