宮崎正弘の国際ニュース・早読み [宮崎正弘の国際ニュース・早読み] - メルマ! | Hideoutのブログ

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 四月に古稀を迎える爺ののブログです。

 日本を取り戻したい……そんな事をエントリーしたい。

 覚醒したら、こんな見方になるのかなと言うものに。


 今日のメルマは読みどころ満載です。氷川余話は高校生の時、読んだけ ど・・こんな話になってたかな?又?読み直し?は辛いよー。


宮崎正広メルマより
http://melma.com/sp/backnumber_45206_6341178/
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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
平成28年(2016)3月14日(月曜日)
          通算第4847号 <前日発行>
                  

 カソリック法王がトランプを攻撃しても、逆に支持率があがる不思議
  米国のエスタブリシュメントはWASPではなくなっていた
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 オバマ大統領の誕生は、非白人ではじめてだったから米国は変わったと評価された。じつはそのはるか以前から米国はWASP(ホワイト、アングロサクソン、プロテスタント)の国ではなくなっていた。
 
 JFKは最初のカソリック、しかもアイリッシュ出身の大統領だった。
 ブッシュ・ジュニアはカソリックに改宗していた。いま、トランプ候補の宗派はと言えば、カソリックではない。長老派(プロテスタント、カルヴァン派)である。
 つまりWASPのカソリックへの挑戦なのである。

 2月28日、メキシコ訪問の帰路、サウス・カロライナ州に立ち寄ったフランシスコ・ローマ法王は、メキシコからの帰り道ということも手伝ってか、「移民の流入に壁を造れと叫ぶトランプは、キリスト教徒ではない」と辛辣に批判した。カソリックではない、とは言わなかったポイントに注目しなければならない。
 ローマ法王はイエズス会所属で、アルゼンチン生まれのイタリア系である。

 トランプはメキシコとの国境2500キロに壁を造り、メキシコの不法移民1100万人を追い返せと言っていた。主要メディアは一斉に批判したが、庶民の反応は逆で、トランプへの支持率は上がったのだ。

 過去二十年の米国の変化のなかで最も目に見えない変化が宗派だった。
日曜日の教会にきて敬虔な祈りを捧げるアメリカ人は年々歳々減少している。とくに都会では教会へ行っても信者はあまり集まっていない。

 しかしエスタブリシュメントの顔ぶれを見ると歴然とする事実がある。さきにアントニー・スカリア最高裁判事が死んで、新しい判事任命が長引いている。共和党は、オバマがリベラルな判事を選びそうなので、絶対反対の構えを見せている。このため最高裁判事の人事は、来年一月、新大統領の下で行われるだろう。

その最高裁判事のメンバーをみても圧倒的にカソリック(ユダヤ教がひとり)、ここでは保守 vs リベラルの図式が表面化しているが、裏面はカソリック圧勝という構造になっている。

 現在残っている大統領候補のうちで、クリントンはメソジスト(プロテスタント)、サンダースはユダヤ教徒、トランプは長老会派(プロテスタント)、クルーズは南バプチスト(プロテスタント)、ルビオだけがカソリックである。
 
 トランプの強さは、WASPの怒り、そしてプロテスタントのカソリックエスタブリシュメントへの怒りという側面がある。

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◆書評 ◎しょひょう ▼BOOKREVIEW ●書評 ▽
                  

 占領軍が押しつけた西欧の歴史観はすべてが間違い
  なぜまだ日本人はGHQの洗脳から脱却できないかはマスコミが悪いのだ

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武田邦彦『ナポレオンと東条英機』(KKベストセラーズ)
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 読後感は爽快、愉快。そして、本書の著者である武田邦彦氏の近現代史に対する考え方は日下公人、西尾幹二、高山正之各氏の歴史観と通底している。
 本書は戦後歴史教科書の弊害を別のアングルから木っ端微塵に粉砕した快著でもある。
戦後の西洋史観の誤謬を覆がえし、かの大東亜戦争は「平等」のため、人種差別をなくすために闘わざるを得なかった戦争だったとする正気に立ち戻る。
人類を差別や奴隷、悪癖から開放したのは仏蘭西革命ではなかった。人類に平等をもたらし、差別をなくす思想を導いたのは日本の大東亜戦争であるという、教科書には載っていない「真実」を、時系列に概括して本書ではダイナミックに展開されている。
 
ならば戦後久しく、西洋人が押しつけた間違いだらけの歴史が、今なお、日本には蔓延しているのは何故だろうか?
 「日本の知識人の学識と知的レベルが低く、戦前も戦後も大失敗を続けています。それはNHKや朝日新聞という世論をリードするマスコミが(米国の押しつけた歴史観を)追従するという図式です」
したがって、「日本の論壇、教科書の全て占領軍の都合のよいように書かれ、多くの日本人が戦後70年を経ても、日本人なのに歴史を裏切って『反日』になってしまった」(166p)。
理学博士が日本の近現代史の解釈に挑んだ快著となった。

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  樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 
                  
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樋泉克夫のコラム
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【知道中国 1380回】     
  「支那は国家ではない。あれはたゞ人民の社会だ」(勝)
   勝海舟『氷川清話』(講談社学術文庫 2000年)/『海舟語録』(同 2004年)

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日本人が記した中国紀行から日本人の中国と中国人に対する考えを振り返ろうと、文久2年に千歳丸で上海に出掛けて行った高杉晋作からはじまって、日清戦争直前の安東不二雄まで、有名無名に関わらず多くの日本人の中国紀行を読んできた。
そんな折、たまたま勝海舟の考えを知るに及んで、まさに「びっくりポン」。これまでの論調と些か、いや非常に色合いを異にする。まさか、あの勝が、このような考えの持ち主だったとは、摩訶不思議。

そこで安東の次に予定していた原田藤一郎『亜細亜大陸旅行日誌?清韓露三國評論』(嵩山堂 明治二十七年)に進む前に、ちょっと寄り道。勝の代表的著作で知られる『氷川清話』と『海舟語録』から、2,3の興味深い発言を拾ってみた。

■明治28(1895)年3月6日の発言。この頃、日本の清国軍相手に連戦連勝だった。
 「支那人は、一国の帝王を、差配人同様に見てゐるヨ。地主にさへ損害がなければ、差配人はいくら代つても、少しも構はないのだ。それだから、開国以来、差配人を代ふること十数回、こんな国状だによつて、国の戦争をするには、極めて不便な国だ。しかし戦争に負けたのは、たゞ差配人ばかりで、地主は依然として少しも変わらない、といふことを忘れてはいけないヨ。二戦三戦の勝をもつて支那を軽蔑するは、支那を知る者にあらず」

どうやら勝は、どの民族出身者が皇帝に就こうが、地主が土地を仲立ちに圧倒的多数の農民を押さえている(地主が土地を貸し出すことで農民を支配している)かぎり中国社会の“超安定状態”は続く。中華帝国を継続的に支えていたのは地主だというカラクリを知っていようだ。
地主が中華帝国の真の権力者だなんて、まさか昌平黌じァ教えてくれねェやネ。

■明治28(1895)年6月5日の発言:因みに日清講和条約締結署名は同年4月17日。
「支那人は、帝王が代らうが、敵国が来り国を取らうが、殆ど馬耳東風で、はあ帝王が代つたのか、はあ日本が来て、我が国を取つたのか、などいつて平気でゐる。風の吹いた程も感ぜぬ。感ぜぬも道理だ。一つ帝室が亡んで、他の帝室が代らうが、誰が来て国を取らうが、一体、社会は、依然として旧態を存して居るのだからノー。国家の一興一亡は、象の身体を蚊か虻が刺すくらゐにしか感じないのだ。

日本人もあまり戦争に勝つたなどと威張つて居ると、後で大変な目にあふヨ。剣や鉄砲の戦争には勝つても、経済上の戦争に負けると、国は仕方なくなるヨ。
そして、この経済上の戦争にかけては、日本人は、とても支那人には及ばないだらうと思ふと、おれはひそかに心配するヨ。」

■明治30年末から31年にかけて:
「支那は、独逸や露西亜に困しめられて、早晩滅亡するなどというものがあるけれど、そんな事は決してない。膠州湾や、三沙澳ぐらゐの所は、おれの庭の隅にある掃溜めほどにも思つて居ないだらう。全体、支那を日本と同じやうに見るのが大間違ひだ。日本は立派な国家だけれども、支那は国家ではない。あれはたゞ人民の社会だ。政府などはどうなつても構わない。自分さへ利益を得れば、それで支那人は満足するのだ。清朝の祖宗は井戸掘りをして居たのだが、そんな賤しいものの子孫を上に戴いて平気で居るのを見ても、支那人が治者の何者たるに頓着せぬことが分る。それだから独逸人が愛新覚羅氏に代つて政権を握らうが、露西亜人が来て政治を施さうが、支那の社会には少しも影響を及ぼさない。独逸が膠州湾を占領したり、英国が三沙澳に拠つたりすれば、支那人の方では堅固な門番を雇ひ入れたと思つて、かえつて喜んで居るかも知れないヨ。」

 頭の片隅に勝の考えを置き、大陸紀行追体験の旅をするテエのは、どうだエ。
《QED》
       ◎◎ひ□▽い◎◎ず◎◇み◎◎
                  
 読者の声 どくしゃのこえ READERS‘OPINIONS 読者之声
                  
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(読者の声1)国防を語らずして、日本を語るなかれ! 第29回 軍事評論家・佐藤守の国防講座のお知らせ
 軍事評論家としてブログなどで活躍中の当会顧問・佐藤守が「国防」を熱く語る連続シリーズの第二十九回目です。
 本講座では、これまで二度にわたりUFO問題をテーマにお話いたしました。(第7回「UFOは確実に存在する! 自衛隊パイロットたちが接近遭遇したUFO」平成24年7月、第21回「UFOから知的生命体へ 広がりつつある未知の世界」平成26年11月)
 今回は、その第三弾といたしまして、地球外知的生命体とのコンタクターである米国人青年との対話を通じて新たに知った事実や、物理学的に瞬間移動は可能だということなどについて、分かりやすく解説いたします。
 広大な宇宙のどこかに実在する「地球人以外の知的生命体」は、今、人類に何を問いかけているのでしょうか・・・。
 脱線転覆を交え、大人気の佐藤節が唸ります。どうぞご期待下さい。
          記
日 時:3月19日(土)13:00開演(15:30終了予定)
場 所:靖国会館 2階 偕行の間
講 師:佐藤 守(軍事評論家、日本兵法研究会顧問、元南西航空混成団司令・空将)
演 題:UFOと地球外知的生命体、その後の展開 
参加費:1,000円(会員は500円、高校生以下無料)
お申込:MAIL info@heiho-ken.sakura.ne.jp
 FAX 03-3389-6278(件名「国防講座」にてご連絡ください)。
   なお事前申込みがなくても当日受付けます。



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(読者の声2)すこし横に飛んだ話です。米韓軍事演習中です。アメリカから手を出すことはないでしょうが、怯えた金豚が引き金を引く。第一局面としては航空優勢の元ネイビーシールズはじめとする特殊部隊が、生死の別なく金豚を排除。
 中朝国境から瀋陽軍が突入。支那のどこかに隠していた金豚兄貴を立てて金王朝復活。瀋陽軍は北朝鮮利権のすべてを手にし、かつ、山海関から以北の長城線に軍を集中させ、新満州国として独立する。これを見たほかの軍管区も一斉に蜂起。
 蘭州軍区はじめとしてシナは4つの群雄によりその統一は喪失する。群雄割拠、春秋戦国時代の到来。またの名を軍閥の世。
シナでは当たり前のことが繰り返される。
 かわいそうな韓国は、150ミリ榴弾砲とカチュウーシャがソウルに雨嵐と降り壊滅。そのあと、腹を減らし血眼になった北朝鮮陸軍が、食い物を求めて殺到。そのあとに難民が続く。
政府中枢を失った韓国は食い物を求め血に飢えた北の同胞によりずたずた。済州島に政府は避難し、北朝鮮・新満州国と和解。かろうじて独立は保たれる。
 韓国は竹島を返し、見返りに国家再興の資金援助。
北朝鮮は全ての拉致被害者を開放。日本と国交樹立。国家立て直しに日本は金を出す。金兄貴は国賓として来日。デズニーランドホテルに泊まって日本を満喫する。
 本朝は日本海側の原発に突入せんと図る北のおんぼろ舟と工作員を海上にて殲滅。国内の北朝鮮潜伏者のテロも何とかかわして被害最小。
 米国は北朝鮮を無力化でき満足。かつ韓国を防波堤にできるので満足。北朝鮮で血を流したのだから、当然利権は確保。平和主義者市民運動の化けの皮がはがれ大阪維新が大革新し2大政党時代に日本は有事の不備を痛感し、憲法改正 国軍設立。
 経済は世界最高レベルの復興需要でグルグル廻る。世界特需で地球はハッピー!
 かくして「春の日の夢の如し」
 戯れ言でした。
   (SH生、大田区)



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(読者の声3)貴著新刊『中国大失速、日本大激動』(文藝社)を拝読しました。米国、中国ばかりか、この書ではロシア、EU、そして中東とまさに「地球儀を俯瞰する外交」の視点での情勢分析でした。
 現地に実際に立たれて民衆の声を聞きながら、日本の報道とのあまりの乖離。
 中国一ケ国ばかりか、宮崎さんはロシアも中東も東欧も歩かれて、その巨視的なパースペクティブで世界情勢を眺めやれば、世界の現在の果てしなき激闘の本質が把握でき、大いに勉強になりました。
   (TI生、神奈川)


  
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(読者の声4)最近、気になるのは保守論壇のなかでも、アベノミクスへの評価が低くなってきました。とくに黒田バズーカの「マイナス金利」はマイナスに作用して、一向に景気は上向きません。
 日本経済の低迷は中国ばかりが原因とは言えないのではありませんか?
  (JJセブン)


(宮崎正弘のコメント)もちろん、中国だけが日本経済混乱の原因ではありませんが、中国への依存度が大きく、産業構造的にビルトインされている。鉄鋼、自動車、化学プラントなど、簡単に中国から抜け出せない。
 近未来を展望しても、この鉄鋼、自動車がおおいに足かせとなって、悪影響は長引くと思われます。マインス金利は次に消費税問題に結びつくでしょうから、アベノミクスは増税見送りで集散同時選挙を戦う腹づもりと読んでいます。

      ◎○み◎◇や◇△ざ△□き○◎
                  
 宮崎正弘の新刊予告 宮崎正弘の新刊予告 宮崎正弘の新刊予告
                  
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宮崎正弘の新刊予告 四月中旬発行予定です
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 『中国経済はどこまで死んだか』(仮題)
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 中国経済予測の三人組が揃って激論の鼎談です
 田村秀男
 宮崎正弘
 渡邊哲也

 『中国経済はどこまで死んだか』の概略
   嘘と粉飾と人民元を武器に延命する中国のゾンビ経済が丸見え
   バブル崩壊、人民元暴落の足音
   日本経済の発展を阻害するのは、このゾンビだ

 4月中旬発売予定  224ページ、予価1300円
 発行元 産経新聞出版
     ◎○み◎◇や◇△ざ△□き○◎ま◇さ◇△ひ△□ろ○◎
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 中抜きします。(^^ゞ(^^ゞ

 最後の書評に。渡邊哲也氏はFBで友達に成りましたヽ(^0^)ノ Twitterではフォロアーでも有ります。Youtubeでも。

 若いのに世の中良く視えてるなぁが、僕の感じ方です。「余命」を知ってか知らずか、近い発言もママあるのは何なのだろうと、不思議です。


 米の見方をチョット浅読みしてたかなぁ?WASPなんて何だよ、今頃って思いませんか?確かにアングロサクソンでは無いとは思っていたけど。


 読者の声での戯れ言は僕の妄想妄言とも相通ずと思いたい。満州国独立は確かに僕の妄想だけど。そして愛新覚羅の子孫はどうやら、日本から即位?なんて事に。