全世界を挙げて守るべき65兆円を稼ぐ花粉の運び屋 いま人類が試されている!日本にしかできない国際 | Hideoutのブログ

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 四月に古稀を迎える爺ののブログです。

 日本を取り戻したい……そんな事をエントリーしたい。

 覚醒したら、こんな見方になるのかなと言うものに。


 日本民族は有史以前より、自然と共生してきた民族です。民族と呼べる程の人口を持つ中では唯一の民族なのです。これは現存する多民族の中には存在しないと確信します。翻って、日本民族だけにしか、自然の真の理解者は居ないとも確信出来ます。そう思いませんか?


JBペレス
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/46262?display=b
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  2016.3.10(木)

筆者: 矢原 徹一
九州大学大学院理学研究院教授・持続可能な社会のための決断科学センター長。1954年、福岡県生まれ。京都大学理学部卒業。京都大学大学院理学研究科博士課程単位取得退学。東京大学理学部附属植物園助手、東京大学理学部附属植物園日光分園講師、東京大学教養学部助教授、九州大学理学部教授を経て、2000年より現職。専門は生態学・進化生物学。著書に『花の性—その進化を探る』『保全生態学入門─遺伝子から景観まで』(共著)など。ブログ「空飛ぶ教授のエコロジー日記」はこちら⇒( http://d.hatena.ne.jp/yahara/ )
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2月22~28日、クアラルンプールで第4回IPBES(生物多様性及び生態系サービスに関する政府間科学‐政策プラットフォーム)が開催された。同会議に政府代表団メンバーとして参加した筆者が、地球環境問題をめぐる科学外交における日本の役割について考える。


�気候変動に関する政府間パネル(IPCC)に続く国際メカニズムとして2012年4月に創設された、生物多様性及び生態系サービスに関する政府間科学‐政策プラットフォーム(IPBES)。

�IPBESはその後、精力的に活動を続け、今年の2月22~28日にマレーシア・クアラルンプールで開かれた第4回本会議では「花粉を運ぶ昆虫の経済価値は約65兆円」という最初のアセスメント報告をまとめた。

�このIPBES本会議に政府代表団メンバーとして参加した経験にもとづいて、地球環境問題をめぐる科学外交における日本の役割について考えてみよう。


◆「人類共通の敵」としての地球環境問題

�もし宇宙人が地球に攻めてきたら、今は対立している国々も互いに協力して「人類共通の敵」に立ち向かうのではないか?�読者の中には、子どもの頃にこんな空想をされた方がきっといらっしゃるだろう。私も、宇宙人が攻めてくればソ連や中国と、合衆国や日本が協力するに違いないと子ども心に考えていた。1960年代のことだ。

�だが意外にも「人類共通の敵」は、宇宙ではなく地球から現れた。地球温暖化などの地球環境の劣化が、我々人類の未来を脅かし始めたのだ。その結果、この「人類共通の敵」に立ち向かうために、かつてない規模で国際協力が始まった。

�その歴史は1992年にさかのぼる。リオデジャネイロで地球サミットが開催され、地球温暖化に立ち向かうための「国連気候変動枠組条約」(UNFCCC)と生物多様性損失に立ち向かうための「生物多様性条約」(CBD)が結ばれ、ほとんどの国連加盟国がこれらの条約に参加した(UNFCCCには195カ国とEUが、CBDには194カ国とEU及びパレスチナが参加している)。

�2つの条約はいずれも「枠組み条約」である。つまり、条約では国際協力の目的と一般的な原則だけを決め、この原則の下で実施する具体的な取り組みは、定期的に開催される「締約国会議」(Conference of the Parties; COPと略される)で議論して決定される。


◆科学外交における日本の存在感

「国連気候変動枠組条約」(UNFCCC)の下で、日本は1997年に第3回締約国会議(COP3)を京都に招致し、「京都議定書」と呼ばれる国際的な合意をとりまとめることに大きく貢献した。

�京都議定書では、2008年から2012年までの期間中に、先進国全体の温室効果ガス6種の合計排出量を1990年に比べて少なくとも5%削減するという目標を設定した。だが、ご存じのとおり、この目標は達成されなかった。

�その後の粘り強い国際的な合意形成の努力によって、2015年にパリで開催されたCOP21で、京都議定書に代わる新たな国際的目標が合意された。残念ながら日本は、この国際交渉の過程で存在感を発揮したとは言い難い。

�一方、生物多様性条約の下では、日本は2010年にCOP10を名古屋に招致し、「愛知目標」(Aichi Targets)についての国際的な合意形成に大きく貢献した。「愛知目標」は、2020年までに達成すべき20の数値目標からなる。

�日本はまた、COP10において「自然共生社会」(Society in harmony with nature)という社会目標を提案し、人間による生産活動と生物多様性・生態系の保全の調和の具体例として「里山」(Satoyama)を国際社会に紹介した。生物多様性条約の下での国際交渉では、日本の存在感は十分に大きい。

�その後、生物多様性・生態系サービスに関する国際アセスメントメカニズムとして、IPBES(Intergovermental Platform on Biodiversity and Ecosystem Services)を組織する努力が続けられ、2012年4月にパナマにおいて正式に設立が決まり、翌2013年1月にIPBES第1回本会議がドイツのボンで開催された。

�私は第2回(2013年12月 アンタルヤ)、第3回(2015年1月 ボン)、第4回(2016年2月22~28日 クアラルンプール)の本会議に政府代表団メンバーとして参加し、IPBESアセスメントの概念枠組みや計画の策定にささやかながら貢献してきた。また、現在進行中のIPBES地域アセスメントの執筆者・コーディネータとして、2018年に発表される予定のアセスメントに関わっている。


◆花粉を運ぶ昆虫の経済価値は約65兆円

�IPBES第4回本会議では、2月22日からの議論を経て、2月26日に「ポリネータ」(花粉を運ぶ動物)に関するアセスメントの要約を公表した。このアセスメント結果は、国内外のメディアですぐに報道された。

�とくに注目されたのは、ポリネータが花粉を運ぶ作物の世界全体での生産額は、年5770億ドル(約65兆円)にのぼるという推定だ。

�日本では、風で花粉が運ばれる(しかも自家受粉率が高い)イネが主要作物であること、多くの果樹や野菜では受粉が不要な品種や人工授粉技術が採用されていることから、ポリネータへの関心は必ずしも高くない。

�しかし日本でも、ソバ、カボチャ、ウメ、クリ、カキなど、昆虫の受粉が必要な作物は多数ある。世界的に見れば、アーモンド、コーヒー、チェリー、マンゴーなど多くの作物(とくに果樹)は、野生のポリネータ(主に昆虫)が花粉を運んで初めて、果実が実る。

�その生産額を見積もると、年間約65兆円にものぼるのだ。もし野生のポリネータがいなければ、人工授粉をするか、あるいは巣箱で飼育されたミツバチなどを使って授粉する必要がある。いずれにせよ、お金がかかる。

�私たちは、野生のポリネータという自然の恵みのおかげで、この費用を払わずに、アーモンドやコーヒー豆などの収穫ができるのだ。

�これらのポリネータは、作物だけでなく、多くの野生植物の花を授粉している。この事実を私は、勤務先の九州大学の移転事業に関わる中で思い知らされた。移転先の伊都キャンパスでは造成にあたって99ヘクタールの保全緑地を残し、森を減らさずにキャンパスづくりを進めている。

�保全緑地のコアエリアである生物多様性保全ゾーンの森では、3月末にはヤマザクラが咲きはじめ、同時にコマルハナバチをはじめ多くのポリネータが活動を始める。

�そして4月から7月にかけて、クサイチゴ、オドリコソウ、フジ、ネズミモチ、サンゴジュ、タラノキなどが次々に花を咲かせ、森を彩る。

�これらの多くの植物が種子を結び、次の世代を残していけるのは、ポリネータのおかげだ。ポリネータとして働く小さな虫たちが、森という大きな生態系の存続を支えているのだ。


◆忍び寄る「実りなき秋」

�もしポリネータがいなくなったら、森には「実りなき秋」が訪れるだろう。こう予言したのは、『沈黙の春』を著して、化学物質の生態系への影響に警鐘を鳴らしたレイチェル・カーソンだ。

�この予言は、残念ながら現実のものとなりつつある。世界各地でポリネータが減少を続けているのだ。日本を含む世界各地で、マルハナバチ類が顕著に減少している。

�合衆国ではミツバチが大量失踪する事件が相次ぎ、リンゴなどの生産に影響が出ている。この大量失踪の原因として、ネオニコチノイド系の農薬が影響しているのではないかと疑われている。

�2月26日に発表されたIPBESポリネータアセスメントの報告書では、ネオニコチノイド系の農薬の影響については、一部の証拠の問題点を記述し、断定を避けてはいるが、一方でポリネータに影響があることを示す有力な証拠があると指摘している。

�ネオニコチノイド系の農薬の生態系影響については信頼できる科学的知見が蓄積されており、日本でも対策を真剣に考えるべき段階に来ている。

�ただし、ポリネータの減少には、森林の減少や外来種の影響など、農薬以外の多くの要因が影響していると考えられる。

�たとえば、マルハナバチ類の減少には、森林性のアカネズミなどの減少が関係している可能性がある。マルハナバチ類はアカネズミなどの古巣を利用して巣づくりするからだ。

「実りなき秋」へと向う生態系の危機を正確に把握するためには、このような生物どうしの共生関係をもっとよく理解する必要がある。


◆自然共生社会とマザーアース

「共生」という概念は、生態系を理解する上での鍵を握るだけでなく、生物多様性条約の下で日本が提案した「自然共生社会」(Society in harmony with nature)という目標の基礎としても重要だ。

�欧米のキリスト教社会において、自然は人間の外にあって、人間が利用するものと考えられているのに対して、アジア社会では人間は自然の一部であり、自然と共生していくことを当前と考える伝統がある。

「自然共生社会」はこのアジア的自然観を表現したものだが、当然のことながら、欧米社会に生きる研究者の中にはこの考えに違和感を抱く人もいる。

�IPBESアセスメントの概念枠組みについて議論するワークショップが南アフリカのケープタウンで開かれたときのことだ。参加者の1人から、Society in harmony with natureで使われている「harmony」という表現は科学的ではないから削除すべきだという提案があった。

�私はすぐに手をあげて発言し、以下のような説明をした。日本語での「共生」は生物学的な意味での「symbiosis」を指し、「寄生」、すなわち他の生物の資源を奪う関係を含む。他の生物を利用しながらも、利用しすぎずに一緒に生きていくという関係が「共生」だ。この概念を英語に意訳した「harmony」という表現には“持続可能な利用”という意味が含まれている。このような意見を述べた結果、上記の表現は削除されずに残された。

�この考えは、IPBESの概念枠組みについて述べた論文(私を含む84名の連名で2015年に発表された)にも以下のように書きこんだ。

The original Japanese term (shizen kyosei shakai) literally means society in symbiosis  or living together   with nature, not only with mutual benefit but also with relationships which are necessarily detrimental for one of the parties, but which should be made sustainable[41].

�41番の文献は、『環境史とは何か』(文一総合出版)の第4章に私が書いた「人類五万年の環境利用史と自然共生社会への教訓」という総説である。

�こうして、「自然共生社会」は、生物多様性条約だけでなくIPBESの概念枠組みにおいても国際的に合意された目標となった。日本政府には、伊勢サミットなどの場で、この日本発の社会目標をぜひ国際的にアピールしていただきたい。

�この日本からの提案が国際的合意となった背景には、発展途上国、とくにラテンアメリカ諸国の発言力が強まったという事情がある。1992年にブラジル・リオデジャネイロで開かれた地球サミット以後、国際社会における発展途上国の発言力は格段に高まった。

�とくに、科学技術と経済の両面で力をつけてきたラテンアメリカ諸国の発言力の向上はめざましい。そしてこのラテンアメリカ諸国の先住民社会には、人間は自然の一部であるという自然観にもとづく「マザーアース」という概念がある。

�この考え方を尊重し、IPBESの概念枠組みに関する文書では、Human wellbeing(欧米的概念)、Living in harmony with nature(アジア的概念)、Living-well in balance and harmony with Mother Earth(ラテンアメリカ的概念)の3つを併記した。

�日本人はともすれば西洋対東洋の二元論を展開しがちだが、これからの国際社会ではラテンアメリカやアフリカなどの自然観、世界観に敬意を払い、多元的でより普遍的なビジョンを提示する必要がある。


◆日本にしかできない国際貢献のあり方

�以上のような科学外交の場での日本の国際的プレゼンスは、日本の生物多様性・生態系研究の発展に支えられている。

�私は2011年以来5年間、100名をこえる研究者が参加した大型プロジェクト「アジア規模での生物多様性の観測・評価・予測」(環境省環境研究総合推進費による研究)のリーダーを務めてきたが、この5年間の研究成果は国際的に見て先端的なものであり、一方でIPBESアセスメントや環境省の政策ニーズに応えるものだった。

�今後の課題は、IPBESアセスメントに貢献すると同時に、2020年までの愛知目標の達成に向けて、国際的なリーダーシップを発揮することだ。

�このような日本の生物多様性・生態系研究の源流は、江戸時代の本草学の伝統を受け継いだ日本の博物学研究だ。江戸時代以来、日本には山野を歩きまわり、あるいは海に潜って、さまざまな生物の多様性や生態を探る研究の伝統がある。

�昭和天皇による生物学の御研究を記念した「国際生物学賞」はこの伝統を象徴する賞である。この伝統は、戦前・戦後を通じて、探検という形で地球全体にひろがった。

�京大総長である山極寿一さんは、京大探検部の流れを組む方であり、アフリカのゴリラの研究で功績をあげられた。私もその伝統を受け継いだ一人であり、大学院時代に滞在したタイを最初として、世界各地の植物を調査してきたので、今では5大陸のフィールド経験を持っている。その経験が国際的な科学外交の場でも役立っている。

�このような伝統を生かしながら、「自然共生社会」という目標の達成に貢献していくことは、日本にしかできない国際貢献のあり方である。
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 僕は蜂に復讐した事が有ります。貴方たちは?

 小学生の頃、何かの拍子に蜂に刺されましました。後日復讐の為に捕虫網を手にし、一匹捕獲。胴体を分離して尻の部分から蜜を失敬しました(^^ゞ 蜂の役割なぞ知らない阿呆でした。後年、市販の蜂蜜を知り、舐めてみましたが?違うじゃないかな?と思った事も事実です。


 気候変動と騒ぎますが、反原発は気候変動を容認しているのでしょうか? 再生可能エネルギーには運用面で大きな問題のある事に目を塞ぎ、耳は聞こえない振りをするのは、何故でしょう?

 一神教は絶対神です。自然さえも自らが創造したと教えます。

 日本は教えませんし、教えられる人間も少数でしょうが、八百万の神々を、感得します。

 自然の中にも神々はさ存在していると感得します。

 古事記の中では日本は混沌(所謂ビッグバン)の中から誕生して来ます。

 神は世界を創造してはいません。

 シンメトリーが他民族の自然を征服した文化の表れと僕は考えます。城郭や庭園はその象徴だと思います。

 日本はどうでしょうか?城郭は平城の松本城等はシンメトリーに近いですが。和歌山城、姫路城などは複雑怪奇ではありませんか?日本庭園は自然そのもののですね。枯山水は日本民族でしか理解不能でしょう。他民族の只々感嘆するのみでは有りませんか。日本庭園を模したイングランドガーデンなぞと言っても放置された雑然としているとしか、僕には思えないし、有難がる輩も何を知って何を見ているのだろう。

 全ての発想の原点は自然なのです。


 何処の誰が何を主張しようと、現存する文明文化を有史以前から継承しているのは日本民族だけなのです。

 他民族はそれ等を喪失した文化なのです。何故「遺跡」なのでしょう?ギリシャ文明は遺跡だけ?何故継承していないのでしょう?民族が入れ替わったのです。祖先の文化文明では無いから継承していないのです。オマケに修復に日本の技術が使われているなんて、只の馬鹿民族でしかと思われませんね。


 21世紀の今、自然に立脚した日本だけが地球を救い得る民族なのです。