宮崎正弘の国際ニュース・早読み [宮崎正弘の国際ニュース・早読み] - メルマ! | Hideoutのブログ

Hideoutのブログ

ブログの説明を入力します。

 四月に古稀を迎える爺ののブログです。

 日本を取り戻したい……そんな事をエントリーしたい。

 覚醒したら、こんな見方になるのかなと言うものに。


 中露の経験値の差が今後に影響する、成るほど。しぶといのだロシアは。


宮崎正裕メルマより
http://melma.com/sp/backnumber_45206_6326180/
******************
               
「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
平成28年(2016)2月9日(火曜日)弐
          通算第4807号  
                  

 ならばロシア経済も破綻するのだろうか?
  中国中央銀行は「金融危機はあり得ない」と否定会見
********  *******

 中国経済の破綻は日々明らかになり、先月もわずか一ヶ月で1000億ドル弱が海外へ流出していたことが分かった。
中国の外貨準備は激減中である。年明けとともに人民元を中央銀行が買い支えており、これが外貨準備高を減らしている。市場原理に逆らっても人民元安を必死で食い止めようとしているのだ。

 中国人民銀行幹部は「金融危機は起こらない」と発言を繰り返しているが、民心はドル預金に殺到しているうえ、ローレックスやトヨタ・レクサスなど、換物投機が沸騰している。

 ロシアはどうか。
 実は外貨準備はほぼ変動がないのである。2015年二月に3760億ドル、16年二月現在の外貨準備高は3720億ドル。ちなみに中国の同期比は3兆8400億ドルが3兆2309億ドルとなって、6091億ドルの激減ぶりを示している。
 同期間にロシアの外貨準備は40億ドル減ったにすぎない。

 欧米の論調にしたがうと、ロシア経済はウクライナ問題での西側の制裁により、明日にもギブアップする、そのうえ原油価格が100ドルから30ドル台に下がってしまったので、深刻な悪影響をロシア経済に及ぼしていると否定的は報道が目立つ。

はたしてそうか。筆者は14年7月と、15年九月にロシア各地を回ってみた。
 物資は豊かで町の表情も明るく、人心は意外に落ち着いている。商店には品数とバラエティこそ少ないが、諸外国からの物資は山積み、ちゃんとルーブル紙幣で購入できる。

 1990年のロシア危機とソ連崩壊のとき、物資はなにもなく、しかもルーブルは使えなかったことを思い出した。
あの頃、六回ほどロシアへ行ったが、米ドルで支払いを要求された。ルーブルが必要だったのは新聞スタンド、公立の博物館、記念館。そして公共の乗り物だけだった。タクシーはマルボロで支払いを要求されたと新聞が写真入りで書いていたが、筆者が何度か乗ったタクシーはドルで支払えた。


▼あのジョージ・ソロスも「ロシア経済には期待が持てる」と発言している

 アンチ・ロシアの代表選手、ジョージ・ソロスはダボス会議で「中国経済のハードランディングは不可避的だ」と言ったが、ロシアに対しては「ロシアは大丈夫だし、経済は好転するだろう」と逆のことを予測しているのである。

1997年のロシア債務危機は原油価格が1バーレル20ドル台から12ドル台へ暴落したときに、経済政策に齟齬がおこり、対応のまずさからロシア国債デフォルトが引き起こされた。
外貨準備は、当時のルーブルが準固定制であったが、予算策定の誤算がロシア債務危機を招来させたと言えるかも知れない。

また現在なお、プーチンへの信頼が高く、いまも支持率が80%台に近いため、民心にパニックが起きていない。
ルーブルの対ドル為替レートは減価しているが、食料品など物価は安定しており、インフレは起きていない。不思議である。当局の対応が過去の痛い経験から、成長してきたのだろう。

ロシア人は耐久力があるうえ、自宅で野菜などを栽培している。すでに過去十年に亘って経済繁栄で多くは自宅マンションを購入し、マイカーをもち、所得はひとりあたり2万ドルを超えている。だからパニックに走らず、沈着な対応を国民レベルでもできたことが、中国と比べると環著に違うのである。
 中国人は「阿Q」,ロシア人はイワンだ。
       ☆☆○ ○○○ ○☆☆  
                  
 読者の声 どくしゃのこえ ERADERS‘ OPINIONS 読者之声
                
   ♪
(読者の声1)貴誌通算第4806号(読者の声2)で杉並の噛みつき亀氏が「『同一労働同一賃金』は、会社の経営経験もない人が机上で考えたことだと思います」と書かれました。
 三十数年前私は、英国で仕事をしていましたが、会社の同僚にケンブリッジ大学を卒業して同大学で修士号を取得していた人がいました。その人は臨時雇用者で何年も働いていたので、何故正社員にならないのかと尋ねたところ、臨時雇用者は雇用が不安定な分高い給与が支払われるからだといっていました。
 その通りだ。日本もこうあるべきだと思いました。
 そういうと、同一の仕事をしていても正社員は新たに採用された臨時雇用者の教育をしたり、実質的には管理しているのだからより良い処遇をされて当然だという方がいるかと思います。
 それは、経営者の怠慢です。もし正社員が臨時雇用者の教育をしたり、実質的に管理を行っているのなら、管理職手当を支給し業務指示書にその旨はっきり書き相当の職位につけるのが当然です。
 現場の社員のやっていることを正当に評価せず、職位に反映させず、「おい、お前は正社員なんだから」といって無理を押し付けたうえ、正式な職務権限を与えず、リスクだけ押し付ける。こういった卑怯なやり方が上級管理職や経営者に許されてきたのが日本経済の宿 です。
 何か不正があった場合、企業が営業停止になる場合があります。困るのは、罪なき一般の従業員、株主、納期の短い注文を出している顧客です。日本の社会は経営者にとてつもなく甘い。
 不正や事故を起こした経営者、管理職に対して厳しい刑事罰を科すことが日本の経済と社会の健全化に必須です。
   (ST生、千葉)



  ♪
(読者の声2)佐賀県ならびに北九州方面の愛読者の皆さんへ。
「日本の未来を考えるシンポジウムと講演会」が佐賀市で行われます。入場無料、どなたでも予約なく御参加いただけます。
     記
とき   2月13日(土曜)午後二時
ところ  佐賀市「アバンセホール」
     http://www.avance.or.jp/
アクセス http://www.avance.or.jp/riyou/_1280.html
講演   宮崎正弘(評論家)
     田久保忠衛(外交評論家、「日本会議」会長)
入場   無料
主催   佐賀土曜サロン



  ♪
(読者の声3)ブルームバーグが「中国南西部に拠点を置くほぼ無名の不動産兼投資会社である重慶財信企業集団が、134年の歴史を誇るシカゴ証取を買収することは多くの疑問を引き起こした。」
 と報じていますが、どう思われますか。
ただし、シカゴ証券取引所は現在非常に小さい証券取引所です。米国一の規模のシカゴ商品取引所とは別物です。
   (ST生、千葉)


(宮崎正弘のコメント)香港のメディアの扱いさえ小さく、アメリカのメディアもゴミ記事のごとく。シカゴ証券取引所の取引量が全米の0・5%程度だからか、と思います。



  ♪
(読者の声4)昨日の告示に間違いがありました。訂正します。「3月」ではなく、「2月」です。
「どうなるこれからの中国と台湾」シンポジウムのお知らせです。2月28日(日曜日)九段で催行です。
 とくに徳光重人氏は日台の架け橋として生きることを決意し各方面で活躍中の人。
        記
とき     2月28日(日)午後2時(1時半開場)
ところ    偕行社(千代田区九段南4 3 7 翠ビル)
       (市ヶ谷から靖国神社方向へ徒歩6分。三つ目の信号右、六軒目)
講師     宮崎正弘(評論家)
       徳光重人(八田技師夫妻を慕い台湾と友好の会代表)
       佐藤和夫(AJERキャスター)
会費     2000円
主催     チャンネルAJER
問い合わせ  (090)6709 9380(佐藤)

☆☆○○○○☆☆○○  
******************

 三十年程前、当時の我社でも派遣社員がいたけど、確かに時給が高かった。

 何処で、ボタンの掛け違いが出来たのだろう?