【書庫用】
こんな見方もあるんだなあって事で。
中共政府に刃向かう北って、何故命脈を保っているんだ？
そういや、旧軍区の瀋陽軍区は何処に所属してるんだ？
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鍛冶俊樹の軍事ジャーナル
第２２１号（２月５日）
＊日韓合意を破棄せよ！
慰安婦を巡る日韓合意は、国内での評価は上々だが国際的には、「日本軍が20万人の韓国人女性を強制連行した」という朝日新聞の誤報を追認したと評価されている。ここで重要な点は、朝日が誤報だと認めたのに、日本政府はこれを正しいとしてしまった点である。
外務省のホームページの「慰安婦」（Comfort women）を売春婦（Prostitute）と置き換え、世界中に建っている慰安婦像の説明文を「日本及び日本軍の占領地で、多数の韓国人の女性が合法的に売春婦として働いた」と正しく表記すれば問題は解決するのだが、それを許さないのが、今回の日韓合意なのである。
安倍総理がなぜ、間違った決断を下したのか？一言でいえば、米国に騙されたのである。そもそも韓国の朴政権は、日本が慰安婦問題で過去に何度も謝罪しているにも拘わらず、安倍政権が朴政権に謝罪しなければ、米国からミサイル防衛システムTHAADを導入しないという姿勢で、米国に圧力を掛けたのが事の始まりである。
北朝鮮の核ミサイルよりも日本の歴史認識の方が問題だとする安全保障感覚それ自体が、既に韓国の政権を担う能力の欠如を証明しているが、韓国には米軍が駐留している以上、米国はTHAADを韓国に導入させなければならないのである。
昨年12月に北朝鮮は、中国に追加支援を申し入れ露骨に断られた腹いせに、「水爆実験を実施する」と米国に通知した。北の思惑は「核実験をやれば米国が中国に圧力を掛け、結局中国は北に追加支援する」という算段である。
南北揃って米国をゆする手口は共通している。米国が世界の警察官をやめたくなるのも、もっともであろう。だが世界中に米軍を駐留させている以上、結局、警察官としての役割を期待され、そこでヤクザが警察をゆするという国内的な光景が国際的に展開する事になる。
米国は、北朝鮮の核技術が水爆実験の水準に達していないのを認識していたが、韓国と北朝鮮にゆすられた米国は、日本と中国をゆすろうと思いついた。日本に、「北朝鮮水爆実験が近い」と通知して、一刻も早く日韓で慰安婦合意して韓国にTHAADを導入させるよう、ゆすったのである。
北朝鮮の核実験は、結局水爆ではなかったが、ケリー米国務長官は、中国の外相王毅に「お前がモタモタしているから、北朝鮮は今度は長距離弾道弾実験をやるぞ。とにかく北朝鮮をおとなしくさせろ。お前の不正蓄財をＮＹタイムズに暴かれたいか」と、まあこれは筆者の想像だが、そんな事情で武大偉元外務次官を北に送ったら、何とその日に、「打ち上げ通告」。
これでは打ち上げ後に、6か国協議再開のための交渉で中国は北朝鮮に裏金を出すしかないだろう。金回りが悪くなった中国がどれだけ出すか見ものだが、要するに中国も北朝鮮にゆすられているのである。
韓国はTHAAD導入の検討に入った。北の弾道弾が頭の上をグルグル回っているとなれば、もはや導入を決定するしかなく、決定すれば、もはや米国は日韓合意を必要としない。つまり日本は、慰安婦問題を巡る日韓合意を破棄できる訳だ。安倍政権に日韓合意を破棄するように迫ることは、非現実的な要求ではないのである。
明後日、午後２時から永田町の星陵会館で『未来に禍根を残すな！「慰安婦日韓合意」国民大集会』が開かれる。筆者も登壇する。参集されたい。
http://www.ganbare-nippon.net/info/view/6
軍事ジャーナリスト 鍛冶俊樹（かじとしき）
１９５７年広島県生まれ、１９８３年埼玉大学教養学部卒業後、航空自衛隊に幹部候補生として入隊、主に情報通信関係の将校として１１年間勤務。１９９４年文筆活動に転換、翌年、第１回読売論壇新人賞受賞。２０１１年、メルマ！ガ オブ ザイヤー受賞。２０１２年、著書「国防の常識」第７章を抜粋した論文「文化防衛と文明の衝突」が第５回「真の近現代史観」懸賞論文に入賞。
動画配信中：「地図で見る第二次世界大戦」
http://www.nicovideo.jp/watch/1441391428
文庫新刊：「図解大づかみ第二次世界大戦」
http://www.kadokawa.co.jp/product/321502000376/
著書：
「領土の常識」（角川学芸出版）
http://www.kadokawa.co.jp/book/bk_detail.php?pcd=321212000089
「国防の常識」（角川学芸出版）
http://www.kadokawa.co.jp/book/bk_detail.php?pcd=201203000167
「戦争の常識」（文春新書）
http://www.bunshun.co.jp/cgi-bin/book_db/book_detail.cgi?isbn=9784166604265
「エシュロンと情報戦争」（文春新書、絶版）
監修：
「イラスト図解 戦闘機」
http://www.tg-net.co.jp/item/4528019388.html
「超図解でよくわかる！現代のミサイル」
http://www.tg-net.co.jp/item/486298102X.html?isAZ=true
インターネット動画配信中：
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