宮崎正弘の国際ニュース・早読み(bernanki) [宮崎正弘の国際ニュース・早読み] - メル | Hideoutのブログ

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 四月に古稀を迎える爺ののブログです。

 日本を取り戻したい……そんな事をエントリーしたい。

 覚醒したら、こんな見方になるのかなと言うものに。


 人によって見方は色々です。読者の声のコメントで、支那は既に「ハードランディング中」と断言されているのは宮崎氏くらいでしょうか。成長率が6.9%なんて誰が信じると思っているのでしょうかね。


宮崎正裕メルマより
http://melma.com/sp/backnumber_45206_6317270/
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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
平成28年(2016)1月21日(木曜日)
         通算第4784号 
                 

 バーナンキ前FRB議長が中国人民銀行に警告
  「SDRに加盟する通貨たるには、もっと透明性が必要だ」
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 ベン・バーナンキ前FRB議長は「ヘリコプター・ベン」という異名ととった。空から貨幣をばらまいてでも景気を回復させ、恐慌を避けるという通貨政策をとって、米国経済を持ち直させた功績がある。

 そのバーナンキ議長、1月20日に香港で講演し、「人民銀行はもっと透明性をたかめる為替政策に移行するべきではないか」と発言した。
 「そうしなければIMFのSDR入りが原則認可されたとは雖も、世界通貨にはなる機会はない」と極めて強い警告だった。香港で開催された「アジア金融フォーラム」の基調講演で、である。

 「多少の改革は行われてきたことはみとめるものの、為替、通貨、債券市場において、人民元が適切な管理体制にあるとは言えず、八月以来の人民元安は、不透明性ゆえに周辺諸国にも株安、通貨安という結果をもたらした」
としてバーナンキ議長は続けた。
 「原油安は景気回復に良いニュースであり、ドルは今後もFRBが利上げしようと、利下げしようと、ドル基軸体制は変わらない」。

 1月7日にスリランカで開催された「アジア経済フォーラム」で基調講演に立ったジョージ・ソロスは「中国経済の先行きは暗い」と発言している。
「08年のリーマンショックを思い出す。中国は調整という大問題に直面している」と警告を発しているのである。
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  樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム
                  
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樋泉克夫のコラム
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【知道中国 1355回】                      
  「街路湫隘ニシテ塵穢?集到ル處皆然ラサルハナシ」(黒田9)
    ?田清隆『漫游見聞録』(明治十八年)

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『漫游見聞録』は統計など客観資料を多用する一方で、自らが見聞きした体験に基づいて各都市の姿を描き出す。そこで都市ごとに、興味深い記述をいくつか挙げておきたい。

先ずは北京。「五方會集ノ地」であり「人馬叢雜」している。街路は広いが補修したことがなく、デコボコのまま。「汚穢路ニ盈チ晴ニハ塵埃十丈雨ニハ泥土三尺」となり「初テ到ル者其不潔ニ驚カサルナシ」。空気が乾燥しているから、モノが腐る心配がない。一般家屋は粗末だが乾燥しているから住居の用をなしている。これが「卑濕ノ地」に在ったら柱は腐り壁は崩れ落ち、とても住めたものではない。

次いで漢口。商売の上からも要衝であり、「住民中土着ノモノハ十分ノ一ノミ」。商家に至っては全員が他省出身だ。土着の商家といったところで、その出身地を辿ると多くは江西省となる。水路が四通八達しているから「遠省近府ヲ問ハス物資悉クニ聚」った後、再び各地の需要に応じて物資は捌かれてゆく。それゆえ各地の商家が支店や出張所を出しているが、それらは「其本店ノ地ニ因テ組合ヲナシ或ハ同業ニ就テ組合ヲ結ヒ會館ヲ設テ商務ヲ議シ一致協力シテ利益ヲ謀ル。ソノ組合ヲ指シテ幇ト云フ」と、地縁(同郷)と業縁(同業)による組合、つまり「幇」による同郷・同業者間のビジネス・ネットワークに言及している。

「幇」とは幇助の2文字から連想されるように助け合いを意味し、この地縁・業縁を軸にした幇のネットワークは漢口だけではなく、全国各主要都市に設けられた「會館」を拠点にして展開されている。会館は動産・不動産などの資産を持ち、それらを運用して増やした資金を同郷・同業仲間に超低利(時に無担保・無利子)で提供するなどして、故郷を遠く離れた同郷や同業が幇助し合ったわけだ。このシステムが海外各地の中華街に展開され、現在に繋がる華僑・華人ネットワークへと拡大していったのである。

ここで少しく黒田から離れ、幇のネットワークについて考えてみたい。
先ずは現況だが、『中国・繁栄の裏側』(村山宏 日本経済新聞社 2002年)に、こんな記述がある。

「北京市内から車で南西に二、三十分ほど進むと人々が“浙江村”(豊台区内)と呼ぶ、出稼ぎ者の街がある。長江下流域の南側にあたる浙江省の出身者が固まって寝泊まりしていることから、この名前がつけられた。浙江村に寄りつく人々は杭州、寧波のような浙江省の都会から来た商人もいるが、多くの住人は周辺の農村部から一家ごとに上京し、北京で商売をはじめた“にわか商人”だ。新中国成立前に中国の経済を牛耳った浙江財閥に代表されるように、この省の住民には商売の気風が脈々と受け継がれているのか、外の世界に飛び出し、中国各地で行商するものが今も多い。

浙江省は北東に進めば中国第一の都市、上海があり、工業もめざましく進歩しているような印象があるが、都会をほんの少し離れれば貧困の村々が点在する省だ。「都会で商売をして一旗揚げよう」と人々が次々に農村を後にする。浙江省の商人たちは競争が激しい杭州、上海を飛び越え、商業が未発達で、もうけの大きそうな首都の北京に流れ込んできたのだ。

 浙江村の男は絹など繊維産業の盛んな浙江各地から布を仕入れ、女がミシンで洋服を仕立てる。出来上がった洋服は男がまた売り買いする。浙江村には、こうしてできた格安の洋服が路上で売られている。村には自前の学校から理髪店、浙江料理の店まで生活に必要なものはなんでもある」

 これが黒田の中国旅行から120年余、 小平が踏み切った改革・開放から20年ほどが過ぎた頃の中国の姿。毛沢東の時代が終わった途端、伝統は忽ち息を吹き返す。
《QED
   ▽○□
                  
 読者の声 どくしゃのこえ ERADERS‘ OPINIONS 読者之声
                  
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(読者の声1)AIIB(アジアインフラ投資銀行)は宮崎さんの預言通り、凄惨な末路ですかね。16日の発会式に習近平自らが出席した発破をかけていましたが、金立群総裁は、「いまからでも日米の参加にドアを開けている」などと発言していました。
 株式暴落、人民元安のいま、AIIBへの期待は急速に萎んだのではありませんか?
 初回融資は六月予定からまた延びて「年内」と言っているようですし。本当に先生が言われたように「日本は加盟しなくて良かった」のです。
   (GH生、埼玉)
   

(宮崎正弘のコメント)中国経済はハードランディングするのか、と質問を受けますが、「ハードランディング中です」。
同様に「AIIBが捲土重来のチャンスがあるのではないか、いまからでも遅くはないから日本は参加したら良い」などという財界人がいますが、目の前で起きている中国経済の惨状をしらないのでしょうか。
拙著『アジアインフラ投資銀行の凄惨な末路』(PHP研究所)に詳しく書きましたので、ご興味の向きはこの本で。



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(読者の声2)15、6年前か、東京に住んでいて、近所の台湾パブのオーナー(女性)の妹と親しくしていた頃、本誌で宮崎先生に、台湾からの女子留学生に「台湾の軍隊は国民党の軍隊なのか、国家の軍隊なのか」と聞いたら、いやー、よく分からないんですよ、という返事でしたが…宮崎先生は、いずれと判断しますか?と聞きましたら、先生も「ハッキリしない」とお答えになったと記憶します。
 現在は、どうなんでしょうか?
 また、10年くらい前、自民党のミリオタと呼ばれる人物の講演会で似たことを質問したら「民進党は軍事には素人の集団なので、むしろ国民党と話した方が話が早い」というような意味の返事を得ました。
 宮崎先生は、民進党政権の軍事に関わる合理性 orあてになる、ならないの程度を、どうお考えでしょうか?
   (neon)


(宮崎正弘のコメント)国民党の軍隊、いや蒋介石の軍隊だった。表向き、「中華民国」の国軍ということにして実態は、国民のためには貢献しない軍隊。膨れあがってリバイアサン、それが誤りであることに気がついたのは蒋経国でしたが、なかなかアンタッチャブルな組織になっていて、しかし李登輝は果敢にシステムの改変に挑み、これが国民党内の分裂にも繋がります。
 軍高層部の汚職の凄まじかった。
 陳水扁政権誕生の時、わざわざ軍人OBを首相に任命するほどの気の使いようでした。 しかし時代は変わり、徴兵制を止め、プロフェッショナルな組織へと「近代化」しつつあるのが、現状。つまり私兵から国軍へ移行する過渡期にあるとみております。



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(読者の声3)貴誌前号、中国の金融危機に関してですが、もし、私がシナ共産党有力者やそれに近い筋ならば支那崩壊や信用収縮なんて怖くありません。
株価やRMBや不動産の急落は十分に予想が可能だったからです。
裸官になるだけではなく、その資金で金融市場でヘッジを十分にかけて、金融危機で大儲けすることでしょう。多分、華僑金持ちは先頭を切って株価指数先物をショートしているのではとただ推測します。
確証はもちろんありませんが。支那崩壊でメリットを享受するシナ人もいると思います。
デビッドボウイ風に言えば、the chinese who sold the CHINA と言えますね。
  (R生、パタヤにて)
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 華僑のネットワークは何処から来たのかなぁなんて、昔から思って(考えてはいない)いたんですが、そうかとチョットだけ納得しました。台湾の中にも漢族がいたのは、こんな処からも解りますね。

 国民党軍が国軍としての性格を持ちつつあるとの見方もなる程です。昨秋、日本のそうりゅう型潜水艦が欲しい、との話も一つの国「台湾」としての国軍が必要だ、と認識したからの発言だという事だったのです。

 ボーっと眺めているだけでは、日本に一番近い国であって、その本質は見抜けないものだと。今回の国政選挙の根底には、台湾は台湾だとのコンセンサスが醸成されていた事を改めて認識しますね。

 成るか成らぬか未知数ですが、役には立たないけれど、国連加盟でしょうか?喫緊は経済的苦境に立向かう為にもTPP加盟です。第一歩が成るなら国連加盟も遠く無い時期に達成も可だろうと思います。