Fw:【メルマガ台湾は日本の生命線!】「台湾の日本精神」が「中国統一」を拒んでいる | Hideoutのブログ

Hideoutのブログ

ブログの説明を入力します。

 四月に古稀を迎える爺ののブログです。

 日本を取り戻したい……そんな事をエントリーしたい。

 覚醒したら、こんな見方になるのかなと言うものに。

書庫用


 台湾人は台湾人であります。支那人とは別なのです。民主主義の台湾が、共産党一党独裁国家に併呑されるなんて思考は無いのです。


--------
↓全文読めない等の場合はバックナンバーでご覧下さい↓
http://melma.com/backnumber_174014/
問い合わせID
 l0P2iHD4U07yg4cSq1Fd4YNh2f32a169
--------

*************************************************************************
        
          メルマガ版「台湾は日本の生命線!」

中国の軍拡目標はアジア太平洋での覇権確立。そしてその第一段階が台湾併呑。
もしこの島が「中国の不沈空母」と化せば日本は。中国膨張主義に目を向けよう。
ブログ「台湾は日本の生命線!」 http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/

*************************************************************************
「台湾の日本精神」が「中国統一」を拒んでいる

ブログ「台湾は日本の生命線」より。ブログでは関連写真も↓
http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-2697.html

2015/11/22/Sun

■中共御用の台湾専門家が書いた興味深い論文 

中国評論通訊社は十一月二十日、中国社会科院台湾研究所の李家泉研究員が「両岸三党関係上の表現矛盾」との論文を配信した。

この「両岸三党」とは中国の共産党と、台湾の国民党、民進党のことだ。

「中国統一」(台湾併呑)を国家目標に掲げる共産党はこれまで、中華民族主義で共通する国民党政権と、「一つの中国」を合言葉に連携し、「一つの台湾・一つの中国」の現状を強調する台湾人中心の民進党を牽制して来たわけだが、来年の台湾総統選挙後は、その民進党が政権を奪取する可能性が高まっている。そうした好ましからざる情勢について、この御用学者はいかなる見解を示しているのか。

共産党の台湾工作における自信を見せつけたいのか、表面的には楽観論的内容だが、しかしこの一文は、中華民族主義を拒絶する肝心の台湾の人々の意識、価値観に触れたがらないようなのだ。要するにそれに触れれば、中共の台湾併呑の工作が順調ではないということが明らかになってしまうからだろう。

このように興味深い文章ゆえ、その内容を簡単に見てみたい。

「民進党ももともと中国人であるのに、なぜ『非中国人』と言い続けるのか」と、「国共両党は中国に認同を持つのに、なぜ統合の話になると揉めるのか」の二つを考えたいなどと冒頭で書かれている。この「認同」とは「一致を認めること」「アイデンティティ」のことだ。

■中共とかみ合えない国民党と民進党

論文は、三党間に主に政治、民族、国家という三つの「認同」問題が横たわっており、政治(イデオロギーと政治体制)面での認同が得られれば、民族、国家面での「認同」問題も自ずとクリアできると指摘。その上で次のように論じて行くのだ。

[国民党と共産党]両党は政治的「認同」を得られず、他の二つのそれも不徹底だ。国民党は中華民族、「一つの中国」には「認同」するが、政治制度とイデオロギーが異なる。

[民進党と共産党]民進党は共産党とはどの「認同」もない。政治的に「認同」するのは米国と日本に対してだ。党内では「日本とは核心的価値の上で一致している」との声も。「三非」(非中国、非中国人、非中国文化)の考えを持っている。

[国民党と民進党]政治面では西側の民主的価値観、台湾人の利益優先など共通点、接近点がある。国民党は「中華民国は主権国家」と言い、民進党は「台湾は主権独立国家」と称する。似ているようで違いはある。だがそれぞれともに、「台湾独立」の主張との間に壁はなく、危険である。

次いで論文は、次のように論じる。

「戦後中国は社会主義国家になり、西側世界から様々な誹謗を受けて。台湾へ敗退した蒋介石は西側の価値観に従い、共産党政権を猛獣のように看做し、暴政論、脅威論、崩壊論という『三論』を打ち出した」

「民進党は、日本の皇民化の洗礼を受け、また李登輝、陳水扁時代に脱中国化(皇民化の延長)の薫陶を受け、更に西側などの反共宣伝にも影響され、上述の『三非』を掲げた」

民進党が「皇民化の洗礼を受けた」わけがない。このような正確、緻密さに欠ける乱暴さも中国御用学者特有のものだが、しかしきっと、何かが言いたいのだろう。日本人や台湾人に対する批判か何かを。それについては後述したい。

■見と取れる中共の台湾工作での自信欠如

さて論文はここで「歴史とは前進するもの。新たな歴史的条件の下、両岸は認同問題を完全解決することができる」などとして、一気に楽観論に転じて行く。

「経済、貿易、文化から観光に至るまで、両岸交流が盛んになる一方である中、政治的認同の大障害だった上述の『三論』などすでに崩壊しているか、あるいは今まさに崩壊しているところではないか」と。

「共産党脅威論はすでに根拠を失っている。中国の特色ある社会主義が誰を脅かすのか。国民党からも三民主義と完全に相容れることができると評価されている」

「台湾と大陸人民が追求する基本的な目標は一致しなければならない。日本が中国軍事脅威論を騒ぎ立てるのは、自分たちに後ろめたさがあるからなのだ」

そう述べた上で最後は、「以上のように、上記の三つの認同については、もはや何の問題もない」と断言し、結論を急ぐ。

「国民党、民進党が政治面において抵抗感があってもきっと共通点を見出し、民族、国家面での認同を得て、最終的には平和統一を実現できる。中華民族の偉大なる復興のために努力するのが今の両岸の共通の任務であるはずだ」と。

いかに現指導部の台湾工作を讃えたいからとはいえ、結局は単に「こうなればいいな」という理想を述べただけのようだ。

なぜならこの主張は、国民党の「三論」の崩壊を前提にはしているが、民進党の「三非」が崩壊どころか、ますます強化されていることをあえて無視している。

共産党の自信の欠如がここで見て取れる。

■中国人が恐れ憎む日本時代の文化的影響

話を戻そう。「皇民化の洗礼を受けた」のは八十年代に発足した民進党ではなく、七十数年前の台湾住民である。台湾で「皇民化運動」が展開されたのは日本統治時代の戦時中のことなのだ。

「皇民化」(天皇の民にする)と言えば、台湾人に対する過酷な洗脳教育、民族浄化だったかのような評価も散見されるが、実際には台湾の戦時動員体制強化のための急進的な近代国民化運動、近代社会化運動だったのだ。

日本とは文化的にも近い朝鮮人よりも、日本統治下の社会に適応するのが遅かった台湾人に対し、台湾総督府はこのように住民の意識改革を急いだのだ。

その事例としてはしばしば、日本語強制、神道奨励などが挙げられるが、その他、家庭や社会での生活習慣などの日本化(近代化)も推進された。

その結果、国民党が終戦後の台湾占領で見たものは、法と社会の秩序、公益を守る理性的、自律的で正直、勤勉な台湾人だった。

そうした台湾人の美徳は「日本精神」と自称された。だが国民党の中国人は、こうした「精神」に恐怖したのである。

なぜならこの自律的で整然とした人々の姿が、それまで長年にわたって中国を圧倒して来た、あの日本人とそっくりに見えた、というのもあったらしいが、要するに中国伝統の愚民統治しか経験のない彼らは戸惑ったようなのだ。

何しろ台湾人は自分達の前近代的文化より高い文化水準を持っていたのだから。

そこで国民党はこうした台湾人を警戒するとともに憎悪し、逆に「日本の奴隷化教育を受け、中国人であることを忘れた」などとレッテルを張って二等国民扱いを行い、そして台湾人が反抗に立ちあがった二二八事件(まさに近代と前近代の戦いだった)以降は、二度と中国人に逆らわないよう、「白色テロ」という徹底的な弾圧、迫害を加えたのだった。

■中国にアイデンティティなき台湾人を「日本人」と呼ぶ

台湾の民主化は台湾本土化であるとともに脱中国化であるが、これを許容できないのが中国人支配体制を復活させたい国民党であり、台湾併呑を狙う共産党だ。

李登輝氏が総統として台湾を中国伝統の人治独裁社会から近代的な法治社会へと移行させることができたのも、近代的な文化、価値観が台湾人社会に生き続けていたからだろう。

そしてこの民主化自体が「脱中国化」「台湾本土化」を意味した。だから「脱中国化」を「皇民化の延長」と見て取った李家泉氏の分析は、決して誤りとは言えない。

そしてその民主化を進める民進党を「皇民化の洗礼を受けた」というのも、それなりに理由があったわけだ。

国民党であれ中共であれ、中華民族主義者にとって中国に「認同」できず、中国より日本に「認同」する台湾人に対し、いまだこのように、日本の「奴隷教育」の影響を引き摺る「皇民」と罵るわけである。「貴様らは中国人ではなく、卑しい日本人だ」との憎しみを込めながら。

中国人による「親日=台湾独立」とする言論は一般的だ。親日はまた反中華民族主義とも受け取られる。

そしてこのような中国人の台湾人への憎悪は、日本人へのそれより強烈だと、ときどき思うことがある(たとえば李登輝氏に対する彼らの罵倒を見よ)。

「非中国」的な価値観は今や台湾では普遍的に抱かれている。問題は共産党が今後、こうした価値観、文化を持つ台湾人と「平和統一」できるかどうかだが、答えは「不可能」だ。

台湾人から見て中国の政治文化は、やはり「暴政」「脅威」以外の何物でもないからである。

その台湾人に対し、共産党はなかなか手も足も出せない状況だろう。得意の恫喝も利益誘導も、台湾人の感情までは変えられない。

共産党は日米に「認同」する民進党政権の誕生を心から警戒しているところである。そしてそれとの日米同盟との連携強化だけでなく、それをも強く支えることともなる日本との文化的、心情的な絆にもだ。

だからこそ中国人は「非中国人」意識の台湾人を、いまだに「皇民」と強調し、憎み、蔑み、時には抹殺したいとの衝動に駆られ続けるわけだ。

*************************************************************************

メルマガ版「台湾は日本の生命線!」

登録・バックナンバー
http://www.melma.com/backnumber_174014/ 

発行 永山英樹(台湾研究フォーラム)

運動拡大のため転載自由 

ご意見等: mamoretaiwan@gmail.com 


--------
メルマガ解除やバックナンバーは↓
http://melma.com/backnumber_174014/
問い合わせID
U0U2sH44P0ByP4LSl1qdXYth2f32a169
※解除が上手くいかない場合、上記問い合わせIDをコピーしてお問い合わせください。
--------