夕方まで引越し準備をして
その後サウナに行くことにしました
前は週3回くらい通っていたのに
今年に入ってからは忙しくてまだ5回くらい
心身を健康に保つ秘訣だったはずなのに




ずっと頑張ってきたけれど
今は頑張る力を挫かれてしまって
身体が疲労と痛みに支配されているんです




僕はただ相手の幸せを望んできただけだし
そのためなら献身も自己犠牲も厭わないけれど
だからこそ僕の心を潰そうとすれば
それはとても簡単なことですから




零時を回るまでサウナでゆっくりして
長めの道のりを歩いて帰ることに
サウナでほてった身体に風が心地よくて
空を見上げれば綺麗な満月が…




満月を見るとなぜか
恋人だったあの人を思い出します
無性に切なくなって、胸が痛くて
いつの間にか足が止まっていた




あなたの代わりはどこにもいない
しばらくすれば過去になるよなんて
言われたけれど決してそうはならない
そうならないことは初めから知っていたんだ




大事だったから別の人の許に送り出した
大事だったからあなたの言葉に傷ついた時も
嫌だと伝えながらも必死で気持ちを立て直して
できるだけケロッとしていたんだ




いつも笑って元気にしてるから
僕のことをタフな人だって
何を言ったって平気なんだって
そんなふうに思ってしまったのかな




それとも時々…
僕が憎くなったのだろうか
僕が僕であり続けることが
いつの間にか傷つけていたの?




僕は自分の中の愛や献身に
偽りのない部分があったと自負している
自分の意図から欲や期待を削ぎ落として
相手の笑顔を望んできたつもりだから




だけど恋人や家族にだけは
遠ざけられることがあるんだ
愛した人に愛を疑われて
自己犠牲を家族に否定されて
久しぶりに僕は…




歩き始めては足を止め
また歩き始めては足を止め
陸橋の上でただ茫然と
美しい月を眺めていた




ほてった身体の熱を
夜風に浚って欲しかった
僕という人間を夜風に
すっかり浚って欲しかった




元々僕には友人ひとりいなかった
僕の友は退廃と虚無と
闇夜の月明かりだけだった
この美しい月夜の間だけは
あの頃のように孤独に埋もれて
昏い海をどこまでも
どこまでも落ちていっていいでしょう











しっかり沈みきれば
また浮上できるはず
一晩寝て起きたら
また笑顔でいよう
ここ数日笑顔を作れなかったから
随分と母を心配させてしまったし