Tig溶接機 | oka-d-artのブログ

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こんばんわ。今日の岡崎は晴れ時々曇り。風が少し出てきたでしょうか。相変わらずジメッとした感じがします。

 

ステンレスやアルミの溶接はTig(ティグ)溶接で行います。人によってはアルゴン溶接と言う方もいます。溶接時のシールドガスにアルゴンガスを使用するからなのですが、別に酸素に対して不活性であれば良いのですからヘリウムでも構いません。しかし、ヘリウムガスは日本にはありませんからすべて輸入になるらしく高価になるらしいです。

 

↓のはダイヘンの交直両用のTig溶接機。

 

 

以前にも書いたような気がしますが、ステンレスは直流で溶接します。アルミは交流です。後はタングステンの種類が変わるのと、当然ですが溶加棒の種類が変わります。

 

ちなみに溶加棒は板厚の違いにより溶接電流が変わりますので種類と太さをそれ相応の物を買い揃えなくてはなりません。これがみなさん結構苦労しますよね。

 

だって滅多にやらない板厚の為に溶加棒を5kg単位で買わないといけない。私たちみたいな工業系では小分けなんてしてくれません。今では割高だけどネットで小分けしてくれるみたいですので少量の溶接やる時は助かります。

 

 

そして、ステンレスとステンレスみたいに同じ材質の溶接だったらこの溶接棒、ステンレスと鉄だったらこの溶接棒、さらにステンレスも304ならこれ、316ならこれ、L炭素ならこれ、アルミでも同じです。チタンもあれば銅の溶加棒も同じこと。

 

いつのまにか↑の写真のようになります。

(当社でも言ってくれれば一般の方にも1本から小分けしますよ~。ただし、当社にその溶加棒が有ればですけど。。。)

 

そして次に溶接トーチ側にも沢山の部品があります。

 

 

大口径のガスレンズとそのロングノズル。

 

 

次は反対に狭い所で溶接する時に必要なスタビータイプのガスレンズ。

 

 

エンドキャップやら、予備のトーチ。

 

 

これは普通のタイプのガスレンズとロングタイプのガスレンズ。

 

 

ま~、現場に行った時に色々な困難な局面に遭遇するたびに道具が増えていくわけなんですが、有ると無いとでは大違いです。

 

他にも色々と有りますのでまた次回の機会に御紹介します。

 

最後に、↓の写真は昔ながらの交流アーク溶接機。一般の方が想像する溶接というのは造船や建設現場でバチバチと音を立てながら火花が飛散している映像を頭に浮かべると思いますが、今回紹介したTig溶接なんて熱くはなりますが火花なんて出ません。↓の交流アーク溶接機はバチバチと火花が飛散して半袖では溶接焼けと火傷で酷い事になります。

 

年季の入った交流アーク溶接機。単純な構造の為ほとんど壊れることはありません。

 

 

↓のは感電防止のための電撃防止が付いた交流アーク溶接機。現在では現場工事なんかではほとんどこれでないと許可が出ないんじゃあないでしょうか。最初の溶接をする時に弱電(たしか40Vぐらいだったと思うんだけど)で始まります。そして連続して溶接棒を母材に近づけることにより電圧が200Vまで上昇して溶接出来るようになります。

 

 

感電には良いのですが、最初に素人の方が溶接をやろうとすると溶接棒と母材がくっついて溶接出来ないことが多いでしょう。ちょっとコツがあって、1発目はトンと溶接棒を母材に付けた後に溶接棒をちょっと引いて(浮かす感じ)また母材に近づけていきます。

 

何をおいても、百聞は一見に如かずですのでやってみるのが一番なんですけどね。

 

当社でも、講習会みたいなものを承りますので遠慮なく御相談ください。

 

ではまた明日。