チョコの花より美男ですね -38ページ目

チョコの花より美男ですね

美男ですね、花より男子、成均館スキャンダルの二次小説、スイーツなど、日々のささやかな幸せについて

「愛してしまった………。」

ぼそっと呟いて、表情を曇らせるミニョ。

愛してしまったって…。やっぱり…。
相手は私じゃない方が本当は良かったってことなのかな!?
それはそうかぁ。そうよね。色々色々面倒な私なんかより、普通の素敵なお嬢さんはいくらでもいるものね。
後悔してるってことよね…。

テギョンはミニョの反応がいまいちよく分からなくて、何度も首を傾げている。

俺、今、愛しているってちゃんと伝えたよな!?
何?何なんだ??
物凄い暗い顔してないか?迷惑ってこと?そんなはずないよな?
いやいやいや…やっぱり愛想尽かされてしまっているのか!?

「テギョンさん言葉が足りないよー。」

驚いて振り返れば、腕組みをしたミナムが意地の悪い笑みを浮かべていた。
その後ろにも、同じように小馬鹿にしたような表情のシヌとジェルミ、憐れみの表情のマ室長とワンが。

「お、お兄ちゃん…。」「どういう意味だ?具体的に言え!」

ミニョのすまなそうな声と、テギョンの怒声が重なり合い、気まずそうに顔を背ける二人。

喉の奥で笑いをかみ殺しながら、二人の傍まで近よるミナム。

「まずはミニョ。すぐにでも怒鳴りまくりたいが、今は体を治すのが先だ。元気になったら覚悟しておくように。ほら、早く横になれ。」
そう言って、ミニョをソファに横たえ毛布を優しくかけると、たまらずに涙を流しながら、
「お兄ちゃんごめんね…。」
と、小さな声が聞こえてきた。ミナムは柔らかい笑みを浮かべながら、うんうんと頷いている。

「そして、テギョンさん、愛してしまったはないんじゃない?愛しているでいいんだよ!勘違いするよ!テギョンさん的には、気がつけばお前のことを愛していたって感じで伝えたかったのかもしれないけど、ミニョみたいな言葉を言葉通りにしか受け取れない奴からしたら、嫌なのに仕方ないかのように聞こえるんだよ。多分。そうだろう?ミニョ。」

毛布から顔を出して、恥ずかしそうに何度も頷いている。

そんなミニョ様子を見たテギョンは、膝から崩れ落ちた。
「そんなつもりは一切ないのに…。」

「それにさ、もうこんな事が二度と起こらないように、社長と色々決めて、それから俺達とも相談してたじゃん。それを何でミニョに早く伝えないの?本当に不器用だから困るよなぁ…。」
深いため息をつきながら、ミナムがお手上げのポーズをした。

「そうそうそうそう、聞いてていらいらしちゃったもん。この温厚な僕が!」
ジェルミも更に小馬鹿にした顔で、お手上げポーズだ。

「しかも途中からミニョ体きつくなってるはずなのに、それにも気づいてあげれてないし…。ミニョがテギョンのどこがいいのかやっぱり俺には分からない。」
と、かなり辛辣なことを言いながら、シヌもやはりお手上げポーズだ。

つられて、マ室長とワンも呆れ顔でお手上げポーズをしている。

いつもだったら、真っ赤な顔で大声を張り上げて怒っているであろうテギョンが、しんみりした様子でミニョを見つめているので、肩すかしをくらった気分の五人は、気まずそうに手を下ろしながら、でも顔はなんだか嬉しそうでもある。

「体辛かったよな?すまない…気づいてやれなくて。」
テギョンはソファの横にひざまずいてミニョの手を取った。途端に真っ赤な顔になるミニョ。

「それから…ミナムが言ってくれたように、もう何度も同じことでお前を悲しませたくないから…。だから色々考えて全てを公表しようと思っている。ただ…それをお前…ミニョが嫌だというのなら、どこまでも隠し続けるから。だから意見を聞かせてくれないか?」

「あの…その前に…私のこと愛してしまったって…その仕方なくって意味じゃないのですか?その…お兄ちゃんが言っていたから…。」

「そんなわけないじゃないか!もうそんな風に考えないでくれよ!いや…すまない。俺の言い方が悪かった。なんというか、気がつけば愛していたから、だからもう二度とミニョのことを疎ましいだなんて思うはずがないって伝えたかっただけなんだ。本当にごめん。」

「い、い、いえ…こちらこそ勘違いしてすみませんでした。」

ミニョが起き上がろうとするのを、テギョンが優しく制して毛布をかける。

「俺のこともう嫌いになった?」

テギョンが捨てられた小犬のように眉を下げて涙目でミニョを見つめた。

「ずるいじゃないか!そんな顔されたら誰だって酷いこと言えなくなるよ!!」
ジェルミが地団太を踏んで怒りまくっているし、シヌも珍しく舌打ちをしている。

そんな三人には目もくれず、ミニョは真っ赤な顔を更に真っ赤にして、
「嫌いになんてなるはずがないじゃないですか!私は…私もテギョンさんを愛しています。」
と、目をうるうるさせながらテギョンの頬に触れた。

「もう勝手にしてーー。」

ミナムが呆れて笑い始めると、残りの四人もため息交じりに、またお手上げポーズをして控室を後にしたのだった。




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読んで下さってありがとうございますお星様
やっぱりバカップルですね!うふふはーと みんなに助けられて、やっとやっと気持ちが通じましたはーと
本当に本当に長らくお待たせしてしまって…すみませんくま
いや、覚えていてもらえているのか不安ですが…

本編 幸せの始まり 24 の続きです。

───

幸せの始まり 25

「嘘つき!嘘つきは泥棒のはじまりなんですよ!テギョンさんは…テギョンさんは泥棒です!!」

意味の分からないことを叫びながら、グーで殴るだけでなくテギョンの足までも蹴り上げるミニョ。
それでもテギョンはじっと耐えて、ただミニョを抱きしめ続けた。

それから一時経つとミニョは大人しくなり、泣き声が嗚咽に変わりはじめた。

「すまない…本当にすまなかった。」
テギョンはそんなミニョの背中をさすりながら、繰り返し繰り返し謝罪する。

「なっ、なにに対して謝っているのですか、うううっ、別にテギョンさんは悪いことしてないじゃないですか…私が…私の方が悪いのに!!」
「お前は何も悪くない!俺が…この俺がお前をここまで追い詰めてしまったんだ…。本当にすまない。それに…」
「それに?」

一瞬の沈黙の後、テギョンは意を決して口を開いた。

「また…。」
「また?」
「また…お前が俺から離れて行くのを感じて、またこの手を放しそうになってしまった。」

テギョンはミニョの両手を持ち上げ、強く強くにぎりしめた。

「それは私も同じです。」
「え?」
「だって…何があったのか事実も知らない時から、また私が事故を起こしてしまったって分かって、逃げなくちゃって思ったから…。」
「逃げる?」
「はい…とにかくテギョンさん…皆さんに迷惑のかからない所まで逃げないとって…もうそれしか考えられなくなって…。」

テギョンは哀しくて哀しくてミニョの顔を直視することができず、足元を見つめている。

「お前に…そんな風にしか思わせてあげられない俺が悪い。それだけ俺がお前から信用されていないということだからな…。」

「違います!」
ミニョが自分の手を強くにぎりしめているその手を振りはらうと、テギョンの頬に優しく触れ、その顔を上げさせた。

テギョンはびっくりして目をぱちぱちしている。

「違いますからね!テギョンさんが頼りないとか、そんなことではないのです!ただ…私が足手まといになりたくなくて…それにテギョンさんにとってはその…とても大切なことなので…私なんかと比べられることではないと、そう思ったから…。」

「だから、結局は俺がまた傷ついてお前に酷い態度を取ったり、最低な暴言を吐いたりすると思ったから、だから嫌になって離れようと思ったんだろう?」

嫌になるはずがない。しかし、以前のあのテギョンが脳裏に焼きついていたことは事実で、もしかしたら無意識のうちに、もうあんな想いはしたくないと、そう思っていたのかもしれない。今度こそは本当に嫌われてしまうであろうと…。

ミニョはこのこの気持ちをどのようにテギョンに伝えたらいいのか分からず、震える唇をかみしめた。

結局はまた同じことの繰り返しなのかな…。そうだとしたら、もうここでお別れした方が良いのかもしれない。
養子にはしてもらえないけれど、近くなくても遠くない妹のような間柄として、テギョンさんの周りに存在できるかもしれない。

大きく深呼吸をすると、ミニョはテギョンの頬から手を放し、にこっと無理矢理に笑顔をつくった。

「テギョンさん…。また同じようなことがこれから何度も何度もあるのでしょうね…。そしたら…」

「それでも!」
テギョンはミニョの声を遮って、大声を張り上げた。
「それでも!俺はお前と一緒に居たい!」

途端にまたぽろぽろとミニョの目から涙が零れおちた。

「でも!でもまた!またテギョンさんが私のことを面倒だと、疎ましいと思うかもしれないじゃないですか!」

「思わない!そんな風に思うはずがない!!」
「でもでも!現に一度は思ったじゃないですか!それなのに、どうしてそんなことが言えるんですか?」

「それは…それは、お前を愛してしまったからだ。」

テギョンはミニョを熱を込めてじっと見つめた。
心の底から愛おしいと思うこの気持ちが少しでも伝わるように。




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読んで下さってありがとうございましたお星様

ブログの不具合から、心が折れてしまい、もう書けないかと思っていたのですが、再開することができました。
もう忘れてしまっているとは思うのですが、最後までお付き合い下されば幸いですはーと
そして、ずっと励まし、こんな下らないお話を待って下さった愛しい皆様、本当に本当にありがとうございましたはーと
これからも末長くよろしくお願い致しますはーと
こんばんはです食パンマン

お久しぶりです!また本当にお久しぶりになってしまいすみません!!

夕方はすっかり寒くなってきましたねぇ…アンパンマン 風邪
既に、もこもこの靴下を履いているチョコですメロンパンナ 笑顔
皆様は風邪などひいていませんか?気を付けて下さいねーー!!!!!

今、アイスをまた食べていたら、急に思いついたショートショートですジャムおじさん
またいつものやきもき期間の二人ですドキンちゃん

少しでも楽しんでもらえたら嬉しいなぁバイキンマン

───

「うふふ、テギョンさん!テギョンさんが昨日夢に出てきましたよぉ!」

ミナムが起きぬけにも関わらずにこにこながら、リビングの椅子に気だるそうに座るテギョンに話しかけた。

「ふんっ!おおかたお前が俺様のことでも考えながら眠ったからだろう。何を考えていたんだ?」

不機嫌そうに見えていたテギョンであったが、にやっとしてしまう口元を隠すように顔を背けている。

「えっ?テギョンさん知らないんですか?夢に出てくるのって、私がテギョンさんのことを考えているからではなくて、テギョンさんが私のことを考えているから、私の夢の中にまで出てくるんだって言われているんですよ!」

「はぁ!?な、ななにを言うんだ!この豚うさぎが!」

さっきまでの嬉しそうな口元は、みるみるとがり、左右にくいくい動き始めている。更に目も完全に泳いでいる。

何か心当たりでもあるのであろうか、それを悟られまいとしているのか、早口で続けてまくしたてる。

「しかも、そんな下らない科学的根拠もないことで、この俺様を侮辱するつもりか!お前のことなんて考えるはずがないだろう!!1秒たりとも断じて考えたりなどするわけがない!!!」

ミナムは、夢にテギョンが出てきて何だかとても嬉しかった気持ちが急速にしぼんでいき、さっきまでのにこにこ顔は消え、悲しげに眉を寄せている。

「す、すみません…。そこまで怒るなんて思わなくて…。」

「怒るに決まっているだろう!何でこの俺様がお前のことを考えながら眠らないといけないんだ!考えてもみろよ!おかしいことだって分からないのか!!えっ!?」

「はい…そうですよね…テギョンさんが私のことなんて考えてくれるはずないですもんね…。」

「当たり前だ!」

そう吐き捨てると、テギョンはミナムに背を向けて、傍に置いてあった新聞を広げ始めた。

ミナムはその背中を見つめながら、どうしてだか泣きそうになっていた。

そりゃそうよね…。私のこと厄介者だとしか思っていないテギョンさんに、あんなこと言っちゃって…。
私って本当に学習能力の無い大馬鹿者だわ。

深いため息を一つ吐くと、ミナムはまだ起きてきていないシヌとジェルミの分もお湯でも沸かそうと、蛇口をひねった。

その様子を横目で盗み見ていたテギョンは、ふんっっと顔をゆがめた。

そんな迷信みたいなことが真実なわけなどない!
なんせ、この俺様はあの豚うさぎの夢など見たこともないのだから!!
ということは、あいつは俺のことを考える時間が全然ないということではないか!そんなことがあるはずがない!
この大スターの俺様と同じ部屋で眠っているのだぞ!少しは喜んでいるに決まっているではないか!
そりゃあ少しはあいつに酷いことをしたり言ったりしてしまったかもしれないが、それ以上に優しくしてやっているではないか!
それなのにこの俺様のことを眠る前に少しも考えないのは、ただの恩知らずの薄情者だ!

きゅっと蛇口が締まる音がして、またちらっとテギョンはミナムの方へ目をやった。

すると、ミナムは口を引き結んで、泣くのを堪えているような顔をしている。

テギョンは少し心臓がチクリとして、ううーんと咳払いを一つすると、口を開いた。

「おい!ついでだから聞いてやろう。どんな夢だったんだ。」

ミナムは、ぱっと顔を上げると、小犬のようにテギョンの傍まで駆けよってきて、輝くような笑顔を向けた。

「はい!テギョンさんが王子様で、私がそのお城の使用人なのです!で、テギョンさんは隣の国のお姫様と幸せな結婚式を上げる夢でして…」

「ふーん、それでその姫はどんな奴だったんだ?」

「それが…ユ・ヘイさんで…」

「はぁあああああ!?」

「いや…その…美しいお姫様で、テギョンさんと凄くお似合いでした…。」

「その夢を見てお前は嬉しかったのか?」

テギョンはどうしてだか心が暗くなっていた。

「あ、ああああの…その…それが…、その夢のことなので怒らないで聞いてくれますか?」

「早く言え!たかが夢のことだ!それくらい俺にでも分かるわ!」

「でも…さっきは結構怒っていたような…」

「黙れ!早く続きを話せ!」

「は、はい!それでその結婚式で、私が何故か泣いていたら、テギョンさんは王子様なのに、私の傍まで来て下さって、真っ白なハンカチで、その…、涙を拭いて下さったんです。それで何か私に言いかけて…そこで目が覚めてしまったんです。だから起きたらテギョンさんに聞いてみたいなって思って…」

また怒られるかと、恐る恐る上目遣いでテギョンを見上げるミナム。

すると、意外にもテギョンは柔らかな表情を浮かべていた。

「あくまでも夢の世界のことだからな!真に受けるなよ!」

「はい!」

「ただ…俺はお前に、ヘイのことが好きではないって言いたかったのかもしれないな。」

「えっ!?」

「だから…結婚したくないって、泣いているお前に…お前にだけには伝えたかったのかもしれない。」

「それはどういう…」

「さぁな。」

テギョンは嬉しそうににやりと笑うと、また新聞に目を落とす。

ミナムは意味がちっとも分からなかったが、それでも心臓がどきどきするのを抑えられないでいた。

現実のテギョンさんはヘイさんのものだけれど…夢の中だけではそんな妄想をしても許されるってことなのかな…。

「ちなみに…お前は俺のことを眠る前に考えることはあるか?」

「えっ!?」

「あるのか!ないのか!!」

かなり高圧的なテギョンの態度に、思わず、
「あ、あああります!もちろんあります!!」
と、素直に答えてしまったミニョは、耳まで赤らめて目をぱちぱちしている。

そんなミナムを見たテギョンは、満足そうに頷いた。

「じゃあ、あのお前の言った迷信は嘘だな。俺はお前の夢を一度も見たことがないのだから。」




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読んで下さってありがとうございますお星様
今回のテギョンかなり好きですーー!自分で書いておきながらすみませんはぁと

そして、なうでも書いてしまったのですが、目の上の腫れだいぶおさまりました。ご心配をおかけして申し訳ありませんでしたくま
もうできるだけキッチンでこけないように気をつけたいと思います!!