二次小説 美男ですね 雲の上 9 | チョコの花より美男ですね

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 シスターになろうとしていたミニョにとって、輪廻転生はあり得ない事柄であり、あの今まで自分の魂を受け入れていた肉体がなくなるということは、すなわち完全に自分という存在が喪失してしまうことに他ならなかったからである。

私は今、神の審判を受けているのかもしれない…。

ミニョは寝ころびながら、そう思っていた。

すぐに天国へも地獄へも送られなかった自分は、神を悩ませてしまっているのだろうか。

韓国、いやアジア全域の人たちを、私は騙していたのだから…。

またふと下を見てみると、シヌとジェルミが自分の遺影を泣きながら眺め、一礼している。

ミニョは胸を痛めながら、その光景をぼんやりと見つめていた。

「貴方が残りたいと言ったのよ?」

頭の上から院長様、いや神様が呆れた顔をして自分を見降ろしている。

びっくりして飛び起きたミニョは、
「す、すみませんでした!!」
と、慌てて謝った。

「ふふふ、別に良いのよ…。貴方は敬虔なクリスチャンでしたからね。」

見慣れているはずの院長様の微笑みなのに、もっと神々しいような気がしてしまうのは、やはり神だからであろうか。

寒くもなく暑くもない丁度良い気温の中、ミニョはぼんやりとそんな事を考えていた。

「心ここにあらずね…。もう私と一緒に上に行く準備はできましたか?」

「あ…。」

心の奥底では、神様にすがってでも上の世界に連れて行って欲しかった。しかし、それで本当に自分は良いのだろうか?

どうしてか心が迷ってしまうのだ。

「どうしてだか…、本当にどうしてだか分からないのですが、まだここに居ようと思うのです。ほ、本当は…。」
涙で言葉が続かない。

本当は、本当は今すぐにでも今まで生きてきた記憶を全て失くして欲しい。
それが無理なら、せめて愛してしまった人と、自分のその愛おしいと思う気持ちだけでも失くしてもらえないだろうか。
そうすれば、自分は迷うことなく神様のお導きに従えるのに。それが例え地獄であったとしても、甘んじて受ける覚悟はできているのだから。

「分かっていますよ。貴方が、そのような事を恐れて私についてこないのではないことくらい…。」

でもね、記憶は失くせないの…。失くしたいのなら、今すぐ私と共においで。
そうすれば楽になれるでしょう。

神様の言葉にならない呟きは、直接ミニョの胸に届いた。



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読んで下さってありがとうございますお星様
キリスト教は奥が深く全く詳しくないので、細かい教えについては見逃して下さい…すみません♥akn♥