二次小説 美男ですね ドラマな二人 27 | チョコの花より美男ですね

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ドラマな二人 27

メンバーとチソンは、その妙な雰囲気のまま撮影を再開した。

次は急遽、かなりの快晴であったため、屋外で、ミナムの親友役であるチソンとミナムが二人で仲睦まじく公園で日向ぼっこをしなながら、最近の自分の近況を報告し合うというシーンに代わっている。

なので、別にそのシーンに関係のない、テギョン、シヌ、ジェルミは見学する必要もないのだが、当然のように、何の変哲もないよくある公園についてきている。

「じゃあ最初は、そのジャングルジムの上に二人で座ってみようか。」
監督が生き生きとした声を出す。
もしかしたら、先程の裸の件をとても喜んでいるのかもしれない。

ミナムは、いつもと何かが違うテギョンの視線を感じて、手と足が一緒に出てしまいそうな程に緊張しながら、オレンジのところどころ錆びてペンキの剥げているジャングルジムに上った。

テギョンさんどうしたんだろう…。そもそも外にまでついて来てくれるなんて…。
チソン君が一緒だから大丈夫なのに…。

「ミニョちゃん大丈夫だよ!僕が一緒だから。」
小声で内緒話をするようにチソンが耳打ちした。
「全員でついて来なくてもいいのにね…。さっきのシャワーシーンのようなことがあったらいけないからなんだろうけど…。」
なんだか怖い顔でこちらを凝視する三人を見遣り、肩をすくめてみせるチソン。

そうか…。さっきのことがあるからか…。

今までに見たことのないテギョンだから、もしかしたら、自分自身の心配をしてここまで来てくれたのではないかという、甘い思いがほんの少しでもあった自分を恥ずかしく思い、ミナムは顔を赤らめて俯いた。

その仕草がまるで、チソンの内緒話を聞いて照れているかの様に見えてしまったテギョンは、スタッフの用意してくれた折りたたみ式の椅子から立ち上がると、その周りをうろうろし始めた。

あー、そもそもあいつの役いるか?俺たちだけで十分だろうが!
幼馴染だか何がか知らないが、やけにくっつくな!!あー!!!

その隣で、シヌは珍しく眉間に皺をよせていたし、ジェルミは背もたれに体重をだいぶかけて、足を伸ばし切って面白くないアピールをしている。

チソン(以下チ)「最近はどう?メンバーとは上手く行ってる?」
優しい表情でミナムを見つめるチソン。
ミナム(以下ミ)「うん…、こんな僕にみんな優しいよ。ただ…。」
チ「ただ?」
ミ「うん…。僕以外のみんなは、僕が一緒に居ない時はほとんど話もしないんだ…。それが悲しくって…。」
悲しそうに俯くミナムの肩を抱き寄せるチソン。

「あーーーーーーーー!!!!!」
その時、とてつもなく大きな声がその公園に響き渡った。

その場に居た監督をはじめ全員が声の主を振り返る。

そこには、椅子から崩れ落ちて頭を抱えながら絶叫するジェルミの姿が。

「ど、どどどうした?ジェルミ君…。」
恐る恐る監督がジェルミに声をかけると、
「監督ー、チソンがミナムの肩を抱くっておかしくないですか?だってただの友達でしょう?恋愛感情がないならおかしいですよ!あんなことされたら僕たちとの違いが分からないよ!!」
涙目のジェルミからの予想外な発言に、言葉を失っている監督に、シヌが更にたたみ掛ける。
「俺もそう思います。演技がオーバー過ぎて不自然だ。あんなことこんなしょっぱなからされたんでは、後々もっと過激になってしまうかもしれない。最初から抑制しておいた方がいい。」
さっきまでうろうろしていたテギョンも、その後ろで腕組みをしながら大きく頷いている。

「…。」
監督からしたら、ちっとも過剰な演技とは思えなかったし、ごくごく自然に見えたのだが、確かにそう言われてみれば、その気のないチソンもミナムに恋をしているように見えなくもない。

それに、ここまで彼らがこの作品に情熱を燃やしてくれていることが嬉しいではないか!
さっきの裸の件でそれは痛い程分かっていたけれど、まさかここまでとは!!

監督は感動から目にうっすら涙を浮かべて、
「チソン君!肩を抱くのは止めてみよう!あまりミナム君に接触しないようにしてもらえるかな?できるだけメンバーの恋愛感情を際立たせるためにね!よろしく!」
と、言うと、最高に満足気な笑みを浮かべた。

後ろで小さくガッツポーズをする三人を、ジャングルジムの上から見ていたチソンは、ミナムに気づかれないようにこっそりため息をついた。

ただの焼きもちじゃないか…。子供かっ!!



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読んで下さってありがとうございますお星様
なんだか監督がかわいく思えてきました!!