以下、引用***********
自由・闘争・責任・苦悶・超越・解脱という順序で人間の人間たる
所以が成立するのです。いずれも業縛の自覚から発展するのでありますが、
これが実に人間の霊性的な所以であります。それ故、人間は苦しむように
できていて、その苦の故に苦を脱離するとも克服するともいえるのですから、
苦を避けるのは人間らしくないということになります。
苦しみ能うということが人間の特典であるとすれば、十分にこれを
味わって行くべきものと思います。これができぬとなると、人間は自分の
特権を棄てるということになります。*********
鈴木大拙『仏教の大意』p48