マラソン
岡崎北ハピネス接骨院のブログ
こんばんは。神谷明日哉です。
最近、ますます寒くなり、ランニングでもして体を暖めようとしている方、駅伝やマラソン大会に出る方に知ってもらいたいとおもいまして…
今回、紹介したい疾患は、マラソン選手に多い疾患です。
ランナー膝(腸脛靭帯炎)についてです。
ランナー膝はランニングによる膝関節周辺のスポーツ障害の総称で、さまざまな病態が含まれます。
今回は、狭義のランナー膝として腸脛靱帯が膝部外側で摩擦し、疼痛〈とうつう〉が発生する腸脛靱帯炎を主として述べていきたいと思います。
膝の屈伸運動を繰り返すことによって腸脛靱帯が大腿骨外顆〈がいか〉と接触(こすれる)して炎症(滑膜炎)を起こし、疼痛が発生します。
特にマラソンなどの長距離ランナーに好発します(ほかにバスケットボール、水泳、自転車、エアロビクス、バレエ等)。
<主因>
主因はオーバーユースです。
過剰なランニング時間と距離、柔軟性不足(ウォームアップ不足)、休養不足、硬い路面や下り坂、硬いシューズ、下肢アライメント(内反膝)など、さまざまな要因が加味されています。
<症状>
大腿骨外顆周辺に限って圧痛が存在します。腸脛靱帯は明らかに緊張が増し、時に靱帯の走行に沿って疼痛が放散します。
初期はランニング後に痛みが発生しますが、休むと消失します。
しかし、ランニングを続けていると次第に疼痛は増強して、簡単に消失しなくなってきます。
症状の誘発方法(徒手検査法)として、膝を90度屈曲して外顆部で腸脛靱帯を押さえてから膝を伸展していくと、疼痛が誘発されるグラスピングテストが有用です。
<治療>
患部を安静に保ち、腸脛靭帯のストレッチを十分に行ったり、ハイボルテージ(特殊電気治療)
を使って治療します。
簡単なストレッチも紹介させていただきました。
今回はこの辺にしときましょう。