これまでの失敗投資シリーズ第三弾です(笑)

 

今回は、失敗の中でも1000万以上の損失を出した経験のひとつを書きたいと思います。何個あるんだぁ。(笑)

 

銘柄は「NEXT NOTES ドバイ原油先物 ベア ETN」という銘柄で、東証で株と同じように売買できます。

 

この銘柄を購入し、売却する間に、原油先物価格が下落すれば、儲かる商品なんですけど、ひとつ問題があって、原油先物価格が同じであっても、徐々に減価していくっていう商品でして、詳しいことはさておき、長い期間保有すべきではないものです。

 

購入したきっかけは、その2年前にJ-reit(不動産投資信託)で2千万くらい、当時の自分にしては大きな儲けが出てました。分配金目当でホールドしてましたので、含み益です。で、その翌年は下落していき、結局、受取った配当込みでも利益が900万くらい萎んでしまったのです。結構ショックで、なんとかそれを取り戻したいと思っていたところでした。

 

ある日、サウジアラビアの国王が、その頃下落気味だった原油について、次回のOPECでの減産に合意しないって表明したってニュースがあって、その後、急激に原油価格が下落したことがありました。

これはチャンスかも!って考えて、原油先物を売りたいとなり、このETNを買えばよいんだな、くらいで購入したのです。1千万くらい購入したかな、なんせ9百万取り戻したいわけですから。

 

御多分に漏れず、翌日は下落した原油先物(30万くらい含み益が出た状態)ですが、その後底打ちして、上昇に転じ、上下動を繰り返しながら徐々に価格を切り上げていきました。よせばよいのに、「こんなはずはない。OPECカルテル崩壊したんだから。」って思い込み、追加投資もして、合計2千万以上投資したように記憶してます。そして、含み損を抱えた状態で、祈りながら原油価格を追い続け、保有し続けること半年くらい、徐々に減価していく性質も重なって、毎日のように資産が削られていきます。朝の通勤電車で見た価格が、午前中の会議終わって昼休みに見ると減っていて、帰りの電車で見たらまた減ってる。泣きそうでした。結局、1100万円の損失を出したところで、もうこれ以上続けていては駄目だと思うに至り、損切しました。(泣)

 

この経験から得た反省点は、詳しくないもの(今回は原油の価格動向)に大金を投じてはいけないってことでもありますが、投資ですから、ある程度調べても、情報限られていて、推測で動くしかないケースもあるわけです。そのような場合、自分の見立てが間違っているかもしれないと頭の片隅においておき、それに気づいたら、損切して撤退することですね。間違いへの気づきは、事実が教えてくれます。自分の思う方向に動かないこと、それが証拠ですね。

 

また、損切は「言うは易く行うは難し」なんですが、個人的には、損を確定させたくないというような既に被っている損失を考えるよりも、これ以上資産が減ることを防ぐこと、そのお金をもっと良い金融商品で運用したら得られる利益のこととか、将来に目を向けるようにしてます。サンクコストを考えないってことですね。

そのうえで、短期の株価(例えば明日の株価)は誰にもわからないもので、上もあれば下もあると思うことで、自分が底値で損切してしまうんじゃないかって恐怖にも向き合うようにしてます。