ヘンリー・ミンツバーグ (著), 池村千秋 (翻訳)
「マネジメント論」の常識を覆す衝撃の事実!!!
私たちは、偉大なリーダーの派手な成功と、それに輪をかけて派手な失敗のことは知っているが、ごく普通のマネジャーの日常についてはほとんどなにも知らない。
マネジャーは数々のジレンマを前提に行動しなければいけない。ジレンマから逃げたり、ジレンマを解決しようとしてはいけない、ジレンマと折り合いをつけるのだ!
ニワトリはベーコンエッグに「参加」しているがブタは「献身」している。マネジャーはマネジメントに「参加」するだけではなく「献身」しなければならない。
マネジメントとは、一本のロープの上を歩くだけの一次元の綱渡りではない。さまざまな場所に張り渡してある何本ものロープの上を歩く多次元の綱渡りなのだ。
好ましいマネジャーとは、MBA教育やリーダーシップ礼賛論に毒されているナルシストではなく、経験と常識を備えた「普通の人物」である。
私たちは、偉大なリーダーの派手な成功と、それに輪をかけて派手な失敗のことは知っているが、ごく普通のマネジャーの日常についてはほとんどなにも知らない。
マネジャーは数々のジレンマを前提に行動しなければいけない。ジレンマから逃げたり、ジレンマを解決しようとしてはいけない、ジレンマと折り合いをつけるのだ!
ニワトリはベーコンエッグに「参加」しているがブタは「献身」している。マネジャーはマネジメントに「参加」するだけではなく「献身」しなければならない。
マネジメントとは、一本のロープの上を歩くだけの一次元の綱渡りではない。さまざまな場所に張り渡してある何本ものロープの上を歩く多次元の綱渡りなのだ。
好ましいマネジャーとは、MBA教育やリーダーシップ礼賛論に毒されているナルシストではなく、経験と常識を備えた「普通の人物」である。
(amazon紹介欄より)
<impressive sentence>
1マネジメントが一番大事 p001
本書の説明 マネジャーの実像とは? リーダーシップはマネジメントの1部である
『いま私たちが憂慮すべきなのは、マイクロマネジャーではなく、おおざっぱにリーダーシップを振るいすぎる「マイクロリーダー」だ。組織の上層部の人間は現場を知らずに「大きなビジョン」だけを振りかざし、いわば遠隔操作でマネジメントを行おうとする風潮がある。一般に、マネジメント過剰とリーダーシップの不足を問題視する論者は多いが、私に言わせれば、問題はリーダーシップの過剰とマネジメントの不足である』(p12)『リーダーは、マネジメントを他人まかせにしてはいけない。マネジャーとリーダーを区別するのではなく、マネジャーはリーダーでもあり、リーダーはマネジャーでもあるべきなのだと、理解する必要がある。』
2マネジメントのダイナミクス(p026)
マネジメントの仕事の特徴
・いつも時間に追われている
・さまざまな活動を短時間ずつおこなう
・互いに関連性のない業務を細切れに行う
・頻繁に自分自身でものごとを実行する
・非公式・口頭のコミュニケーションを好む
・人との接触の多くをヨコの人間関係が占める
・しばしば目に見えない形でコントロールを行う
マネジャーが仕事の中断を容認する理由の一つは、最新の情報が入ってこなくなるのを恐れるため。うまくいくマネジャーとそうでないマネジャーの最も際立った違いはおそらくここにある。成功するマネジャーは、誰よりも大きな自由を手にしている人物ではなく、手持ちの自由を最大限活用できる人物であるようだ。
3マネジメントのモデル(p064)
マネジメントとは、管理することであり、ものごとを実行することであり、考えることであり、リーダーシップを振るうことであり、意思決定をくだすことであり、それ以外のもろもろのすべての活動のことである。しかも、そうしたすべての要素の単なる総和ではなく、すべてが混ざり合ったものだ。
マネジャーの仕事の多くは、専門の担当者がおこなう仕事と重なる。ただしマネジャーは、マネジャーならではの人脈や地位や情報を活用して、マネジャーでなければできない形でその仕事を行っている。
マネジャーの基本設定は、特定の決定をくだしたり、特定のテーマを重点項目に位置づけたり、特定の戦略を立案したりすることを通じて、組織にとっての仕事の基本設定を決める。そうする事により、組織のメンバー全員が仕事をするための枠組みを示している。
情報の次元でのマネジメント・人間の次元でのマネジメント・行動の次元でのマネジメント
4マネジメントの知られざる多様性(p150)
マネジメントに及ぼす12の要素と5つのカテゴリー
・外部的要因 文化の違い、官民などのセクターの違い、業種の違い
・組織的要素 組織のタイプ(企業家型組織、専門家型組織など)、歴史の長さ、規模、発展段階
・職務的要素 組織内での職階、監督する業務・昨日
・一時的要素 短期的な圧力、マネジメント手法の流行
・個人的要素 マネジャーの経歴、(当該の役職、組織、業界での)キャリアの長さ、個人的なスタイル
ひとつひとつの要素を他の要素と切り離して考えていては、マネジメントという仕事を理解できない。マネジャーの行動の一部の側面は一つの要素で説明できるかもしれないが、どの要素にせよ、その一つだけで、マネジャーがとっている仕事の本質を完全に説明することはできない。すべての要素を考慮にいれたうえで、一人のマネジャーの行動全体をみる必要がある。
マネジメントを成功させるには、アートとクラフトとサイエンスの三要素をブレンドしなくてはならない。マネジャー個人が三要素をあわせもつか、そうでなければマネジメントチーム全体として三要素をすべてもっている必要がある。マネジメントはサイエンスとイコールではないが、ある程度はサイエンスの生み出す秩序が必要だし、クラフトが生み出す現実的な態度も欠かせないし、アートが生み出す情熱もなくてはならない。
マネジャーとして成功するのは、環境に合わせてスタイルを変えたり、自分のスタイルに合わせて環境を変えようとしたりする人物ではなく、ましてや、あらゆる環境で通用するスタイルをもっていると自負する「プロの」マネジャーでもなく、それぞれの環境に適したスタイルを元々もっている人物なのかもしれない。
5マネジメントのジレンマ
マネジメントの13のジレンマ
・思考のジレンマ 上っ面症候群 計画の落とし穴 分析の迷宮
・情報のジレンマ 現場とのかかわりの問題 権限移譲の板ばさみ 数値測定のミステリー
・人間のジレンマ 秩序の謎 コントロールのパラドックス 自身のわな
・行動のジレンマ 行動の曖昧さ 変化の不思議
・全体的なジレンマ 究極のジレンマ 私のジレンマ
数値測定のミステリーにおいて、大事なのは、数字に幻惑されるのをやめて、とても強いハードデータにソフトデータを駆逐させないようにし、両方のタイプの情報をできる限り一体化させること。
6有効なマネジメント
マネジャーにはみな欠陥がある。欠陥のない人間などどこにもいない。しかし、マネジャーとして成功する人は、その欠陥が致命的な弊害を生まない。
マネジメントとは、振り返り、分析、広い視野、協働、積極行動の糸が織り成すタペストリー。そこにマネジャーの個人的なエネルギーが注入され、そのすべての要素が社会的に統合される。
マネジメントが特にうまく機能しているのは、人々が本来もっているエネルギーを引き出すことに成功しているときのように思える。
