日韓W杯で、ベスト16へ歩を進め。


ドイツW杯では、予選リーグで3戦全敗。


そして、南アフリカW杯。


ベスト16へ進出し、予想以上の結果を出してくれました。



・・・そもそも。そもそもですが。ドイツ、ジーコJapanにおいて、確固とした守備戦術のない状態で臨んだW杯で、試合後半のスタミナ不足から惨敗を喫したあの大会。


そこから、オシム監督へバトンが渡り、日本代表の戦い方を構築しようとしましたが、オシムが倒れて途中交代となりました。


その後を受けた岡田監督ですが。ドイツでのの失敗を彷彿とさせる戦い方をし続け。直前までポゼッションにこだわった試合で、日本中を失望の渦に巻き込み。


国民の期待を完全に失った状態での、土壇場でのシステム変更から、結果を残すことになりましたが。


彼の、世界と日本の力量の差を見きる力がもうちょっとちゃんとしていれば。直前であわてて決めたシステムの、いきあたりばったりでの戦いにはならなかったでしょう。


これからの日本サッカーはどの方向へ進んでいくのか?


まず、まともにぶつかって戦える、ポゼッション出来るという幻想を打ち砕いてくれた今回のW杯をいかしていくことが大切です。


組織的な連動した守備、規律、忍耐強さ。これが、日本代表の屋台骨、骨格になるでしょう。


そして、オシムは若干批判していましたが、本田や松井、大久保など、個人である程度打開できる選手を何人か置く、とともに、本田のように決定力の高い選手を前線に置く。


ここまでは今の代表の形をそのまま進めていけばいいですね。


さらに上積みとして。


とん挫してしまった、パスでの崩し、人数をかけての崩し。連動した攻め。オシムが目指した部分を、積み上げていってほしいです。日本の中盤を活かした攻めですね。


それは、常に攻めるというわけではなく。相手との力関係と、試合展開をにらみながら。必要な時に、必要なだけ攻める。


理想とする攻める局面では、全体を高く押し上げ、高い位置からプレスをかけ、相手ボールを奪い、素早く全体が連動してパスコースを作り、パスをつなげて相手を崩す。バックラインは押し上げ、攻撃をサポートしつつ相手のカウンターにそなえる。サイドバックやボランチも、最低限のバランスを保ちつつ、どんどん上がってリスクを取って得点を狙う。


オシムが目指したような、一時期のジェフが体現していたような、そんな攻撃を必要な時に繰り出せるようなチーム、そんな代表を作り上げてほしい。