部活動を通して世の不条理を学ぶ…は古いのか          

 

 こんにちは。お受験ワーママのいおりです。  

 

 今日は、一貫校で次女が入った部活動の様子についてお届けします

 

入試の親子面接で、はやくも娘が兼部を勧められた記事はこちら

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【中受】「一貫校でコネ無しは厳しいですか」

 

  若い時の苦労は買ってでもするべきという昭和魂

 

 皆さんは「若いうちの苦労は買ってでもしろ」と誰かに言われたことはありますか?

 

 私は、さかのぼること25年ほど前、新入社員のとき上司に言われたことがあります。

 

・入社前に所属員が3分の2に減り、毎週数日は仕事で終電。

・残りは飲み会(強制的に連れていかれる。断る文化がない)。

・同期(男)はしない係が女だからと回ってくる(灰皿の片づけ、お茶出し、給茶機清掃、シュレッダーのごみ当番、植木の水やりなど)

 

…なんかいろいろおかしくね?

 

 直属の上司になんとかしてくれと頼みましたが状況は変わらず、意を決してあるときそのさらに上の上司に言いました。(事前にお伝えしておきますが、この上司は何も知らない私のことを育てようとしてくれたイイ方で、心底よかれと思って発言しています)

 

「すみません、お茶出しなどで勤務時間が過ぎてしまい、仕事に取り掛かるのが終業時間後になり帰宅が深夜になります。同期の〇〇(男)は、お茶出しせずに仕事をしているのですが、私はどうしてお茶出しをしなければいけないのでしょう」

 

「ん?男の入れたお茶なんて、誰も喜ばないからでしょ?」

 

「…(ナチュラルにすごいこと言ったな絶望)…」

 

「若いうちの苦労は買ってでもしろって言うでしょ。その苦労が財産になるから」

 

「…(はい?)…」

 

 なのにかなしき昭和母 エンジョイベースボールにモヤる

 

 当時、あれだけ反感を持っていた昭和マインド。学生時代の部活動でも、新入生はどんなにうまくても球拾い、みたいな。「苦労してはじめて一人前」みたいな。

 

 なにそのよくわからない精神論! 理不尽の極み! キー!

 

 そういっていたはずなのに!

 

 年をとってきたからか、いつの間にか「あの理不尽さを乗り越えたというつまらない自負」が頭をもたげてくるようで、この夏の高校野球では「エンジョイベースボール」が話題になり「すごいなあと称えたいのに、この心の奥のモヤモヤする気持ちは一体なんだろう…」という人もいたようでしたが、告白すると、実は私もその一人でした(野球のことはわからない人間のワイドショーを見たレベルの素人の勝手な感想です。すみませんあせる

 

 実は、次女の学校の部活もふエンジョイ系だったのです。

 


 

  「一年生でも、ケガしそうとかでない限り全員試合に出します」

 

 次女は、個人競技系の運動部と、音楽系の文化部の兼部をしています(入試のときに先生から話があったとおり、兼部している子が多数)が、どちらも、未経験ですし、習得するには時間が必要な競技なので、試合に出たりするのは2年生になってからだろう、と思っていました。

 

 ところが、運動部では1学期の終わり、文化部でも2学期、大きな会場を使っての試合や演奏会に参加しました。私から見たら「到底、人様の前にお出しできるような状況ではないゲッソリ」と思うのですが、運動部の先生は「ケガしそうとかでさえなかったら、一年生も全員試合出します」と言ってさらっと連れていってしまうし、文化部の先生も「演奏会うれしい飛び出すハート」といって一年生も当たり前のように全員参加。

 

 先生がそんな感じなので、本人も出られて当然と思っており、学校でも死に物狂いで練習するとかもなく、家でも本当にちょっと(本人は「練習している!」と言いますが、私から見たら…ん?それで大丈夫?って感じ。)

 

 ホラ、テレビで時折みる、吹奏楽部とかの密着で、大会に出場するメンバーを決める部内オーディションの戦いとか悔し涙とか、そういう熱い青春炎ください、先生!カモン!

 

 部活の先輩はみんなすごく優しい。お菓子とかもくれるお願い

 

 娘の学校では「出る杭は引っ張る」という言葉を先生がよく使うそうです。得意なことを互いに伸ばしあう、という意味で使うようですが、できないことを歯を食いしばって死に物狂いで頑張る、というような湿度高めの文化は見受けられません。

 

 先輩も皆優しいといいます。え、先輩ってだいたい偉そうで、2年生にならないとこれはできないとかわけわかんない理不尽なルールがあって、それをバネに「コンチクショー」って、頑張るもんじゃないの?だって、そもそも世の中ってそういうもので、部活ってそういう理不尽を学ぶ場所じゃないの?

 

 ママは、幸せすぎたら頑張れないタイプなんだけど?(←闇が深い)

 

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 部活の茶話会で、隣に座った男の子を持つお父さんも、「学祭とかもピリッとしてないから、なんか見ていてイライラしちゃうんですよね~」っておっしゃっていましたが、中受のとき出会った、男の子を持つパパママが「男子校でハードに揉まれて強い子になって欲しい」といっていたのが、今になってやっと少しわかった気がしました。こんなマイルドな世界が、本当にあるんですね。次女にはピッタリでしたけど。

 

 と、まあ、いくら昭和母がモヤったところで、ヨチヨチの1年生から大舞台に立ち慣れた子達は、ものすごいスピードで上達し、3年生になるころには、全国大会に出たりするんです、皆さん。

 

 うーん…モヤッ。

 

 ☆いおり☆

 

いつも応援ありがとうございます!

あの根性論は、もうおわりですかね?

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