ずばり学校による!…場合により足かせになる可能性も。   

 

 

こんにちは。お受験ワーママのいおりです。

 

 小受、中受を乗り越え御三家に入った長女は、現在東京の私大の医学生です。

 

 両親は文系サラリーマンですが、中受の際に塾の先生うま~く乗せてもらい、小学生のとき「医師ってかっこいいかも☆」と言い出し、そのまま今に至ります。

 

 

 受験的には一応仕上がり(まだ留年とかもありますが…怖っ)まで見届けたお受験終了組として今、振り返って思うのは、

 

 うちの私立小は、キモである中受にはすごく役立った

 

 娘の私立小は「勉強バリバリ系」で、内進テストに合格すれば、付属の中学を滑り止めとして確保した状態で外部中学を受験することができる、という珍しい学校でした(学校もそれを強く推奨)。また、付属の中学は女子校だったため、男子は全員外部中学を受験しなければならず、「全員受験生」という環境で、まさにその流れに乗って長女は中受をし、御三家中学に進学しました。中2になったときクラスメイトがみんな行っているからとまたまた流れに流されてT緑会に入って、最後は現役で国立医と私立医、両方合格しました(悩んだ末本人の希望を優先し私立医に進学…チーン💰は前回記事のとおり)。

 

 もちろん、公立高やほかの私立高からトップ大医学部に行く子もたくさんおられるし、医学部進学に特化した塾ということでいうと市ヶ谷あたりにはたくさんあり、T緑会(※)が医学部進学にすごくいいというわけではありませんが、うちの娘の場合は放課後みんなでわいわい行く部活的なノリも含めて楽しそうに通ってました。(高3年のときには医学部の情報収集もかねて他塾も掛け持ちしてますが)

 ※主に東大進学を目指す有名塾。入塾のためには、塾で指定されている学校の生徒である必要があります(特例もあり)。男女ともやはり御三家の生徒が多いようで、特に東大理Ⅲ(医学部)入学される方は、T緑会率がすごく高い。

 

 なんか、みんなと一緒の雰囲気がそうさせるんでしょうね。そういう意味では、やっぱり中受はキモだったなと思います。

 

 その中受は小受より長期戦ですし、ワーママには大変(だから私はうっかり小受を選んだくらい)なのですが、結果的にうちの小学校はワーママのサポート役をしてくれたのです爆  笑

 

勉強ぐせがついた…宿題やテストが多い。計算力と文章力など基礎学力育成。

ハイレベル授業…公立より難易度が高いテキストなどを使用。施設も充実。

受験環境…小6の夏休みは宿題ゼロ。クラスメイトは全員受験生。先生応援態勢。

 

 特に、ワーママとしては①勉強ぐせがついたが非常にありがたかったです。

 

 計算力や文章力など基礎学力は低学年からやっておかないと、通塾がはじまる中学年になると毎日覚えることに追いまくられるので、もう基礎的なことに時間はほとんどとれなかったからです。中受は1点で本当に泣く世界なので、計算ミスで点数を落としたりといった心配がなかったのには助けられたと思います。

 

 私は、毎日19時すぎに会社から帰宅し、夕食、風呂、明日の学校の準備をさせて21時半に寝かせる生活をしていたので、小1からある程度ボリュームのある宿題を学校で出してくれるというのはありがたかったです。子もすぐそれに慣れました。(私立小の子の放課後についてはまた後日)。ただ、どこの私立小もそうとは限りませんし、毎日の家庭学習が可能な方だったらあまりここはポイントにはならないかもしれません。

 

 ②ハイレベル授業も学校にはよりますが、私立だと授業に特徴があることが多いとは思います。うちは、数学はメインの先生のほかに、必ずフォローの先生がついた二人体制でしたし、通常の教科書のほかに、学校オリジナルのテキストがありました。また、手間のかかる理科の実験が、豊富な実験道具でできるところなどもよかったです。(中受では、最近は単純な知識ではなく実験を絡めたデータ読み取り系の問題が増えています。塾では実験まではやってくれませんからね)普段のテストも、一般的なカラーテストではなく、先生が受験を見据えたレベルのものを作成してくれたもので、100点はよほどじゃないと取れないテストでした。

 

 あと、やはり私立小は選抜を受けた子たちが集まるわけですから、授業中に騒ぐとか立ち歩くというような子はいませんでした。常に落ち着いた雰囲気のなかで授業が受けられる、というのも実はすごーく大きなメリットでしょうね。(私は自分が公立小学校のときクラスが学級崩壊していて勉強どころじゃなかったのでうらやましかったですえーん

 

 ③受験環境は、完全に学校によります。←ここ重要

 

 大学までの一貫校に入った場合は、原則受験がないため「詰め込みはやりません。自分で考える力の育成を目指し、勉強では得られないことを大切にしていきます」という学校が多いです。また、皆が一緒に大学まで進むのが前提という環境において、孤独に勉強を続けて一人で外部の国公立医学部を受験する、というのは大変なことだと思います(しかも、外部の大学を受ける場合は内進推薦を蹴らないとならないことが多く滑り止めにできない)。

 

 また、付属中高がついている小学校に入った場合でも、うちの小学校とは違って「原則として付属中学に上がっていただきます。外部中学に出たいという方は、絶対にダメとは言えませんが…(正直歓迎はできかねます)」という学校が近所には多かったです。ある私立小に通っていたけれど、子の成績がよいので付属の中学に上がらず外部中学を受験をしようと通塾を始めたらクラスの担任にいやみを言われた、とか、受験用に提出書類をお願いしたがスムーズに出してもらえなかったという話も聞きました。

 

 で、そのまま付属中高に進んだ場合で、かつ付属中高の偏差値があまり高くないといった場合、そこからトップ大学へ行きたいとなると、かなり強い意志をもって自分で塾等に通って頑張る必要があります。(もちろん、できないというわけではありません。また、その状況を逆手にとって内申点をとりまくり学年トップになって、難関私立大の指定校推薦をゲットするといった奥の手もあります)

 

 

 医学部志望に限らず、小受は足かせになる可能性がある

 

 将来の可能性をひろげてあげたいと思って小学校受験をする方が多いと思いますが、小受の場合、逆に将来を狭める場合もある、ということも頭のすみに置いておいたほうがいいですよ、というお話でした。

 

 どれだけ親が学校研究をしたところで、小受段階の子はあまりにも幼なすぎ、この子の今後の能力がいかほどになり、今後どんなことに興味を持つかなんて予想ができませんものね。よかれと敷いたレールが選択を狭める可能性があるのも、ある程度は仕方ないこととも思います。

 

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 ワーママの皆さん、小受は親の受験で、さらに偏差値というものがない(どこまでやっても安心できないという不安が、親をちょっとおかしくさせます絶望)ので、本当に大変です。私は小受・中受・医大受全部やり、すべてに違う大変さがありましたが、小受は何しろ本人が何にもわかってないので(わかった風に見えてもわかってません)、親は全く気が抜けない日々を送ることになります。


 ワーママでも小受にトライする方が増えていて、私も心から応援して記事も書いていますが、今回の記事を読んで「可能性を狭めないために、うちはあえて小受はやらないほうを選ぶ!」という考えも全然アリびっくりマークだと思います。

 

 いよいよ小受シーズン突入ですね。

 もし「小受させたいけれど状況的にさせられない」「途中で断念した」「頑張ったけどご縁がなかった」と、街中の制服姿の子達を見て胸が苦しくなっている方がおられたら、「我々はまっさらな紙にどんな未来も描けるんだ!」とマインドチェンジして、その苦しい思いは手放されたらよいと思います。慰めでもなんでもなく、私は本当にそう思います。

 

 ワーママの皆さん、我々毎日よく頑張ってます。前を向いて参りましょう

 

 ☆いおり☆

 

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