⬆️ちょっとグリーンフラッシュみたいな夕陽
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朝 起きたなら
昨日の記憶が
すっかり 抜け落ちている
わたしは
何を
してたのかしら
それとも
とうとう
全てを忘れてしまうお年頃に
なってしまったのかしら
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そういえば
昨日
音を聞かせてもらったのだったっけ
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正確に言えば
その場のBGMが
あまりに素敵で
細胞の一粒一粒が
わたしより先に
踊り出しているような音で
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この曲は 一体
とお尋ねしたならば
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ダンスのために
コラージュした
その方のオリジナルな
編集の曲だそう
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記憶と
あまりに
一致しすぎると
逆に
記憶から 消えるのかしら
まるで
前世を忘れて
生まれてくるみたいに
なら
忘れるとは
そう悪いことでもないのかも
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気づかずに
ずっと追ってきたのは
母なるもの
でも それは
わたしの外側ではなく
わたしの中にあって
まるで
ブラックホールみたい
吸い込むのではない
それを裏側から見たら
逆に
とどまることなく 生まれ続け
命満ちる
優しい 黄泉
欠落 という
故郷
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ただ
故郷という子宮は
出なくては
生まれてこれない
出て
入って
しんで
生まれて
そこに
心を
置きすぎても
始まらないのだろう
それなら
今にも
過去にも
未来にも
居られずに
みんな
宙ぶらりん
まぁ
宙ぶらりんが
悪いということでも
ないんだけれど
というか
むしろ
よかったりして
でも
忘れていいのだ きっと
すると
わたしの中の
わたしというお母さんが
そうよ
忘れていいのよ
行きなさい あなたの世界へ
と言っている
でも
なんか 寂しそう
わたしも 寂しいし
そうか
ありがとう
大好き
愛してる
感謝を
愛を
愛されていること
愛から生まれたことを
忘れない
そんな
記憶
黄泉
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